2022年11月20日
11月後半 花だよりのご案内
「野川公園緑の愛護ボランティアの会」作成
自然観察園の見ごろ情報「花だより」の11月後半分をご案内します♪
自然観察園・野川公園サービスセンターでも配布中!
「花だより」を片手に自然観察園の植物観察をたのしんでください♪
ボランティア| ほーぷ
2022年11月20日
「野川公園緑の愛護ボランティアの会」作成
自然観察園の見ごろ情報「花だより」の11月後半分をご案内します♪
自然観察園・野川公園サービスセンターでも配布中!
「花だより」を片手に自然観察園の植物観察をたのしんでください♪
ボランティア| ほーぷ
2022年11月12日
新型コロナウイルス感染症拡大や猛暑により
長らく中止となっていた自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
2022年9月から再開となった後も
自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けしてきましたが、
今回で一旦終了とさせていただきます。
今後は、対面で行っている月例の「植物観察会」に是非ご参加ください!
詳細は、園内ポスターやブログで随時更新しています。
最終回となる「おうちで植物観察会」ですが、
今回も、「野川公園緑の愛護ボランティアの会」が作成してくださっている
「花だより」(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
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11月前半の自然観察園内は、
少しずつ植物の冬支度が進んでいます。
花の種類は減ってきていますが、
それでもまだ色々な花が見られます。
つい先日、リンドウも開花し始めました!
今回は、その中から見ごろの植物を3つ取り挙げて
ご紹介したいと思います♪
①シュウメイギク
学名:Anemone hupehensis var. japonica
科名:キンポウゲ科
自然観察園内では、
のかんぞうの里の東側と、かがみ池の近くで咲いています。
ピークは少し過ぎていますが、
まだまだ美しく輝くような赤紫色の花を見ることができます。
「秋明菊」と書くこの花は、
実はキクではありません。
秋に咲き、キクに似ていることから、
この名で呼ばれるようになったそうです。
②カントウヨメナ
学名:Aster yomena var. dentatus
科名:キク科
自然観察園内では、
はけ沿いの木道周辺や、まる池の周辺で見ることができます。
秋に自然観察園で見られる代表的なキクの一種です。
自然観察園内では、他にも多くのキク科の植物が見られ、
「ユウガギク」「シロヨメナ」「アワコガネギク」などが現在開花しています。
③ホトトギス
学名:Tricyrtis hirta
科名:ユリ科
自然観察園内では、
七草山で花盛りとなっています。斑
花の斑点を鳥のホトトギスの胸の斑に見立て、
この名で呼ばれるようになったそうです。
また、ルリタテハの幼虫の食草でもあり、
今の時期は成虫たちを見ることができます。
↑これがルリタテハの成虫です。
ルリタテハは成虫で越冬します。
冬でも暖かい日は飛んでいる姿を見かけることがあります。
↑これがルリタテハの幼虫です。
写真は9月に撮ったもので、
同じ時期に蛹も複数確認することができました。
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今回で「おうちで植物観察会」の企画は一旦終了となりますが、
今後もブログやイベントを通して自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ
2022年10月13日
新型コロナウイルス感染症拡大や猛暑により
長らく中止となっていた自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
2022年9月から再開となりましたが、
引き続き、皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
「野川公園緑の愛護ボランティアの会」が作成してくださっている
「花だより」(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
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10月前半の自然観察園内は、
タデ類やアザミ類、キツリフネやツリフネソウ、
カントウヨメナなど色々な植物が見ごろを迎えています。
その中から見ごろの植物を3つ取り挙げてご紹介したいと思います♪
①ヤクシソウ
学名:Crepidiastrum denticulatum
科名:キク科
自然観察園内では、
入口から西側に少し進んだところにある
四ツ目垣周辺で見られます。
ヤクシソウ(薬師草)の名前の由来は諸説あり、
葉が薬師如来の光背に似ている、
最初に発見されたのが薬師堂だった、
薬効あらたかであるなど、
はっきりとはしていません。
日当たりが良い場所を好み、
自然観察園以外にも野川公園の各所で見ることができます。
②サクラタデ
学名:Persicaria. Macrantha ssp. consipicua
科名:タデ科
自然観察園内では、
のかんぞうの里と観察園中央部の木道周辺で見ることができます。
タデの仲間の中では大きめで美しい淡紅色の花を咲かせます。
花の色がサクラに似ていることからこの名がついたとされています。
③ヤマハッカ
