武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

自然を満喫

公園には雑木林や小川など、むさしのの貴重な自然が、今もなお残っています。 季節の変化を感じたり、たくさんの生きものに出会ったり、公園の自然を満喫しよう!

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むさしのの都立公園でみられる生きものの情報が満載のセルフガイドシート。 レンジャーミニ図鑑を持ってむさしのの都立公園へ自然観察にでかけよう。

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  16. チョウ
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  21. セミの仲間
  22. 野鳥
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  1. どんぐり木の実

英語版

  1. Ranger’s Field Guide to Butterflies in Musashino
  2. Ranger’s Field Guide to Grasshoppers in Musashino
  3. Ranger’s Field Guide to Wild Birds in Musashino

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樹木観察マップ

各公園のおすすめの樹木を紹介する樹木観察マップ。マップを持って公園の木を観察しながら歩いてみませんか。

樹木観察マップのダウンロードはこちら

  1. 【武蔵野公園】 樹木観察マップ
  2. 【野川公園】 樹木観察マップ
  3. 【武蔵国分寺公園】 樹木観察マップ

パークレンジャーからのメッセージ

パークレンジャーが季節のオススメ情報や自然の見方をガイドします。

2023年1月21日(土)

1月の木と言えば

1月。
新しい年の始まりです。
今年のお正月の武蔵野地域は晴天に恵まれて、穏やかな日が続きました。
さて、お正月の木と言えばマツが上げられます。
マツは冬でも青々とした葉をつけるので、
長寿を表す縁起のいいものとして、昔から大事にされてきました。

 

さて、公園ではどんなマツが見られるでしょう。
野川公園の大芝生にマツを見に行きました。

 

木の幹が赤く見える「アカマツ」です。
武蔵野地域では乾いた尾根などに多く生える木で、昔から身近な樹木でした。

写真1

 

売店前にある別のマツを見てみましょう

写真2

木の幹は黒っぽくてしっかりした感じです。
海岸などに映えるクロマツとちょっと似ていますが、
これはアメリカ大陸原産のマツで「リギダマツ」といいます。

 

アカマツとの違いは葉を見るとすぐわかります。
左側がアカマツで、右側がリギダマツです。
アカマツの葉は、2本で一組になっていますが、
リギダマツの葉は、3で一組になっています。

写真3

 

私たちの身近にあるアカマツやクロマツは2本が一組ですが、
マツの仲間にはこのリギダマツのように3本が一組のものや
高い山に生えるハイマツのように5本が一組のものがあります。

 

マツは、真冬の1月でも、葉もマツボックリも観察しやすいので、

じっくり見てみてくださいね。

2022年12月25日(日)

冬は「鳥見」の季節です

一段と寒さが厳しくなり、いよいよ冬も本番ですね。
寒くて外に出るのが億劫になりがちなシーズンですが、
冬だからこその楽しみもありますよ!

 

その一つは「鳥見(野鳥観察)」です。
冬は樹々が葉を落とし、枝に止まる野鳥が見やすくなります。
また、冬の餌場を求めてやってくる来る野鳥たちもおり、
普段よりも見られる種類が多くなります。
冬は” 野鳥と出会えるチャンスが増える季節!”なんです。

 

さて公園では、どんな所に野鳥はいるのでしょうか?
草むら、木のてっぺん、上空、水辺、電信柱や屋根の上など、
鳥によって好きな場所はさまざま。
冬鳥を例に挙げてみると…

 

マガモは、水辺に生える草や実などを主食にしているため、
川や池などで見ることができます。

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ツグミは、冬の始めのころは樹の枝先にいることが多いですが、
しばらくすると、土の中にいるミミズや昆虫などを食べるため、
地上で暮らすようになります。

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ジョウビタキは、縄張り意識が高く、
木や杭のてっぺんで鳴いて、縄張りをアピールしている姿をよく見かけます。

ジョウビタキ♀

ジョウビタキ♀

 

その他、公園で見られる野鳥は、
こちらのレンジャーミニ図鑑「野鳥」をご参考ください♪
レンジャーミニ図鑑「野鳥」

 

また12月に発行された機関紙「パークライフマガジン」では、
パークレンジャーが、公園で見られる一押しの野鳥を紹介しています!
パークライフマガジン「Vol.18 野鳥」

 

身近な公園や自然で、色トリドリの野鳥たちと出会えますよ!

