武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

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2022年7月26日(火)

真夏のクズの葉

夏本番となり、蒸し暑い日が続きますね。
公園はこの時期、日中の人の姿が少なくなります。
鳥や昆虫も、あまりに暑い時は日影に入っているようで、生きものの姿も少なくなります。
そんなときも、動けない植物はじっと暑さに耐えて日暮れを待つしかありません。
ただ、中にはこんな変化をする植物も…

 

下の写真2枚は、同じクズの葉っぱです。
写真②は、①の1時間後に撮影しています。

 

<写真①>

写真①

 

 

<写真②:一時間後に撮影した葉の様子>

写真②

 

矢印が指している葉っぱをご覧ください。
写真①の葉っぱが、写真②では90度曲がって立ち上がっています。
また写真②の方が、葉っぱに日がよく当たっているのがわかります。

 

ふだんはできるだけ太陽の光を受けようと、他の植物におおいかぶさるように、

葉を大きく広げているクズですが、暑くて日が照るときは、葉っぱを立てています。
日光を受ける量を少しでも減らし、葉の温度を下げているのではないかと言われています。

 

立ち上がっているクズの葉っぱの付け根を見てみると…

写真0-1

 

少し膨らんだ部分が、くいっと曲がっているのがわかります。
曲がった部分にある水分の圧力を変えることで、曲げたり伸ばしたりできるそうです。
クズと同じマメ科の植物には、こうした性質がよく見られるので、葉を立てている植物を見つけられるかもしれません。
でも、こうした姿が見られるときは暑いことが多いでしょうから、熱中症には十分にお気を付けください。

2022年6月30日(木)

夏にどんぐり観察!?

梅雨が明け、厳しい暑さが続きますね。

公園でもニイニイゼミが鳴きはじめ、本格的な夏の到来です。

 

夏の生きものを探しに、公園を歩いていたら…。

あれ?枝に付いている小さなものは何でしょう?

どこかで見たような形…。コナラのどんぐりです!

春に受粉した後、少しずつ大きくなって、秋に熟すと地面に落ちます。

夏の間はまだ小さくて、赤ちゃんのようですね。

 

こちらは、クヌギのどんぐり。

実よりも、もじゃもじゃの帽子が目立ちます。

この帽子は、「殻斗(かくと)」と言い、まだ幼い実を守っています。

 

こちらは、アラカシのどんぐり。

ベレー帽のような殻斗から、小さな実が顔を出し始めていますね。

これから秋に向けて、少しずつ育っていきます。

 

ではそもそも、どんぐりは何のために大きくなるのでしょう?

正解は、子孫を残すためです。

 

しかし、親の樹の下では大きく育つことができません。

どうやって、育ちやすい場所まで移動するのでしょうか。

 

そこで、活躍するのが動物たち!

特に、公園でも暮らしているアカネズミは、まるまる太ったどんぐりが大好物で、

冬場の食料にするため、地面にどんぐりを蓄えます。

…ところが、埋めたところを忘れてしまうことがあるんですね☆

でも、植物にするとラッキー!

食べられずに済んだどんぐりは、春になると芽を出すことができます。

そうして、どんぐりの木は動物達の力を借りて、あちこちに子孫を残しています。

 

これから少しずつ大きくなるどんぐり。ぜひ皆さんも観察してみてくださいね!

2022年5月31日(火)

ナラ枯れから公園の木をまもろう!

ここ3年くらい、

突然公園や神社の木が枯れてしまうのを見たことがある方はいらっしゃるでしょうか。

実は最近「ナラ枯れ」という木の病気が全国で拡大しています。

ナラ枯れ病

ナラ枯れとは、ナラやカシ等の樹木が赤茶色に変化して枯れてしまう病気です。

この病気は、カシノナガキクイムシという昆虫が「ナラ菌」という病原菌を

運び込むことによって引き起こされます。

この虫が飛んで行って卵を産み付けた木が感染し、枯れていくのです。

 

 

この虫は、古く大きくなりすぎた森を若返らせるという、

自然の中では大きな役割を持っています。

 

しかし、ご神木のような大きな木をまもったり、

公園の木が枯れて人の上に落ちてくることを避けたりするために、

人の暮らしの周りでは、この病気のまん延を防ぐ必要があります。

 