学名:Lsodon. inflexus
科名:シソ科
自然観察園内では、
のかんぞうの里周辺で見ることができます。
今年は昨年よりも多くの花が咲いています。
山に生えるハッカという意味の名前ですが、
葉からハッカ特有の香りはしません。
紫の花はかわいらしく、現在花盛りです。
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対面での植物観察会も2022年9月から再開していますが、
ブログでも引き続き、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ
2022年9月8日
新型コロナウイルス感染症拡大や猛暑により
長らく中止となっていた自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
2022年9月から再開となりましたが、
引き続き、皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
「野川公園緑の愛護ボランティアの会」が作成してくださっている
「花だより」(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
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9月前半の自然観察園内は、
秋に咲く花で賑わいつつあります。
それでは今回も、
見ごろの植物を3つ取り挙げてご紹介したいと思います♪
①キンミズヒキ
学名:Agrimonia pilosa var. viscidula
科名:バラ科
自然観察園内では、
園路沿いなど各所で見ることができます。
漢字では「金水引」と書きます。
稲のように花がつく様子がタデ科のミズヒキ(水引)と似ており、
黄色い花が咲くことから「金」がその名についたようです。
下の写真でわかる通り、
実にはかぎ状の毛があり、
動物などに付着し種子が散布されます。
②ヌスビトハギ
学名:Desmodium podocarpum ssp. oxyphyllum var. japonicum
科名:マメ科
こちらも、自然観察園内各所で見ることができます。
淡い紅色の小さな可愛らしい花をつけます。
名前の由来は、
実の形を忍び足で歩く盗人の足の形に見立てて
「盗人萩」としたなどの説があります。
その実には、
キンミズヒキと同じようにかぎ状の毛が生えており、
マジックテープのように服などに引っ付きます。
③ハダカホオズキ
学名:Tubocapsicum anomalum
科名:ナス科
自然観察園内では、
ひょうたん池やほたる池周辺、
出入口に近い木道付近で見ることができます。
鐘のような形の淡い黄色の花を咲かせます。
花は下に垂れるようにして咲くため、
上から見る時その姿は葉に隠れてしまい
気を付けて探さないと見落としてしまいそうになります。
一般的に知られるホオズキとは異なり、
実が萼(がく)に包まれないことから、
「裸酸漿」という名が付けられたそうです。
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対面での植物観察会も2022年9月から再開していますが、
ブログでも引き続き、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ
2022年8月30日
新型コロナウイルス感染症拡大や猛暑により
中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
2022年9月から再開予定となっていますが、
引き続き、皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
「野川公園緑の愛護ボランティアの会」が作成してくださっている
「花だより」(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
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8月後半の自然観察園内は、
暑さが少し和らぎ、秋の植物が開花し始めています。
園路際ではバッタ類やトンボ類も多く見られるようになり、
夏とは違う賑わいを感じます。
では今回も、自然観察園内で見ごろの植物を3つ取り挙げてご紹介したいと思います♪
①コバノカモメヅル
学名:Vincetoxicum sublanceolatum
科名:キョウチクトウ科
自然観察園内では、
入口から左に進むとフェンス沿いにある四ツ目垣で
見ることができます。
先がとがった星形の花は、
小さいながらも目をひく植物です。
袋状の実は熟すとやがて割れ、
中から綿毛が付いた種子が顔を出し、
風に乗って飛んでいきます。
②ナンバンギセル
学名:Aeginetia indica
科名:ハマウツボ科
自然観察園内では、
ほたる池の東側の園路沿いで見ることができます。
この植物は寄生植物で、ススキなどに寄生します。
植物全体の形が煙管(パイプ)に似ていることから
この名が付いたと言われます。
③サネカズラ
学名: Kadsura japonica
科名:マツブサ科
自然観察園内では、
入口から右に進むとフェンス沿いにある四ツ目垣で
見ることができます。
花は淡い黄色でとても可愛らしく、
秋には真っ赤に熟した美しい実を見ることができます。
かつては、枝の皮の粘液を
整髪や製紙用の糊として使用していたようです。
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実際の植物観察会は、2022年9月から再開予定ですが、
