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むさしのの都立公園

野川公園 オフィシャルブログ

2022年9月8日

おうちで植物観察会~2022年9月編①~

新型コロナウイルス感染症拡大や猛暑により

長らく中止となっていた自然観察園の人気イベント『植物観察会』。

 

2022年9月から再開となりましたが、

引き続き、皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画

『おうちで植物観察会』をお届けします!

 

この企画では、

「野川公園緑の愛護ボランティアの会」が作成してくださっている

「花だより」(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から

現在見ごろの植物を3つ紹介します花だより9月no.1_pages-to-jpg-0001

順路図9月no.1(改訂版)_page-0001

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9月前半の自然観察園内は、

秋に咲く花で賑わいつつあります。

それでは今回も、

見ごろの植物を3つ取り挙げてご紹介したいと思います♪

 

①キンミズヒキ

学名:Agrimonia pilosa var. viscidula

科名:バラ科

キンミズヒキ

自然観察園内では、

園路沿いなど各所で見ることができます。

 

漢字では「金水引」と書きます。

稲のように花がつく様子がタデ科のミズヒキ(水引)と似ており、

黄色い花が咲くことから「金」がその名についたようです。

 

下の写真でわかる通り、

実にはかぎ状の毛があり、

動物などに付着し種子が散布されます。

キンミズヒキ_実

 

②ヌスビトハギ

学名:Desmodium podocarpum ssp. oxyphyllum var. japonicum

科名:マメ科

ヌスビトハギ

こちらも、自然観察園内各所で見ることができます。

淡い紅色の小さな可愛らしい花をつけます。

 

名前の由来は、

実の形を忍び足で歩く盗人の足の形に見立てて

「盗人萩」としたなどの説があります。

 

その実には、

キンミズヒキと同じようにかぎ状の毛が生えており、

マジックテープのように服などに引っ付きます。

ヌスビトハギ_実

 

③ハダカホオズキ

学名:Tubocapsicum anomalum

科名:ナス科

ハダカホオズキ

自然観察園内では、

ひょうたん池やほたる池周辺、

出入口に近い木道付近で見ることができます。

 

鐘のような形の淡い黄色の花を咲かせます。

花は下に垂れるようにして咲くため、

上から見る時その姿は葉に隠れてしまい

気を付けて探さないと見落としてしまいそうになります。

 

一般的に知られるホオズキとは異なり、

実が萼(がく)に包まれないことから、

「裸酸漿」という名が付けられたそうです。

 

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対面での植物観察会も2022年9月から再開していますが、

ブログでも引き続き、自然観察園の植物情報を発信していきます!

 

どうぞお楽しみに♪

 

 

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