そこで、国分寺公園では、

コナラ38本にカシノナガキクイムシを捕獲するため,

東京農工大学と連携してトラップを設置しました。

①カシナガトラップ

このトラップは、繁殖のためにコナラの木を目掛けて飛んできた成虫が、

クリアファイルに衝突し、

その下にある捕獲器に落ちることで出られなくなるという仕組みです。

 

カシノナガキクイムシの活動が落ち着く9月末頃まで定期的に見回りを行うことで、

ナラ枯れによる被害を低減できればと考えています。

 

さて、今回はナラ枯れやトラップについてご紹介しましたが、

カシノナガキクイムシのビジュアルが気になった方も少なくないと思います。

捕獲したカシノナガキクイムシは、成果が出た際に改めてご紹介させて頂きます。

 

公園の森をまもるためには、このトラップがカギになりますので、

トラップを見かけた際には、お手を触れず、そっと見守ってください。

 

途中経過などは、随時お知らせしていきます。

2022年4月20日(水)

芽吹きの色

気温の高い日が増えてきました。
今、公園は春の花がどんどん咲き、若葉も芽吹いて明るい色彩でいっぱいです。

 

野川公園の春景色です。
若葉の色が重なって細やかに変化しています。
全体に淡い色のパステルカラーの感じですね。
芽吹きの色合いは木の種類によって様々ですが、パステルカラーの筆頭はコナラではないかと思っています。

写真1

 

この屋根の向こうの木がコナラです。
抹茶ラテのような色合いですね!
どうしてこんなに白っぽく見えるのでしょうか。

写真2

 

芽吹きの頃のコナラの葉は細い毛でおおわれていて、
それが太陽の光に反射して全体が白っぽく見えています。
生まれたての柔らかな葉を守るために、毛で覆っているのでしょう。

写真3

 

さて目を移してみると、パステルカラーの木々の中に、アクセントのきいたビビッドカラーの若葉を発見!
赤い芽ぶきなので、その名も「アカメガシワ」です。
何とこれは葉の色ではなく、葉の上に生えた毛の色なのです。
そのため、こすると赤い色はとれてしまいます。
この赤い色は太陽光線の害を防ぐのに役立つと言われています。
柔らかな新芽を、強くなってきた日差しから守っているのですね。

写真4

 

こんなバラエティーに富んだ芽吹きの色ですが、春は急ぎ足。
とくにコナラの白っぽさはたちまち消えてしまいます。
ゴールデンウィークが来る頃には、微妙な木々の色合いの違いはなくなり、明るい緑色に置き換わっていきます。

 

たちまちのうちに変化していく、一瞬の色合いを目に焼き付けるのも、春の楽しみですね。

2022年3月19日(土)

昆虫の冬越し

3月に入り、暖かな陽気の日も増えてきましたね。
3月5日は「啓蟄(けいちつ)」と言い、冬ごもりしている生きもの達が一斉に動き出す時期に入ります。その前に、生きもの達がどうやって冬越ししているのか観察しようと、「野川公園緑の愛護ボランティアの会」の昆虫グループと一緒に調査にでかけました。

 

ここは、野川公園にある自然観察園です。国分寺崖線からの湧水が作りだす湿地が点在し、約400種の野草や野鳥・昆虫などが見られ自然の宝庫となっています。これらの貴重な自然を保護するために、「野川公園緑の愛護ボランティアの会」が四季を通じて活動しています。
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今回は、冬に入る前に樹木に巻いた「こも(ワラなどを編んで作った敷物のこと)」の中で、冬越ししている昆虫を調べます。こも巻きは、昆虫にとって、冬の寒さから身を守り、ゆっくり眠れる暖かなお布団といったところでしょうか。主にマツを守るために行う伝統的な害虫駆除方法ですが、自然観察園では冬越しする昆虫の保全と調査を目的に巻いています。さて、どんな生きもの達がこもを利用しているのか見てみましょう!
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いました!ナミテントウ等のテントウムシの仲間が集まっています。
よく見るといろいろな模様があって面白いですね。
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こちらはエサキモンキツノカメムシ。
背中のハート模様が特徴です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

そして、ゴマダラチョウの幼虫も!
近年、見かけることが少なくなっていたので嬉しい発見です。
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冬の厳しい寒さを、小さな体で懸命に耐え忍ぶ姿はとても逞しく感じました。