ブログでも引き続き、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ
2022年7月8日
新型コロナウイルス感染症拡大や猛暑により
中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
2022年9月から再開予定となっていますが、
引き続き、皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
「野川公園緑の愛護ボランティアの会」が作成してくださっている
「花だより」(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
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7月前半の自然観察園は、
チョウやトンボなどの生きものが多く見られるようになり、
早くもニイニイゼミの声が響き渡っています。
また、夏の花が次々と咲き始めていますので、
その中から3つ取り挙げてご紹介したいと思います♪
①ノカンゾウ
学名:Hemerocallis fulva var.disticha
科名:ワスレグサ科
自然観察園内では、「のかんぞうの里」で、
今年も明るいオレンジ色の花を咲かせています。
ノカンゾウが咲くと、いよいよ本格的な夏の到来です。
花びらは6枚で、ユリのようなラッパ型の花を咲かせます。
一つの花はたった一日でしぼんでしまうのですが、
同じ株にいくつも蕾をつけていて、
一つの花が終わるとまた次の花が咲き出します。
この花には、
長いストロー状の口を持つチョウの仲間がよく訪れます。
下の写真に写っているのはナガサキアゲハです。
翅に花粉をたくさんつけているのがわかります。
蜜をもらう代わりに花粉を運ぶ役目をしているようですね。
②オオバギボウシ
学名:Hosta sieboldiana
科名:クサスギカズラ科
梅雨時になると、
爽やかな白~淡い紫色の花を何段にも重ねて咲かせ、
少し暗い林の中でよく目立ちます。
また、茎の下の方には、
縦に筋が入った大きな卵型の葉を
放射状につけるのが特徴的です。
花の下についている小さな葉のようなものは、
「苞(ほう)」と呼ばれますが、
蕾が出る前は、苞が茎の上の方で重なり合って、
星のようにも見える不思議な姿を見せます。
自然観察園には、似た花で「コバノギボウシ」もありますが、
オオバギボウシより一回り小さくて紫色が濃い花を咲かせます。
③ハエドクソウ
学名:Phryma leptostachya ssp.asiatica
科名:ハエドクソウ科
梅雨時から夏の間までずっと咲いている
花期の長い花です。
実は有毒植物で、
根を煮詰めてハエトリ紙を作っていたところから、
ハエドクソウの名がついたと言われています。
長い茎の途中から向かい合わせで1本ずつ茎が伸びて、
それぞれの茎の先にとても小さな白っぽい花をつけます。
近づいてよく見ると、
上品な紫色の筋が入った
なんとも可愛らしい花です。
咲き終わった花は実へと姿を変え、
下の写真のように、花の下の方に並びます。
この実は先端が伸びてカギ状になり、
人の服や動物の毛にくっつき、
遠くまで種を運びます。
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実際の植物観察会は、2022年9月から再開予定ですが、
ブログでも引き続き、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ
2022年6月15日
新型コロナウイルス感染症拡大により
中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
2022年7月から再開予定となっていますが、
引き続き、皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
ボランティアさんが作成してくださっている「花だより」
(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
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6月の自然観察園は、緑がより深まる一方、
夏の花が始まるまで花の数が少なくなっています。
そんな中、最近咲き始めた植物がありますので、
3つ取り挙げてご紹介したいと思います♪
①ムラサキシキブ
学名:Callicarpa japonica
科名:シソ科
雑木林や山野に見られる落葉低木で、高さは1.5~3mほどです。
自然観察園では、入口を左手に少し進んだところに何本か見られます。
花は5mm以下と小さいですが、花びらの紫色がよく目立ちます。
また、黄色い4本の雄しべと、少し長い白い雌しべも目を引きます。
自然観察園ではまだ咲きはじめで、これから見ごろを迎えます。
また、秋には綺麗な紫色の実を付けます。
②ヤマホタルブクロ
学名:Campanula punctata var. hondoensis
科名:キキョウ科
山野に生える高さ30~80cmほどの植物です。
名前の由来は、「ホタルが出る頃に咲くから」、
「子どもがこの花にホタルを入れて遊んだから」、
「提灯(火垂る袋:ほたるぶくろ)に形が似ているから」、
など諸説あります。
自然観察園では、七草山周辺で咲き始めています。
同じ仲間のホタルブクロも自然観察園には見られ、
もう少しすると花を咲かせます。
