新型コロナウイルス感染症拡大により、
中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
再開までの期間、
皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
ボランティアさんが作成してくださっている「花だより」
(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。

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5月前半の自然観察園は花の端境期。
春の草花が終わりに近くなり、花の数は少なくなっています。
それでも、いろいろな草花や樹木の花が見られますので、
その中から3つ取り挙げてご紹介します♪
①ウマノアシガタ
学名:Ranunculus japonicus
科名:キンポウゲ科

日当たりのよい山野によくに見られる、
高さ30~60cmほどの草花です。
自然観察園内では、この写真を撮ったしょうぶ池の北側や
かがみ池の近くでまとまって咲いています。
根元近くの葉を馬の足形に見立てたことが名前の由来と言われます。
同じ仲間では、キツネノボタンなどと花がよく似ています。
②ワニグチソウ
学名:Polygonatum odoratum var. pluriflorum
科名:キジカクシ科

山野の林内や林縁に生える高さ30cmほどの草花です。
白い花を包み込むようにある葉「苞葉(ほうよう)」が特徴的です。
この形が、神社の社殿の軒下に吊るされている円形の大きな鈴「鰐口(わにぐち)」
に似ていることからこの名前がつけられたと言われていますが、
鰐口とは形が違うようにも見えます。
みなさんには、どう見えますか?
自然観察園内では、各所で見られますが、
特にひょうたん池の北側では園路近くに生えているので
近づいて見ることができます。
下の写真のように、花は下の方が少しだけ開きます。

③オニグルミ
学名:Juglans mandshurica var. sachalinensis
科名:クルミ科

食べるクルミと同じ仲間で、日本に自生する種類です。
山野の渓流沿いに生育し、20mを超える高さになる落葉の樹木です。
クルミの実はイメージできても、
花をすぐに思い浮かべることができる人は少ないのではないでしょうか。
自然観察園内では、入口から右手方向に進んだ、
ひょうたん池の手前あたりに見られます。
花は雄花と雌花が別々につきます。
写真は雌花で、赤く見える部分はめしべ、
その下の部分が膨らんでクルミの実ができます。
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実際の植物観察会再開まで、
このブログを通して、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