 

そして彼らは、今まさに動きはじめたころ!どうか元気で春を迎えていますように!
出会えたら、「よくがんばったね」と声をかけてあげようと思います。

2022年2月26日(土)

野草たちの寒さ対策

日が伸びて光は春めいてきましたが
まだまだ北風が冷たく、公園では厚手の上着が欠かせません。
それでも地面を見ると冬枯れの色の中に、少しずつ緑色が増えてきました。
野草たちの葉っぱがゆっくりと大きくなったり数を増やしたりしています。

その中で、こんな葉っぱを見たことはありませんか。
写真 1ハルジオンロゼット

 

中心から丸く葉を広げて、ぺったりと地面に貼りつくようです。
一年中こうした形で葉を広げている、タンポポのような草もありますが、秋から葉を出す草の中には、冬の間だけこのように丸く広げるものもあります。
このような葉の付き方はバラの花のように中心から広がっているところから、「ロゼット」というちょっとおしゃれな名前で呼ばれています。

どうして、冬にはこのような葉っぱの付き方をするのでしょうか。
葉を広げることでお日様の光をたっぷり浴びることができ、
背が低く地面に貼りつくので寒さや乾燥を防ぎやすい、と言われています。

寒く厳しい冬を乗り越えて、もうすぐこうした草も花を咲かせることでしょう。

上の写真はハルジオンのロゼットです。川の土手、道端。いろいろなところで見つけられるとても身近な草です。たくさんありすぎてあまり注目されませんが、公園の春の風景には欠かせません。
写真2ハルジオン花

 

野川公園の自然観察園ではいろいろなロゼットが見られますが、その中の一つキツネアザミです。
写真3キツネアザミロゼット

 

切れ込みが細かくて複雑な形が印象的です。
4月から5月にかけて花を咲かせます。
写真4キツネアザミ花

 

ロゼットは目立たなくて地味な姿ですが、しっかり寒さを乗り切れるよう、応援したくなります。

2022年1月11日(火)

野鳥観察マナーアップキャンペーン実施中!

年も明けて、一年で最も寒くなる寒の内になりました。

葉っぱがすっかりと落ちた梢では鳥たちが飛び交い、次々に冬鳥たちが、北から寒さと一緒に到達しています。

見通しがききやすいこの時期はバードウォッチングの季節!

 

 

ルリビタキ♂_Rルリビタキ(オス)冬鳥

 

 

DSC_0117_Rトラツグミ 冬鳥

 

 

イカル (2)_Rイカル 冬鳥

 

 

アオゲラ♀ (2)_Rアオゲラ 留鳥

 

 

モズ♂ (1)_Rモズ 漂鳥

 

 

鳥が見やすいこの季節。むさしのの都立公園では野鳥観察の楽しみ方を紹介し、観察時のマナーアップを促進するために「野鳥観察マナーアップキャンペーン」を実施しています。各拠点で配布しているリーフレットをお手に取り、野鳥にも他の来園者にもやさしいバードウォッチングをお楽しみください。

 

タイトルなし

 

1月8日から2月13日のキャンペーン期間中、むさしのの都立公園の各サービスセンターや掲示板などでパークレンジャー撮影の野鳥の写真展を展示しています。野鳥探しのヒントにしてくださいね。

また、狭山丘陵の都立公園、多摩部の都立公園でも同キャンペーンを実施しています。

 

今年も皆さんに生きものたちと良い出会いがありますように!

 

2021年12月26日(日)

くるくると空を舞う種

本格的な冬が始まり、寒い日が続いています。

木々の葉っぱがすっかりと落ち、歩くたびにガサガサ、サクサクと耳を楽しませてくれます。

すっかり葉っぱがちってしまった公園のユリノキですが、枝にまだ花のようなものが・・・

まわりの地面を見てみると、長細い落ち葉のようなものが落ちています。

 

枝についている花のようなものや下に落ちている長細いものは、じつはユリノキの実なんです。この実は集まっていると花のようにも見えますが、風に揺られてばらばらと剥がれるように落ちていきます。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このバラバラになった一つをよーく見てみると丸い種の部分と羽のような薄い部分でできているのが分かります。

羽のようなと書きましたが、本当に羽としての機能を持っています。

落ちる時にくるくるとプロペラのように回転し、風にうまく乗って遠くに種を飛ばしています。このように羽の生えたような種のことを翼果(よくか)と呼びます。

 

ユリノキ以外にもトウカエデや、クマシデ、イロハモミジなど風に種を載せて遠くまで運ぶ植物がたくさんあり、落ち葉の中に遠くから飛んできた種が混じっているかもしれません。

是非とも落ち葉の音や感触を楽しむだけでなく、時にはそっとめくってみて、少し観察してみて見つけてみてください!

