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2020年7月29日(水)NEW

自然の石鹸と小さな虫

梅雨の長い雨でたわわに実るのは梅だけではありません。

公園のエゴノキにもたくさんの実がついています。

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緑色のサクランボのような可愛らしい小さな実ですが、実は毒があります。

その名も“エゴサポニン”。

毒とはいえ、そんなに強いものではありません。

大量に食べなければ大丈夫です。

 

サポニンと聞いてソープ、シャボンやサボンを連想した方、正解です!

サポニンも石鹸(ソープ)もラテン語のsapo(石鹸)から来ています。

石鹸と同じ界面活性作用を持つ成分で、昔は若い実を洗剤として利用していました。

 

実をペットボトルなどに入れ、勢い良く振ると。

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数個入れただけでこの泡立ち!よく汚れが落ちそうです♪

この成分が口に入ったときに非常にエグイためエゴノキ(エグイ木)の名前が付きました。

 

エゴノキはエゴサポニンで色んな虫や病気から身を守っているのですが、よく見てみる小さな昆虫が実にとまっています。

エゴノキの実を専門に利用するエゴヒゲナガゾウムシという昆虫がいるのです。

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エゴノキの種に卵をうみ、卵や幼虫を実の毒を利用して守っています。

自分の体を守るために毒を持つエゴノキ、その毒を利用して幼虫を守るエゴヒゲナガゾウムシ、自然は思った以上にしたたかなのかもしれませんね。

 

エゴノキの実を観察したら、サポニンからシャボンを思い出し、

帰ったら石鹸での手洗い、うがいをしっかりして、病気を予防しましょう!

2020年6月30日(火)

雨の日のお楽しみ♪

晴れた日はとても賑わう公園も、雨の日はしっとり静かです。
人の気配がない公園を一人占めしつつ歩いていると、
雨の日ならではの綺麗なものに出会えます。

花の下に。

写真1_花に

 

普段とは違って閉じている葉にも。

写真2_葉に

 

クモの巣にだって!

写真3_クモの巣に

あちこちで光る、きらっきらの雫。
雨の日は、これが楽しみ♪
きらきらを探しながら歩くと、雨の日もちょっと楽しくなれます。

2020年5月31日(日)

見つけられるかな??

ようやく、緊急事態宣言が解除されました。

 

新しいウィルスの脅威により、身を守ることの大切さを改めて実感できますね。

今日は生きものの身の守り方のひとつを紹介します。

 

人間は活動を自粛していても、季節は変わらずに進み、

森の木々は青々と葉を広げています。

 

ムラサキシキブの葉の上に小さな昆虫を見つけました。

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茶色の身体と透明な縁取りの不思議な模様のこの昆虫は、イチモンジカメノコハムシ。

 

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身体の後ろ側に黒い紋があり「一文字」に見えるのが名前の由来です。

(写真は左側が頭)

なぜ、一見プラスチックを被ったようにも見える

風変わりな模様をしているのでしょうか?

イチモンジカメノコ@虫食い

虫食いだらけの葉っぱの上にも、イチモンジカメノコハムシがいました。

こうしてみると、透明な縁取りから葉っぱが透けて、

茶色い部分はあたかも葉に開いた穴のようにも見えます。

 

ハムシは葉っぱを食べるため、穴だらけの葉にいることが多く、

こうして上手く葉の穴に化けて隠れている、という説が有力です。

 

自分たちの食べ物、すみかなどを踏まえ、

巧みに進化した姿がこの独特の模様なんですね。

 

 

この時期、雑木林の縁では、

このような隠れ上手な生きものたちがたくさん登場します。

静かな雑木林沿いをお散歩しながら、

見つけられるかどうかチャレンジしてみましょう!

2020年4月30日(木)

モズの子がんばれ!

若葉の季節が進み、外の景色が青々としてきました。新型コロナウイルスの影響で人の生活は一変しましたが、自然は変わらず、いつも通りの時が流れています。

耳を傾けると鳥たちのさえずりがいたるところで聞かれ、そろそろヒナが見られるかなと思っていたところ、かわいらしい子を見つけました。

1

まだあどけない顔のモズの子!くちばしが黄色っぽいのは幼鳥の特徴です。最近巣立ったのでしょうか?ちょこちょこと動き回っていたので様子を見ていると…

2

一点をじっと見つめて動かなくなりました。よく見ると翼に目立つ白い点が見えます。これがあるのは男の子。それにしても何見てるの?

