武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

自然を満喫

公園には雑木林や小川など、むさしのの貴重な自然が、今もなお残っています。 季節の変化を感じたり、たくさんの生きものに出会ったり、公園の自然を満喫しよう!

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むさしのの都立公園でみられる生きものの情報が満載のセルフガイドシート。 レンジャーミニ図鑑を持ってむさしのの都立公園へ自然観察にでかけよう。

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  3. No.16 武蔵野の公園で見られる赤トンボ
  4. No.15 武蔵野の公園で見られる秋の花
  5. No.14 武蔵野の公園で見られるトンボ
  6. No.13 武蔵野で見られるへび・とかげ・かめ
  7. No.12-2 武蔵野の公園で見られる初夏〜夏の樹の花
  8. No.12 武蔵野の公園で見られる初夏〜夏の草花
  9. No.11-2 武蔵野公園で゙見られる冬の昆虫
  10. No.11武蔵野の公園で見られる冬〜早春の花・実
  11. No.9-2 武蔵野の公園で見られるチョウ
  12. No.9 武蔵野の公園で見られるチョウ
  13. No.8 武蔵野の公園で見られる秋の実
  14. No.7 武蔵野の公園で見られる野菊
  15. No.6 武蔵野の公園で見られるきのこ
  16. No.5 武蔵野の公園で見られるバッタの仲間
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  18. No.3 武蔵野で見られる野鳥
  19. No.1-2 武蔵野の公園で見られる春の樹の花
  20. No.1 武蔵野の公園で見られる春の草花

レンジャーこどもミニ図鑑

  1. No.1 どんぐり木の実

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樹木観察マップ

各公園のおすすめの樹木を紹介する樹木観察マップ。マップを持って公園の木を観察しながら歩いてみませんか。

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  1. 【武蔵野公園】 樹木観察マップ
  2. 【野川公園】 樹木観察マップ
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パークレンジャーからのメッセージ

パークレンジャーが季節のオススメ情報や自然の見方をガイドします。

2019年12月28日(土)

野鳥イベント目白押し!

紅葉も終わり、本格的に冬がやってきました。

今年も公園には、たくさんの冬鳥たちが来ています!

1

ジョウビタキ(オス)

 

3モズ(メス)

 

2

アオジ(メス)

 

 

4

ツグミ

 

5

シメ

 

野鳥観察が楽しいこの季節。公園では、「野鳥観察マナーアップキャンペーン」というキャンペーンを実施中!ご来園の皆様には、マナーを守りながら、野鳥観察を楽しんでいただいています。

6

 

さらに、キャンペーンと連動でイベントも多数開催!

野川公園では、1/11(土)に野鳥観察会1/19(日)に、「むさしのカレッジ~野鳥観察とペーパークラフト作り~」を開催します♪

7

 

浅間山公園では2/8(土)に、毎年恒例「冬鳥の観察会」を開催します!

そのイベントも講師が丁寧に野鳥観察の方法を教えるので、野鳥観察をしたことがない方にもオススメのイベントです!ぜひ参加してみてください♪

 

8

それでは、来年も皆様に生きものたちとの良いご縁がありますように…良いお年を!

2019年11月29日(金)

ヒマラヤスギの木の下で

秋から冬へ、木々は色を変えて、咲く花もわずかになってきました。

そんな中、公園でよくみられるこんなもの。

写真1ヒマラヤスギ雄花

落とし主は、ヒマラヤスギ。

外国産の木でヒマラヤ山脈周辺から来た針葉樹なので「スギ」と名付けられましたが、実はマツの仲間で、都市の公園にはよく植えられています。

大木になって、人々に木陰を作ります。

そしてこれはオスの花が咲いて落ちたものです。マツの花は春から初夏に咲きますが、ヒマラヤスギは秋に咲きます。落ちた雄花を晴れた日に軽くたたくと、黄色い花粉がたくさん出てきます。

この花粉が飛んでメスの花のところに行くということですね。

ということは雌花も咲いているはずですが、雌花はさがしてもなかなか見つかりません。

一度だけ都内の公園で雌花を見つけたことがあります。いえ、正確には、仲間が見つけたのを教えてもらいました。ヒマラヤスギの実を小さくしてほんのり赤い色になったような花で、1センチもないくらいでした。

 

ヒマラヤスギの足元にはこんなものも落ちています。

写真2タネ付き鱗片

今年大きくなった実(球果)が熟してバラバラになり、落ちてきたのです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この球果のかけらにはタネもついていますが、よく乾くとかけらから離れてクルクル回りながら遠くへと飛んでいきます。タネがうまく離れて飛んでいくように、バラバラになる仕組みなのかもしれません。