2021年12月25日(土)

キッズレンジャースクール「生きものなぜなぜ質問箱」の回答 ~ 最終回!~

11月に投稿いただきました
「キッズレンジャースクール~生きものなぜなぜ質問箱~」の回答、最終回です!
みなさん、たくさんの質問をありがとうございました!!
こちらのブログで、パークレンジャーが順次、回答していきます♪
野川公園自然観察センターでも、回答の掲示を行っています(^v^)/

チラシ_いきもの??質問箱 _ver.4_ページ_1

 

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\では、早速はじめるよ!/

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いきものなぜなぜ質問箱_回答_ver.6_ページ_19

【モグラについてもっと知りたい人におススメの本】

●モグラの生活(たくさんのふしぎ傑作集)
文・写真:飯島正広/福音館書店
※小学校中学年~

●はじめましてモグラくん(ちしきのもりシリーズ)
川田伸一郎 著/少年写真新聞社
※小学校中学年~

●モグラ博士のモグラの話
川田伸一郎 著/岩波ジュニア新書
※中学生~

●モグラ ハンドブック
飯島正広・土屋公幸 著/文一総合出版

 

いきものなぜなぜ質問箱_回答_ver.6_ページ_21

いきものなぜなぜ質問箱_回答_ver.6_ページ_22

いきものなぜなぜ質問箱_回答_ver.6_ページ_20

より詳しい情報を知りたい方は、下記のサイトをご覧ください
↓ ↓ ↓
環境省「何が問題なの? 水草、全部切る!?」
https://www.env.go.jp/nature/amezari_mondai.html

環境省「日本の外来種対策 ~アメリカザリガニ~ 」
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/amezari.html

いきものなぜなぜ質問箱_回答_ver.6_ページ_23

いきものなぜなぜ質問箱_回答_ver.6_ページ_24

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みなさん、たくさんの質問をありがとうございました!
生きものや自然についての「なぜなぜ」を通して、生きもの達の暮らしや生きる技などが見えてきましたね。
どの生きもの達も、厳しい自然の中でさまざまな工夫をしながら懸命に生きていて、素晴らしいなと感じます。

自然のことで興味があったり質問があったら、パークレンジャーに会いに来てください!
パークレンジャーは、野川公園をはじめ、武蔵野公園や武蔵国分寺公園にいます。

むさしのの公園ホームページ「自然を満喫!」では、
「パークレンジャーからのメッセージ」のコーナーで季節の見どころなども紹介しているよ!
レンジャーミニ図鑑もダウンロードできるので、ぜひご活用ください♪
↓ ↓ ↓

自然を満喫

 

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2021年12月18日(土)

キッズレンジャースクール「生きものなぜなぜ質問箱」~ 回答 その③~

11月に投稿いただきました
「キッズレンジャースクール~生きものなぜなぜ質問箱~」の回答、第3弾です!
みなさん、たくさんの質問をありがとうございました!!
こちらのブログで、パークレンジャーが順次、回答していきます♪
野川公園自然観察センターでも、回答の掲示を行います(^v^)/

チラシ_いきもの??質問箱 _ver.4_ページ_1

 

 

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\では、早速はじめるよ!/

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カワセミ

空を飛ぶカワセミ

エビを捕まえたカワセミ

エビを捕まえたカワセミ

 

いきものなぜなぜ質問箱_回答_ver.4_ページ_11 - コピー

オオタカの幼鳥

オオタカの幼鳥

オオタカが鳥をたべた痕(あと)

オオタカが鳥をたべた痕(あと)

いきものなぜなぜ質問箱_回答_ver.2_ページ_12

草陰で眠っていたアズマヒキガエル

草陰で眠っていたアズマヒキガエル

 

 

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続きは、また今度!楽しみにしていてね♪

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