3

口を大きく開け、ビービーと鳴きながら羽をバタバタさせ始めました。

4

すると親鳥がさっそうと登場!翼に白い模様がありません。お母さんモズです。

5

お母さんは子どものためにエサを取ってきていました。どうやらコガネムシのようです。

「もうガマンできない!」というように子どもは一生懸命に羽ばたきながらおねだりしています。まだ自分ではエサが取れないようで、そのおねだりはあわただしく、必死さが見てとれます。

 

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エサやりが終わるとお母さんはすぐ木のてっぺんに飛び移り、見張りをしながらまたエサを探し始めました。子のために頑張るお母さん!凛々しいですね。

 

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そして子どもは自力でエサとりの練習!チョウを追いかけて逃げられていました。お母さんのようなたくましい大人になるには、まだまだ時間がかかりそうです。

 

こうして外の世界に飛び出したばかりの子を見ていると、がんばれ!と応援したくなってしまいます。

私たちも初めての事態でまだ先が見えないことが多く、不安な声もたくさんありますが、今ががんばり時!こんな時でも変わらない自然に目を向け耳を傾け、癒されながら一緒に頑張りましょう!

2020年3月31日(火)

冬芽のカプセルからこんにちは!

桜が散ると若葉の季節、という例年のパターンとは違って

ことしは、桜の開花とともに樹木によっては若葉が出始めています。

写真1コナラ

写真2ミズキ

銀色の毛がやわらかく光るコナラ、つややかな若葉と赤茶色の枝のコントラストが美しいミズキ。

樹木ごとの個性が際立つのが芽吹きのときです。

この若葉たちは、小さな冬芽の中にどうやって納まっていたのでしょうか。

毎年不思議な気持ちになります。

小さな冬芽のカプセルがほどけると、花や葉が噴き出すようにどんどん出てきます。

次の写真はクヌギの冬芽と芽吹きです。

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写真4クヌギ

クヌギは萌黄色の雄花に目を奪われますが、花の付け根にはまだ小さな二つ折りの葉も見えています。

クヌギの葉は冬芽の中に二つ折りにしまわれていたようですが、もっと複雑なしまわれ方の葉もあります。芽吹いたばかりのカエデはよく見ると、山折り谷折りのような筋目がきれいについています。

写真5カエデ

葉脈ごとにきちんと折りたたまれて冬芽の中に折りたたまれていたのでしょう。

数年前ですが、春先、ユリノキの枝が下に落ちているのを拾いました。

冬芽がついていたので中を見たくてむいてみました。

写真6 ユリノキ

小さな芽の中に、小さな小さな葉っぱの赤ちゃんが

7枚まで確認できました。この赤ちゃんがどんどん大きくなって噴き出るように芽吹く春。

芽吹きは日に日に姿を変えるので、毎日の出会いが楽しみです。

2020年2月27日(木)

春はどこから?

暖かい日が続く今年ですが、生きものたちの動きも早いようです。

動物たちの動きも、何となくそわそわと忙しなくなってきました。

早春の花は、今のところ例年よりも10日~2週間ほど早く咲いてきています。

中には、咲く順番が、いつもと違う花たちも。

 

植物も鳥も昆虫も、それぞれの方法で「春」を計算し、季節を計っています。

例えば、植物でも、気温を感じて咲くもの、日照時間の長さで咲くものなど、様々です。

生きものによって、「春」の定義は違うのです。

 

生きものたちが出てくる順番を見てみると、その違いが分かるかもしれません。

いつもと違う「春」の感じ方、してみませんか?

 

メジロとウメ (2)_s

2020年1月30日(木)

似ている生き物を比べてみよう~ソシンロウバイとロウバイ~

冬に公園をあるいていると、思わず深呼吸してしまういい香りに出会います。

 

香りのよい花をつける冬の木といえば、ロウバイが有名ですね。

今年も自然観察園では、寒空のもと2種類のロウバイが咲きました。

 

華やかな装いのソシンロウバイの花。

写真1

 

そして、ロウバイの花。

内側の花被片が、暗い紫色をしています。

写真2

 

ソシンロウバイとロウバイ。

葉が開く前にたくさんの花を咲かせるので、とても目を惹きます。

花を愛でているとよく気づくのが、枝にぶらさがる茶色の実。

写真3

 

華やかな花にくらべると、色も地味ですし堅そうです。

どんな種が入っているのでしょうか?

早速、カッターで割ってみます。

 

ソシンロウバイには果実が4つ。一つの果実が、長さ2.5センチほどの大きさでした。

顕微鏡で、表面を詳しく観察してみます。

Leica Picture

表面はしわや突起があり、少しごつごつしています。

 

 

ロウバイには果実が3つ。こちらも長さ2.5センチほど。

表面は、ソシンロウバイよりしわが寄っています。

Leica Picture

 

指でつまんでみると…あれ?なんだかふわふわしています。

さらにズームします。

Leica Picture

 

白い毛のようなものが見えます。

果実の表面に生えている短い毛、これがふわふわの正体とわかりました。

 

 

ソシンロウバイとロウバイ。

同じロウバイ属の木ですが、花の色のほかに、果実の毛にもそれぞれの個性がありました。

似ているようで似ていない、そんなロウバイたちを見かけたら、ぜひ近くで観察してみてください♪

2019年12月28日(土)

野鳥イベント目白押し!