そして人気者のこれも。

 

写真4シダーローズ

 

大きな松ぼっくりのような球果の先だけバラバラにならずに落ちるので、まるでバラの花のよう。

「シダーローズ」というおしゃれな名前で呼ばれることも多いです。

 

また、太い幹は生きものの休み場所にもなっています。草むらのそばの木などにはたくさんの昆虫やクモが上っていることもあります。下の写真のヨコヅナサシガメのように冬を越すのに利用している昆虫もいます。

写真5ヨコヅナナシガメ

 

明治時代のはじめに異国の土地から来て都市の公園に植えられているヒマラヤスギですが、これも都会の自然の仲間。

生きものが様々に利用したり、人が木の下で癒されたり、球果をクラフトに利用したりして、すっかりおなじみになっています。たまには木の下にたたずんでゆっくり過ごしてみてください。何か発見があるかもしれません。

2019年10月31日(木)

冬の訪れとジョウビタキ

一気に気温が下がり、秋らしい日が続くようになりました。

公園には、ジョウビタキがやってきています!いち早く訪れる冬鳥で、この種が来るとようやく秋が来たと実感します。

ジョウビタキ♂

ジョウビタキのオス

 

ジョウビタキ♀

ジョウビタキのメス

 

ジョウビタキは冬を越すために日本へ渡ってくる鳥の一種。

越冬場所でなわばりをもち、目立つ場所で「ヒッカカ、ヒッカカ」と高い声で鳴きながら、「ここは自分のなわばりだよ!」と主張をします。

その特徴のおかげで一度なわばりが分かるようになれば冬の間はほぼ同じ場所で見ることができます。

日頃のお散歩コースでジョウビタキのなわばりを通るようにすれば、毎日会える散歩友達になれるかも♪

ぜひ園内を散策して探してみてください。

 

2019年9月27日(金)

夏から秋へ、「行き合いの空」

今年も、大きい台風が頻発しています。
被災されたみなさまにはお見舞い申し上げます。

 

気温が高い夏のような日があっても、暦の上ではもう秋。
空を見上げても、夏の雲と秋の雲が混在しているような様子を見ることができます。
このような、隣り合う2つの季節を行き交う空を「行き合いの空(ゆきあいのそら)」と呼びます。
新古今和歌集の夏歌にも使われた、趣のある言葉です。

 

台風明けには、この「行き合いの空」と呼べるような空模様が良く見られます。
季節の変わり目の短い間だけ見られる空ですので、この機会にぜひ目を向けてみてください。

9月写真

2019年8月31日(土)

バッタり出会えるかも?

朝晩すずしくなり、季節の変化が感じられる時期となりました。

夜になると虫のこえが聞こえ、少しずつ“秋”の気配を感じます。

 

さて、野川公園の“秋”といえば「バッタ」!

8月上旬には、また翅(はね)の短い小さな幼虫たちでしたが、

いまではモリモリと植物を食べ、立派な翅をもつ成虫になりました。

 

今日は、野川公園にあるバッタたちのすみか「ばったランド」探検をしてみましょう♪

どんなバッタに出会えるかな?

 

 

まずは、北地区の「ばったランド」へ。

一歩、足を踏み込むと…

 

「パタパタパタ‥‥」「ピョン」

 

飛んで草の上に着地したバッタを見つけるのは、すこしだけむずかしいですね。

みなさんは、どこにバッタがいるか分かりますか?

写真1

 

ショウリョウバッタがいました!

「何か用??」とでも言っているかのように、こちらを見ています。

写真1_2 写真2

 

別の草むらをのぞいてみると、どうやら中ほどにバッタの姿が。

写真3

 

オンブバッタです!草に止まってじっと様子をうかがっています。
見つからない自信があるのでしょうか、かくれず葉の上でじっとしています。

写真3_2 写真4

 

他にも、コバネイナゴやクサキリに出会うことができました。

 

クサキリは、緑色型と褐色型があります。

なぜ2つの型があるかというと、

住んでいる場所によって体の色を変えることで、うまく隠れるためです!

けれど褐色型が草の上に来ると、どこにいるか一目で分かってしまいますね。

写真5

 

今度は、わき水広場近くの「ばったランド」♪

ここは北地区の「ばったランド」より少し湿気のある場所です。

森に接していて日陰が多かったり、わき水が近くを流れていたりするためです。

 

いました!キリギリスの仲間、ササキリです。

ササキリは森林性のバッタです。

森に接しているので、こちらのばったランドではササキリに出会うことができるのです。

写真6

 

人が同じ方法で管理している2か所の「ばったランド」。

でも、周りの環境がちがうと、バッタり出会えるバッタの種類もちがうのですね。

まだ出会えていないバッタに会いに、ぜひ遊びにきてください!