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

ところで、姿も鳴き声も愛らしい野鳥ですが、
「野生動物」であることを忘れてはいけません。

 

野鳥観察を行う時は、野鳥の生態を守るために、
「エサをあげない」「そっと見守る」ことがとても大切です。

 

また、公園にはさまざまな利用者がいます。
周囲へのご配慮も忘れずにお願いします。

 

こうした野鳥観察のマナーアップを目的にしたキャンペーンを、
2月11日まで武蔵野エリアの各公園で実施しています。

s-スライド1

 

 

その他にキャンペーンでは、野鳥に関する動画も配信中!
動画「野川の野鳥を探してみよう!」

②動画「Ranger’s Guide to The birds seen at Tamagawa Josui Scenic Road」

 

冬の公園で、野鳥にも人にも優しい野鳥観察を、ぜひお楽しみください☆

2022年11月30日(水)

今年も冬(鳥)がやってきました

みなさん、こんにちは。

場所によっては紅葉の葉も落ち始め、朝晩はぐっと冷え込むようになりましたね。

冬の訪れを感じるこの季節、公園の池には今年もたくさんのマガモが訪れました。

CSC_0262

鮮やかな緑色の頭部がとってもおしゃれさんですね。

この鳥は寒い季節に日本にやってくる、冬鳥と呼ばれる渡り鳥の一種です。

CSC_0270

寒い季節以外はどこにいるのかというと、なんとユーラシア大陸の北部、シベリアなどの地域です。

冬になると、雪や氷の大地が広がる北国からはるばる日本まで渡来してくるのです。

一見すると、わざわざシベリアと日本を往復することは非効率のように思えますが、

食べ物の少ない寒冷地で争うよりも、暖かく餌が豊富で過ごしやすい地域に渡った方が得をするのです。

 

では、マガモたちは、どうして何千・何万kmもの距離を迷わずに移動することができるのでしょうか?

実は、渡り鳥たちは太陽や星の位置で方角を知ることができると言われています。

さらに驚くべきことに、人間には感じることのできない地球の磁気を頼りに移動しているようです。

 

生きものたちの行動には、ほとんどの場合、厳しい自然界を生き抜くための理由や仕組みが隠れています。

「公園でこの季節だけにこの生きものが見られた!」だけでなく、

「それはどうしてだろう?」と考えたり調べたりしてみると、新しい発見が見つかります。

 

さて、特定の時期になると決まって大移動を行う渡り鳥ですが、

最近の研究では、人間の餌付けによって渡りの時期や移動ルートに影響が出ていると言われています。

公園の池でマガモたちを見かけても、餌を与えずに、彼らの様子をそっと見守ってあげて下さいね。

 

これから本格的な冬鳥のシーズンがやってきます!みなさんも冬の公園で野鳥観察を楽しみましょう。

2022年10月22日(土)

ニホンミツバチ巣を守る

夏も本番となる7月の終わりのある日のことでした。
公園にある木の穴に、ハチが出入りしているのを見つけました。
ニホンミツバチです。

 

ミツバチの一種であるセイヨウミツバチは、ハチミツなどを採るために人間に飼われていますが、
ニホンミツバチは野生のハチで、木の穴などに巣を作ります。
おとなしいハチで、人が手を出したり刺激したりしなければ、刺してくることはほとんどありません。
昔に比べると数が減っていて、大事にしていきたい自然の仲間です。

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10日後、スタッフが様子を見に行ってみると、スズメバチが来ているのを発見!
スズメバチの成虫は花の蜜などを食べ物にしていますが、

幼虫には昆虫やクモなどを捕らえ、肉団子にして小さくかみ砕きながら与えます。
巣に来たスズメバチは、ニホンミツバチやその幼虫を狙っているのです。

 

これまで観察してきたニホンミツバチの巣でも、スズメバチの仲間に襲われて、
気が付いたときにはスズメバチしか出入りしていなかったことがあります。
今度もそうなってしまうのでしょうか。

 