どちらも似た形の花ですが、
花の付根にある萼(がく)の形が
反っているかいないかで区別がつきます。
③オカトラノオ
学名:Lysimachia clethroides
科名:サクラソウ科
高さ60~100cmほどになる植物で、
地下茎を横に伸ばして増えます。
「虎の尾」のような長い穂状の花が
台地などの草地に生えることが名前の由来と言われます。
ひとつの花は5mmほどで、
下から上に向かって順番に花を開いていきます。
自然観察園では、どの株もまだ咲きはじめで、
これから花数が増えてきそうです。
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実際の植物観察会は、2022年7月から再開予定ですが、
ブログでも引き続き、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ
2022年5月21日
新型コロナウイルス感染症拡大により、
中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
再開までの期間、
皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
ボランティアさんが作成してくださっている「花だより」
(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
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5月後半の自然観察園は、
さわやかな風の中、緑が一層濃くなり、
特に白色の木の花が各所で目立っています。
草の花は種類が減ってきていますが、
この時期ならではの花もいくつか見られますので、
その中から3つ取りあげてご紹介します♪
①イボタノキ
学名:Ligustrum obtusifolium
科名:モクセイ科
自然観察園内では、ほたる池付近のはけ側にある
楕円形の小さめの葉をつけた、常緑の木です。
枝の先に白い漏斗(ろうと)状の花が、つながって咲きます。
花盛りには甘い香りに誘われて、昆虫がたくさん訪れます。
枝につく白いロウ状の物質は、
かつて、ワックスとして引き戸のすべりをよくするために利用された
と言われています。
薬効もあり、イボ取りにも使われたところから
「イボ取り」が「イボタ」に変わってこの名がついた、
という説もあるようです。
ただ自然観察園では、まだこのロウ状の物質を見たことはありません。
②ガマズミ
学名:Viburnum dilatatum
科名:ガマズミ科
自然観察園内では、入口から西側の園路沿いなど数か所で見られます。
今の時期、白い小さな5弁の花が枝の上に丸く集まって咲きます。
白い花が好きなアシナガコガネやハナムグリがとまっているのをよく見かけます。
この白い花は秋にはかわいらしい赤い実となり、
小鳥たちの食料となります。
葉は大きめの円形で周囲がギザギザしており、
毛が生えていて触るとざらざらします。
③ミゾコウジュ
学名:Salvia plebeia
科名:シソ科
湿ったところに生えて、淡い紫色の小さな花を咲かせます。
自然観察園は、わき水が流れ込み湿っている場所があるため、
環境がよく合うようです。
一つ一つの花はとても小さくて地味ですが、
爽やかな色合いの花が風に揺れる姿はとても優雅です。
葉っぱは葉脈がへこんでいて、細かなしわがあります。
冬に見る葉は、しわが特に目立って特徴的です。
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実際の植物観察会再開まで、
こちらのブログを通して、引き続き自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ
2022年5月11日
新型コロナウイルス感染症拡大により、
中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
再開までの期間、
皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
ボランティアさんが作成してくださっている「花だより」
(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
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5月前半の自然観察園は花の端境期。
春の草花が終わりに近くなり、花の数は少なくなっています。
それでも、いろいろな草花や樹木の花が見られますので、
その中から3つ取り挙げてご紹介します♪
①ウマノアシガタ
学名:Ranunculus japonicus
科名:キンポウゲ科
日当たりのよい山野によくに見られる、
高さ30~60cmほどの草花です。
自然観察園内では、この写真を撮ったしょうぶ池の北側や
かがみ池の近くでまとまって咲いています。
根元近くの葉を馬の足形に見立てたことが名前の由来と言われます。
同じ仲間では、キツネノボタンなどと花がよく似ています。
②ワニグチソウ
学名:Polygonatum odoratum var. pluriflorum
科名:キジカクシ科
山野の林内や林縁に生える高さ30cmほどの草花です。
白い花を包み込むようにある葉「苞葉(ほうよう)」が特徴的です。
この形が、神社の社殿の軒下に吊るされている円形の大きな鈴「鰐口(わにぐち)」
に似ていることからこの名前がつけられたと言われていますが、
鰐口とは形が違うようにも見えます。
みなさんには、どう見えますか?