 

来月には、7月から順延になっていたキッズレンジャースクールが開講されます。

定員まですこしだけ余裕がありますので、興味のある子どもたちはぜひご参加ください♪

 

 

キッズレンジャースクール詳細↓


20190928キッズレンジャースクール_裏面入稿用

どんな種類がいるのかな?好きな場所はどこかな?

キッズレンジャーになって、パークレンジャーと一緒にバッタについて調べよう!

君の発見が自然観察センターの展示になるぞ!

★イベント情報の詳細はこちら

 

開催日時:2019年9月28日(土)  9:00~12:00

※雨天の場合は9月29日(日)に延期となります。

集合:都立野川公園自然観察センター

参加費:一人税込100円

対象:小学生~中学生

持ち物:帽子、飲み物、あれば虫かご、虫あみ

申込方法:事前予約。都立野川公園サービスセンター(0422-31-6457)にて電話、または窓口で直接お申込みいただけます。

 

 

 

2019年7月31日(水)

暑さに負けるな!!

7月とは思えない寒さが続いていましたが、
先日の台風が一気に夏を運んできたかのような暑さになりました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

人間にとっては、公園の湧き水や噴水での水あそびが楽しい季節になってきました。

子どもたちはいつも元気いっぱいです♪
これに対し、生きものたちは急激な気温の変化についていけず、少々バテ気味の様子。

 

浅間山公園を調査で歩いていると、樹上から力のない声が・・・。

「ゴアァ・・・ゴアァ・・」

何かと思って見上げると、ハシボソガラスの姿が。

ハシボソトリミング

ちょっと様子がいつもと違うようです。

 

ヨタヨタと地上に降りてきました。
暑がりカラス

いつもは「ガァ!ガァ!」とハッキリした声で鳴いているのに対し、

このハシボソガラスは、口を半開きにして、辛そうな様子。声にも覇気がありません。

この猛暑にこの羽の色では、少々辛いものがありそうです。

 

野川沿いではアゲハチョウの仲間の姿。

クロアゲハ

 

カラスに負けず、黒光りする翅がきれいなクロアゲハ

アゲハチョウ

普段は草原を飛び回るアゲハチョウも川沿いで一休み。

川で水分を吸収し、何とか暑さを凌ごうとしているようです。

 

ずっと観察していたいけれど、暑くてまいってしまいそう・・・

そんな時は暑さを凌ぐべく、武蔵国分寺公園のサクラ並木の木陰を歩いてみます。

実はここのサクラの洞には最近二ホンミツバチが営巣を始めたのです。

古くからこの地域に生息している、とてもおとなしいハチです。

 

いつもはこのように、数匹の見張り役がいるくらいですが・・・。

普段の様子

 

この日は大賑わい!

二ホンミツバチ巣

さすがに暑すぎて、みんなで外にでてきたのでしょうか?

ハチを驚かさないように近くで見てみると、

「ブブブブブブ・・・・」という音が絶え間なく鳴り響いているのが聞こえます。

よく見てみると、ほとんどの個体が巣の入り口に背を向けて、

一生懸命に翅をはばたかせているようです。

 

通常、翅をつかわずにとまっている個体は翅がしっかり見えますが、
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

この時の巣の周りの個体は、ほとんど翅が見えません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ハチの身体の周りが白っぽく見えるのは、高速で翅をはばたかせているから。
実は、ハチはとても暑さに弱い種類です。

暑い日には多くの個体が巣の外に出て、全力ではばたいて、

少しでも巣に涼しい風を送り込んで、巣の温度を保つと言われています。

集団の力を利用した、見事な作戦ですね!

 

蒸し暑い日にゆっくり散歩してみると、
生きものたちがあの手この手で涼を得ようとがんばっている姿を見ることができます。

暑い時期だからこそ外に飛び出し、

厳しい季節を生き抜く生きものたちの作戦をじっくりと観察してみてください。

 

ただし、帽子をかぶる、水分を多くとるなど熱中症には

くれぐれもお気を付けくださいね!

