2022年5月21日
おうちで植物観察会~2022年5月編②~
新型コロナウイルス感染症拡大により、
中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
再開までの期間、
皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
ボランティアさんが作成してくださっている「花だより」
(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
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5月後半の自然観察園は、
さわやかな風の中、緑が一層濃くなり、
特に白色の木の花が各所で目立っています。
草の花は種類が減ってきていますが、
この時期ならではの花もいくつか見られますので、
その中から3つ取りあげてご紹介します♪
①イボタノキ
学名:Ligustrum obtusifolium
科名:モクセイ科
自然観察園内では、ほたる池付近のはけ側にある
楕円形の小さめの葉をつけた、常緑の木です。
枝の先に白い漏斗(ろうと)状の花が、つながって咲きます。
花盛りには甘い香りに誘われて、昆虫がたくさん訪れます。
枝につく白いロウ状の物質は、
かつて、ワックスとして引き戸のすべりをよくするために利用された
と言われています。
薬効もあり、イボ取りにも使われたところから
「イボ取り」が「イボタ」に変わってこの名がついた、
という説もあるようです。
ただ自然観察園では、まだこのロウ状の物質を見たことはありません。
②ガマズミ
学名:Viburnum dilatatum
科名:ガマズミ科
自然観察園内では、入口から西側の園路沿いなど数か所で見られます。
今の時期、白い小さな5弁の花が枝の上に丸く集まって咲きます。
白い花が好きなアシナガコガネやハナムグリがとまっているのをよく見かけます。
この白い花は秋にはかわいらしい赤い実となり、
小鳥たちの食料となります。
葉は大きめの円形で周囲がギザギザしており、
毛が生えていて触るとざらざらします。
③ミゾコウジュ
学名:Salvia plebeia
科名:シソ科
湿ったところに生えて、淡い紫色の小さな花を咲かせます。
自然観察園は、わき水が流れ込み湿っている場所があるため、
環境がよく合うようです。
一つ一つの花はとても小さくて地味ですが、
爽やかな色合いの花が風に揺れる姿はとても優雅です。
葉っぱは葉脈がへこんでいて、細かなしわがあります。
冬に見る葉は、しわが特に目立って特徴的です。
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実際の植物観察会再開まで、
こちらのブログを通して、引き続き自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