ニホンミツバチは、巣の外に出て並んでいます。
何をしているのか観察していると、スズメバチが近づくと一斉に翅(はね)を震わせました!
スズメバチが遠ざかると隊列はバラバラになるのですが、

近づくとまた、さっと集まり翅を震わせ始めます。
「これ以上近づくと大変なことになぞー!」と威嚇しているようです。

 

下の写真をよく見ると、手前に死んだスズメバチが落ちています。
写真2

 

写真3

 

ニホンミツバチは、スズメバチを取り囲み、胸の筋肉をふるわせて熱を発生させ、
スズメバチをやっつけてしまうすごい技を持っています。
その犠牲になったスズメバチと思われます。
スズメバチも命がけなのですね。

 

その後もニホンミツバチの巣を観察しに行くと、必ずスズメバチが来ていました。
いつも翅を震わせている姿を見ると、やがて疲れて死んでしまうのではないかなどと
親心が湧いてきます。

 

10月初旬、ニホンミツバチとスズメバチの攻防はまだ続き、

少し涼しい雨の日にもスズメバチが来ていました。

雨のせいか巣の外にニホンミツバチはいませんでしたが、

巣の入口をしっかりと固めていました。

 

10月半ば、冬のように急に気温が下がったり、冷え込む日が増えてきました。
ニホンミツバチは巣の前に集合せず、忙しく巣から出たり入ったりしています。
スズメバチが来ていないのです。
スズメバチの今年の活動は、そろそろ終わりの様子。
ニホンミツバチは何事もなかったように、秋の花の蜜を求めてどんどん飛び立っていました。
巣を守り切ったのですね!

 

今回はニホンミツバチが必死に巣を守る様子に応援する気持ちが高まりましたが、
スズメバチも自然の仲間。
もしもスズメバチがいなくなってしまったら、
ニホンミツバチなどの昆虫が増えすぎるなどして、自然のバランスは崩れていきます。

 

公園でスズメバチを確認した際、園路沿いなど人に危険が及ぶときは、
来園者の安全を第一に駆除をしています。
そうでない時はどちらもそっと見守り、生態系の保全にも努めたいと改めて思いました。

2022年9月25日(日)

生物多様性スポットで見られる秋の花や生きもの

みなさん、こんにちは!
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、
日中の気温も和らぎ、過ごしやすい時期になりましたね。
今回は、公園で見ごろを迎えた秋の花や生きものを紹介します!

 

こちらは野川公園にある「生物多様性スポット」です。
「生物多様性スポット」とは、昔から武蔵野で見られる野草を保全するため、
植生に合わせた管理を行っている場所です。
園内にいくつかありますが、この場所はよく日の当たる斜面で、
明るい林床や草原に生える植物と、それを好む生きものが生息しています。

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さて、今はどんな花や生きものが見られるのでしょうか?
まず、こちらは「オトコエシ」。
太い茎や大きく広がる葉とは対象的に、花は小さくて可憐です。
高さは1m近くまで成長するものもあります。

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こちらは「ノハラアザミ」。
ぽってりと膨らんだ花の下部に、丸みをおびて盛りあがる花が愛らしいですね。
ノアザミと似ていますが、ノハラアザミは秋に咲き、

総苞片(花の下部)が粘らないことが特徴です。

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花が咲くと、蜜を求めるチョウやハチなどの昆虫がたくさん訪れます。
写真は、ノハラアザミに来たツマグロヒョウモン。夢中で蜜を吸っていますね。
そんなに美味しいのかな?

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秋の七草の一つである「ススキ」も花穂が出はじめました。
日が射しこむと輝くようです。

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この場所には、ススキ等のイネ科が大好きなバッタの仲間
「ショウリョウバッタモドキ」も暮らしています。
近づくと、くるんっと葉の裏側に隠れてしまい、まるで忍者のようです!

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と、様々な生きもの達が暮らしている生物多様性スポット。
今回は秋の見ごろの生きものをご紹介しましたが、
春はセンボンヤリ、夏はセンニンソウなど四季折々で楽しめます。
ぜひ、みなさんも足を運んでみてくださいね♪

2022年9月01日(木)

ナラ枯れを引き起こす「カシノナガキクイムシ」

夏の終わりが近づき、だんだんと暑さも和らいできましたね。

梅雨の気配を感じ始めた5月の末頃にこちらの記事

ナラ枯れから公園の木をまもろう! | むさしのの都立公園 (musashinoparks.com)

で「ナラ枯れ」についてお知らせしましたが、

みなさんは覚えていらっしゃるでしょうか?