自然観察園内では、各所で見られますが、
特にひょうたん池の北側では園路近くに生えているので
近づいて見ることができます。
下の写真のように、花は下の方が少しだけ開きます。
③オニグルミ
学名:Juglans mandshurica var. sachalinensis
科名:クルミ科
食べるクルミと同じ仲間で、日本に自生する種類です。
山野の渓流沿いに生育し、20mを超える高さになる落葉の樹木です。
クルミの実はイメージできても、
花をすぐに思い浮かべることができる人は少ないのではないでしょうか。
自然観察園内では、入口から右手方向に進んだ、
ひょうたん池の手前あたりに見られます。
花は雄花と雌花が別々につきます。
写真は雌花で、赤く見える部分はめしべ、
その下の部分が膨らんでクルミの実ができます。
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実際の植物観察会再開まで、
このブログを通して、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ
2022年4月20日
新型コロナウイルス感染症拡大により、
中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
再開までの期間、
皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
ボランティアさんが作成してくださっている「花だより」
(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
※4/20現在、かたくり山とかがみ池は木道工事中のためご覧いただけません。
ご迷惑おかけしています。こちらのブログも合わせてご覧ください。
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4月後半の自然観察園は、様々な色の花が咲き誇っています。
そんな美しい花々の中から、
今回は青みの強い花を3つピックアップしてご紹介します♪
①ホタルカズラ
学名:Lithospermum zollingeri
科名:ムラサキ科
自然観察園の東側、
七草山ときんらんの里の一角で多く咲いています。
花の付け根部分のぼんやりした赤色を
ホタルの放つ光に見立て、
この名がついたとされています。
「カズラ(葛)」は、つる性の植物を意味します。
茎が横にどんどんと広がっていく性質があることから、
名前の一部になったようです。
②ラショウモンカズラ
学名:Meehania urticifolia
科名:シソ科
自然観察園内では、ひょうたん池の近くにて、
ヤマブキソウやニリンソウと並んで花を咲かせています。
漢字では「羅生門葛」と書きます。
その昔、羅生門には人々を困らせる鬼が住んでいたそうです。
そこで源頼光の家臣である渡辺綱が鬼と戦い、
その腕を切り落とし持ちかえりました。
花全体の様子がその腕に似ていることから
この名がつけられたと言います。
名前はなんとも怖いですが、
とても美しい紫色の花を咲かせる素敵な植物です。
③チョウジソウ
学名:Amsonia elliptica
科名:キョウチクトウ科
自然観察園内では、
ほたる池とまる池の間でさわやかな青色の花を咲かせています。
漢字で書くと「丁字草」。
名前の由来については意見が分かれているようで、
ひとつは、花を横から見ると「丁」の字に見えることから
このように名づけられたという説。
もうひとつは、花の下の胴長な部分が、
フトモモ科のチョウジに似ていることから名づけられたという説。
どちらが本当かはわかりませんが、
花の形が名の由来に深く関係しているようです。
園内のチョウジソウは咲き始めなので、
これから見ごろになるのが楽しみですね。
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実際の植物観察会再開まで、
このブログを通して、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