2019年6月30日(日)

パークレンジャー:木村

がんばれ!鳥の子たち

梅雨入りし、蒸し暑い日が続くようになってきました。

春にはせっせと巣材やエサを運ぶ鳥の姿が見られましたが、今は成長したヒナたちが巣立ち、飛び回る姿が見られるようになりました。

1

コゲラの幼鳥です。

一心不乱に枝をつつき、虫を探しています。公園の園路沿いで人通りもある場所でしたが、人間のことはあまり気にしていない様子。隣の木では、無防備な子を心配し、親鳥が鳴いていました。自然界で生きていくのに学ばなければならないことが、まだまだたくさんありそうですね。

2

次に見つけたのはスズメ。こちらは親鳥で、クワの実をくわえています。黒く熟した実は甘く、スズメの大好物!器用にくちばしでつまんで、せっせと食べていきます。たくさん食べたのか、胸のあたりに紫色の果汁がついていますね!

3

その近くには幼鳥がいました。親鳥と比べると目の周りや頬の黒い模様がまだ淡い色をしています。親鳥が食べているのと同じ、食べごろのクワの実を見つけたようですが、なかなかとれない様子。枝からぶら下がり、実にかぶりつきながら奮闘中です。

子どもが大きくなるにつれて、親はだんだんエサを与えなくなっていきます。おなかを空かせた子は、こうして親のマネをして、食べられる実や虫、エサがとれる場所を覚えていくんです。

4

枝にぶら下がって熱心に葉をつつく鳥を発見。

お~い、何してるの?

5

よく見ると、足でしっかりとつかんだ葉っぱの裏に虫の卵が!これを見つけて、食べていたようです。

6

えっへん!得意げな顔を見せてくれたのは、エナガの幼鳥でした。だいぶ大人っぽくなってきて、自力でエサを見つけることもできるようになってきたようです。

7

こちらはシジュウカラの幼鳥。自力でガを捕まえたようです!見た目は幼くてもしっかり成長し、ひとりで生きていく力を身につけてきています。

公園に来て耳をすませば、幼鳥が親にエサをねだる声や、親鳥が子どもを呼ぶ声がそこかしこで聞こえてきます。もし幼鳥を見つけたら、そっと見守りつつ、「がんばれ!」と心の中で応援してあげてください!

 

※親鳥はいつも子どもを見守っています。人が近くにいるとストレスを与えてしまうと同時に、時には子どもを守るために親鳥が威嚇をしてくることもあるので、鳥の親子には近づきすぎないように注意し、静かに見守りましょう。

 

2019年5月31日(金)

パークレンジャー:金本

相棒をさがそう!

春が終わり、日々日差しが強くなる初夏がやってきました。

公園で見られる花も、徐々に主役を交代しているようです。
スミレやカントウタンポポなどの足元の小さな草花は一段落し、
これからは大輪の花を咲かせる山野草や、木々の花が目立ってきます。

 

特に雑木林の木陰でよく目立ちますので、
浅間山公園や野川公園の自然観察園に足を運んでみてください。

 

 

今多く見ごろを迎えているのが、木々の白い花。

①

こちらはガマズミ。小さな白い花がたくさん集まって咲いています。

 

 

修②

梅雨ごろには、お寺の鐘のような形をしたホタルブクロが見ごろを迎えます。

 

 

③

梅雨が明けて、夏の日差しが降り注ぐころには、
大輪のヤマユリが咲き誇るようになります。

 

 

こうしてみると、花の形は種類によって大きく違います。
なぜこんなに色々な形があるのでしょう?
それは、花と昆虫の関係に秘密があります。

 

 

植物が実をつけるためには、花粉をつくり、同じ種類の別の花に運ぶ必要があります。
そこで植物は花に蜜を蓄え、色を付けて昆虫たちの気を引くようになりました。
花から花へと飛び回る昆虫たちに、花粉を運んでもらう作戦です。

 

しかし、花粉が運ばれる先が同じ種類でなければ、実はつきません。
タンポポからスミレ、ヤマユリからホタルブクロ、では意味がないのです。
そこで植物は、できるだけ特定の種類の昆虫を呼び、
花から花へ移るときに、同じ種類を渡り歩くように、花を独特の形に変えていきました。

 

釣り鐘のような形をした花には…

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

トラマルハナバチなどの、ハチの仲間がよく集まっているようです。
(写真はホウチャクソウ)
飛ぶ力が強く、脚もしっかりしているハチの仲間は、
下からでも花にアプローチできます。

 

 

 

大輪の花には…

 

修⑤

大型のアゲハチョウの仲間がよく集まっています。(写真はヒガンバナ)

大きくラッパ状の形をした花は蜜が奥の方にあり、
体が大きく長い口を持ったアゲハチョウの仲間が有利です。
大きな花びらは、これらの大型のチョウがゆったりと
とまれるスペースになっています。

 

花の形は、集まる昆虫の種類をできるだけ限定し、
花粉を同じ種類の花に運んでもらう作戦だと言えます。

それに対して、こんな作戦の植物も。

 