 

ナラ枯れは「カシノナガキクイムシ」いう昆虫が媒介する病気であり、

公園ではこの昆虫を捕獲するためのトラップを設置しているとご紹介しました。

 

さて、今回はそれらのトラップにより捕獲されたカシノナガキクイムシをご紹介します。

捕獲されたカシノナガキクイムシの写真はこちら!

カシノナガキクイムシ

大きさがイメージしやすいように、大人の手のひらに乗せてみました。

「想像よりもすごく小さい!」と思われた方がほとんどだと思います。

それもそのはず。カシノナガキクイムシの体長は5mm程しかありません。

 

この小さな昆虫が「ナラ菌」という菌を媒介することで、大きな木を枯らし、

大規模なナラ枯れ被害を引き起こすのです!

公園では、ナラ枯れ被害の拡大を防ぐため、トラップによる捕獲だけでなく、

被害を受けた樹木の伐倒駆除等の取り組みを行っています。

 

ナラ枯れについて「もっと知りたいな!」と思った方は、

こちらのページも覗いてみて下さいね。

ナラ枯れ被害が拡大しています!

2022年7月26日(火)

真夏のクズの葉

夏本番となり、蒸し暑い日が続きますね。
公園はこの時期、日中の人の姿が少なくなります。
鳥や昆虫も、あまりに暑い時は日影に入っているようで、生きものの姿も少なくなります。
そんなときも、動けない植物はじっと暑さに耐えて日暮れを待つしかありません。
ただ、中にはこんな変化をする植物も…

 

下の写真2枚は、同じクズの葉っぱです。
写真②は、①の1時間後に撮影しています。

 

<写真①>

写真①

 

 

<写真②:一時間後に撮影した葉の様子>

写真②

 

矢印が指している葉っぱをご覧ください。
写真①の葉っぱが、写真②では90度曲がって立ち上がっています。
また写真②の方が、葉っぱに日がよく当たっているのがわかります。

 

ふだんはできるだけ太陽の光を受けようと、他の植物におおいかぶさるように、

葉を大きく広げているクズですが、暑くて日が照るときは、葉っぱを立てています。
日光を受ける量を少しでも減らし、葉の温度を下げているのではないかと言われています。

 

立ち上がっているクズの葉っぱの付け根を見てみると…

写真0-1

 

少し膨らんだ部分が、くいっと曲がっているのがわかります。
曲がった部分にある水分の圧力を変えることで、曲げたり伸ばしたりできるそうです。
クズと同じマメ科の植物には、こうした性質がよく見られるので、葉を立てている植物を見つけられるかもしれません。
でも、こうした姿が見られるときは暑いことが多いでしょうから、熱中症には十分にお気を付けください。

2022年6月30日(木)

夏にどんぐり観察!?

梅雨が明け、厳しい暑さが続きますね。

公園でもニイニイゼミが鳴きはじめ、本格的な夏の到来です。

 

夏の生きものを探しに、公園を歩いていたら…。

あれ?枝に付いている小さなものは何でしょう?

どこかで見たような形…。コナラのどんぐりです!

春に受粉した後、少しずつ大きくなって、秋に熟すと地面に落ちます。

夏の間はまだ小さくて、赤ちゃんのようですね。

 

こちらは、クヌギのどんぐり。

実よりも、もじゃもじゃの帽子が目立ちます。

この帽子は、「殻斗(かくと)」と言い、まだ幼い実を守っています。

 

こちらは、アラカシのどんぐり。

ベレー帽のような殻斗から、小さな実が顔を出し始めていますね。

これから秋に向けて、少しずつ育っていきます。

 

ではそもそも、どんぐりは何のために大きくなるのでしょう?

正解は、子孫を残すためです。

 

しかし、親の樹の下では大きく育つことができません。

どうやって、育ちやすい場所まで移動するのでしょうか。

 

そこで、活躍するのが動物たち!