紅葉も終わり、本格的に冬がやってきました。

今年も公園には、たくさんの冬鳥たちが来ています!

1

ジョウビタキ(オス)

 

3モズ(メス)

 

2

アオジ(メス)

 

 

4

ツグミ

 

5

シメ

 

野鳥観察が楽しいこの季節。公園では、「野鳥観察マナーアップキャンペーン」というキャンペーンを実施中!ご来園の皆様には、マナーを守りながら、野鳥観察を楽しんでいただいています。

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さらに、キャンペーンと連動でイベントも多数開催!

野川公園では、1/11(土)に野鳥観察会1/19(日)に、「むさしのカレッジ~野鳥観察とペーパークラフト作り~」を開催します♪

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浅間山公園では2/8(土)に、毎年恒例「冬鳥の観察会」を開催します!

そのイベントも講師が丁寧に野鳥観察の方法を教えるので、野鳥観察をしたことがない方にもオススメのイベントです!ぜひ参加してみてください♪

 

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それでは、来年も皆様に生きものたちとの良いご縁がありますように…良いお年を!

2019年11月29日(金)

ヒマラヤスギの木の下で

秋から冬へ、木々は色を変えて、咲く花もわずかになってきました。

そんな中、公園でよくみられるこんなもの。

写真1ヒマラヤスギ雄花

落とし主は、ヒマラヤスギ。

外国産の木でヒマラヤ山脈周辺から来た針葉樹なので「スギ」と名付けられましたが、実はマツの仲間で、都市の公園にはよく植えられています。

大木になって、人々に木陰を作ります。

そしてこれはオスの花が咲いて落ちたものです。マツの花は春から初夏に咲きますが、ヒマラヤスギは秋に咲きます。落ちた雄花を晴れた日に軽くたたくと、黄色い花粉がたくさん出てきます。

この花粉が飛んでメスの花のところに行くということですね。

ということは雌花も咲いているはずですが、雌花はさがしてもなかなか見つかりません。

一度だけ都内の公園で雌花を見つけたことがあります。いえ、正確には、仲間が見つけたのを教えてもらいました。ヒマラヤスギの実を小さくしてほんのり赤い色になったような花で、1センチもないくらいでした。

 

ヒマラヤスギの足元にはこんなものも落ちています。

写真2タネ付き鱗片

今年大きくなった実(球果)が熟してバラバラになり、落ちてきたのです。

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この球果のかけらにはタネもついていますが、よく乾くとかけらから離れてクルクル回りながら遠くへと飛んでいきます。タネがうまく離れて飛んでいくように、バラバラになる仕組みなのかもしれません。

そして人気者のこれも。

 

写真4シダーローズ

 

大きな松ぼっくりのような球果の先だけバラバラにならずに落ちるので、まるでバラの花のよう。

「シダーローズ」というおしゃれな名前で呼ばれることも多いです。

 

また、太い幹は生きものの休み場所にもなっています。草むらのそばの木などにはたくさんの昆虫やクモが上っていることもあります。下の写真のヨコヅナサシガメのように冬を越すのに利用している昆虫もいます。

写真5ヨコヅナナシガメ

 

明治時代のはじめに異国の土地から来て都市の公園に植えられているヒマラヤスギですが、これも都会の自然の仲間。

生きものが様々に利用したり、人が木の下で癒されたり、球果をクラフトに利用したりして、すっかりおなじみになっています。たまには木の下にたたずんでゆっくり過ごしてみてください。何か発見があるかもしれません。

2019年10月31日(木)

冬の訪れとジョウビタキ

一気に気温が下がり、秋らしい日が続くようになりました。

公園には、ジョウビタキがやってきています!いち早く訪れる冬鳥で、この種が来るとようやく秋が来たと実感します。

ジョウビタキ♂

ジョウビタキのオス

 

ジョウビタキ♀

ジョウビタキのメス

 

ジョウビタキは冬を越すために日本へ渡ってくる鳥の一種。

越冬場所でなわばりをもち、目立つ場所で「ヒッカカ、ヒッカカ」と高い声で鳴きながら、「ここは自分のなわばりだよ!」と主張をします。

その特徴のおかげで一度なわばりが分かるようになれば冬の間はほぼ同じ場所で見ることができます。

日頃のお散歩コースでジョウビタキのなわばりを通るようにすれば、毎日会える散歩友達になれるかも♪

ぜひ園内を散策して探してみてください。

 

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