 

 

 

小さな花がたくさん集まるガマズミには…

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

コアオハナムグリ

 

 

 

修⑦

キマダラカミキリ

 

 

⑧修

セイヨウミツバチ

 

 

本当に色々なタイプの昆虫が集まってきています。
この場合は、とにかくたくさんの昆虫たちを呼び、そのうちどれかが、
同じ種類の花にたどり着いてくれればいい、という作戦のようです。
「ヘタな鉄砲、数撃ちゃ当たる」作戦ですね。

 

 

花の形をじっくり観察してみると、確実に実を残すために、
植物が長い年月をかけて昆虫との関係を築いてきたことが、分かってきます。

 

きれいな花が咲いていたら、形に注目しながら、そっと見守ってみてください。
その花の「相棒」とも呼べる昆虫がやってくるところが見られるかもしれません。

2019年4月30日(火)

パークレンジャー:矢口

春は黄色い花が多い?

今年は寒かったり暑かったりと、季節が行ったり来たりしていますが、

むさしのの都立公園は、あちこちで花ざかりです。

 

ヘビイチゴ、

(写真1)ヘビイチゴ

 

カントウタンポポ、

(写真2)カントウタンポポ

 

ジシバリ、

(写真3)ジシバリ

 

そしてキンラン…。

(写真4)キンラン

強くなっていく陽射しを集めるように、輝いています。

 

こうして見ると、春の花には黄色いものが多くあるのがよく分かります。

その理由にはいろいろな説がありますが、一説には昆虫を呼ぶためとも言われています。

 

植物にとって、花を咲かせる一番の目的は自分の子孫(タネ)をつくることです。

タネを作るのに必要な花粉が運ばれてくる方法はいろいろありますが、多くは昆虫が運びます。

そのため、花は昆虫を惹き付けるための工夫をするのです。

 

その工夫の一つが色です。

春にいち早く活動を始める昆虫にはアブやハエの仲間が多く、これらの虫たちは黄色い色に敏感だといわれています。

そのため、春には黄色い花が多く咲くのだそうです。

 

確かに、写真を撮っている間、花粉を体中にまとって、忙しく飛び回っている様子をよく見かけました。

(写真5)花粉

植物と虫たちは協力しあいながら、あっという間に過ぎていく春を賑やかに過ごしています。

遠出も良いけれど、身近にある公園で、そんな様子を観察してみませんか。

2019年3月31日(日)

パークレンジャー:浅野井

スミレの花

町の片隅でも、山道の傍でも、春風に揺れるスミレの花を見ることのできる季節になりました。

小さなかわいらしい花が目にとまるとなぜかほっとしますね。

「すみれの花咲くころ」の歌にもあるように「春を告げる花」として代表的な草花です。

日本のスミレは約60種。野川公園でも自然観察園などで、

武蔵野地域のスミレが数種類見られます。
野生のスミレの中で、道端などでも見かける一番身近なスミレはタチツボスミレでしょう。

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茎の根本の方にある葉がクシの葉のように細かく切れ込んでいます。

関東地方の平地では、この葉がタチツボスミレの目印です。
今年はコスミレが一気に咲いて早くも見頃となりました。

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大きめの花と少し長い葉。コスミレという名ですが決して小さくありません。
さて、スミレの花がこんなにも人をひきつけるのは、理由の一つにその花の形があるような気がします。

茎の先に一つだけついて風に揺れるその形は、とても独特です。

スミレの花を横から見ると袋のようになっている部分が上に持ち上がっています。

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図鑑によると、これが大工さんが使う墨壺に似ているので「墨入れ」→「すみれ」になったという説もあるそうです。

袋の部分は墨でなく蜜がたくさん入っているのでしょう。

そう思ってスミレをじっと見てみると、なんだか不思議になってきました。

「ここに蜜が入っていたら、袋の底が上を向いているから蜜がどんどん出てきてしまうのではないか」

「この中はどうなっているのだろう」

そんな疑問も浮かんできます。
そこでスミレを一つだけそっとめくってみてみました。

蜀咏悄・輔さ繧ケ繝溘Ξ蛻・ァ」

すると、袋の中に蜜はありませんでした。かわりにおしべの下から伸びた細い管のようなもの…。

この中に蜜がはいっているのでしょうか。
残念ながら今回は蜜を確認はできませんでしたが、

スミレの花は思ったよりずっと精巧な作りでした。きっと虫たちに上手に花粉を運んでもらうための工夫がこらされているのでしょう。
かわいいだけでなく、一筋縄ではいかないスミレ。これからも目が離せません。

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