特に、公園でも暮らしているアカネズミは、まるまる太ったどんぐりが大好物で、

冬場の食料にするため、地面にどんぐりを蓄えます。

…ところが、埋めたところを忘れてしまうことがあるんですね☆

でも、植物にするとラッキー!

食べられずに済んだどんぐりは、春になると芽を出すことができます。

そうして、どんぐりの木は動物達の力を借りて、あちこちに子孫を残しています。

 

これから少しずつ大きくなるどんぐり。ぜひ皆さんも観察してみてくださいね!

2022年5月31日(火)

ナラ枯れから公園の木をまもろう!

ここ3年くらい、

突然公園や神社の木が枯れてしまうのを見たことがある方はいらっしゃるでしょうか。

実は最近「ナラ枯れ」という木の病気が全国で拡大しています。

ナラ枯れ病

ナラ枯れとは、ナラやカシ等の樹木が赤茶色に変化して枯れてしまう病気です。

この病気は、カシノナガキクイムシという昆虫が「ナラ菌」という病原菌を

運び込むことによって引き起こされます。

この虫が飛んで行って卵を産み付けた木が感染し、枯れていくのです。

 

 

この虫は、古く大きくなりすぎた森を若返らせるという、

自然の中では大きな役割を持っています。

 

しかし、ご神木のような大きな木をまもったり、

公園の木が枯れて人の上に落ちてくることを避けたりするために、

人の暮らしの周りでは、この病気のまん延を防ぐ必要があります。

 

そこで、国分寺公園では、

コナラ38本にカシノナガキクイムシを捕獲するため,

東京農工大学と連携してトラップを設置しました。

①カシナガトラップ

このトラップは、繁殖のためにコナラの木を目掛けて飛んできた成虫が、

クリアファイルに衝突し、

その下にある捕獲器に落ちることで出られなくなるという仕組みです。

 

カシノナガキクイムシの活動が落ち着く9月末頃まで定期的に見回りを行うことで、

ナラ枯れによる被害を低減できればと考えています。

 

さて、今回はナラ枯れやトラップについてご紹介しましたが、

カシノナガキクイムシのビジュアルが気になった方も少なくないと思います。

捕獲したカシノナガキクイムシは、成果が出た際に改めてご紹介させて頂きます。

 

公園の森をまもるためには、このトラップがカギになりますので、

トラップを見かけた際には、お手を触れず、そっと見守ってください。

 

途中経過などは、随時お知らせしていきます。

2022年4月20日(水)

芽吹きの色

気温の高い日が増えてきました。
今、公園は春の花がどんどん咲き、若葉も芽吹いて明るい色彩でいっぱいです。

 

野川公園の春景色です。
若葉の色が重なって細やかに変化しています。
全体に淡い色のパステルカラーの感じですね。
芽吹きの色合いは木の種類によって様々ですが、パステルカラーの筆頭はコナラではないかと思っています。

写真1

 

この屋根の向こうの木がコナラです。
抹茶ラテのような色合いですね!
どうしてこんなに白っぽく見えるのでしょうか。

写真2

 

芽吹きの頃のコナラの葉は細い毛でおおわれていて、
それが太陽の光に反射して全体が白っぽく見えています。
生まれたての柔らかな葉を守るために、毛で覆っているのでしょう。

写真3

 

さて目を移してみると、パステルカラーの木々の中に、アクセントのきいたビビッドカラーの若葉を発見!
赤い芽ぶきなので、その名も「アカメガシワ」です。
何とこれは葉の色ではなく、葉の上に生えた毛の色なのです。
そのため、こすると赤い色はとれてしまいます。
この赤い色は太陽光線の害を防ぐのに役立つと言われています。
柔らかな新芽を、強くなってきた日差しから守っているのですね。

写真4

 

こんなバラエティーに富んだ芽吹きの色ですが、春は急ぎ足。
とくにコナラの白っぽさはたちまち消えてしまいます。
ゴールデンウィークが来る頃には、微妙な木々の色合いの違いはなくなり、明るい緑色に置き換わっていきます。

 

たちまちのうちに変化していく、一瞬の色合いを目に焼き付けるのも、春の楽しみですね。

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