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むさしのの都立公園

狭山・境緑道 オフィシャルブログ

2013年10月5日

馬の背でガイドウォークを開催しました!

狭山・境緑道にある「馬の背」。バッタたちが大好きなイネ科の植物がたくさん生えている場所です。

秋の風に葉が揺れて、とっても心地よい景色が広がっています。

9月22日(日)、馬の背でガイドウォークを行いました。緑道では初めてです。

 

参加者は3名とこじんまりしたガイドウォークになりましたが、その分色々なお話をすることができました。

まずは馬の背の上を歩いて反対側へ。

馬の背がある狭山・境緑道は、90年ほど前に村山貯水池から境浄水場までの送水管を通すために作られた場所です。小平市と西東京市の境付近は土地が低かったため、土を盛って丘を作り、その中に送水管を通しました。それが馬の背です。

緑道の中にあったこと、長年にわたって草刈りが続けられてきたこと・・・など色々な要因が重なって、今では数少ない、昔からの植物が多く見られる貴重な草原として残ってきました。

馬の背でシンボルのように生えているのが立派なエノキ。地名や名字に使われたり、日本人にとても馴染みの深い木。チョウや鳥などの動物にとっては、葉や実が大切な食料になります。

ところで、木の根の広がる範囲はどれくらいだと思いますか?

実は、枝葉が広がっている範囲が、地中で木の根が広がっている範囲と同じだそうです。

皆さんが思っている以上に広いのではないでしょうか。

 

上空にはウスバキトンボの姿が。幅広のはねで風を受け、日中は飛び続けてエサを獲っています。

10.5kmある緑道の中でも、馬の背ではダントツでたくさん見られます。

草原の中で見られる花や虫とも触れ合いました。

斜面いっぱいに咲くツルボは、飢饉などの時に食べられる野草「救荒植物」として知られていました。

ここに生えていたツルボも食べられたことがあったかもしれませんね。

食べられるのは球根ですが、かなりあくが強く下痢をする可能性があるので、食べるのはやめましょう。

秋の花の代表格、ワレモコウも咲いていました。

花屋さんでも売られるほど人気の花ですが、青々とした草原に生える姿は格別です!

お馴染みの赤茶色のものは、花が終わった後の殻。

よ~く見ると、小さな花が咲いているのが見えます。参加者の皆さんも「可愛い!」と驚いていました。

最後は草の中に潜んでいるバッタたちを観察。

草に分け入ると、ショウリョウバッタやショウリョウバッタモドキが飛び出します。

どちらもイネ科の葉を食べるバッタ。

ショウリョウバッタモドキは絶滅危惧Ⅱ類で、数が減っている昆虫です。

イネ科植物がたなびく、自然豊かな馬の背は最高の生息場所ですね。

都会では貴重になってしまった草原。それを身近に、気軽に楽しむことができる馬の背。

行ったことがない方はもちろん、よく近くを通るという方も、ぜひ馬の背に出かけてみてください!

春夏秋冬、様々な生き物たちが織りなす豊かな自然が皆さんを迎えてくれますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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