2022年4月13日
おうちで植物観察会~2022年4月編①~
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言は解除されたものの、
自然観察園の人気イベント『植物観察会』の開催再開はもう少し先。
再開までの期間、
皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』をお届けします!
この企画では、
ボランティアさんが作成してくださっている「花だより」
(自然観察園・野川公園サービスセンターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
※4/13現在、かたくり山とかがみ池は木道工事中のためご覧いただけません。
ご迷惑おかけしています。こちらのブログも合わせてご覧ください。
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寒かった3月が終わり、段々と暖かくなってきました。
4月前半の自然観察園は、
草花や樹木の花が一気に開花して、
春まっさかりとなっています。
その中から、3つの花を取り挙げて紹介したいと思います♪
①フデリンドウ
学名:Gentiana zollingeri
科名:リンドウ科
日当たりの良いところに生える、
高さ10cm程度の小さな植物です。
花が閉じている様子が筆の先のように見えることから
この名前がついたと言われています。
自然観察園内ではきんらんの里で多くの花が見られます。
また、自然観察園外でも、
野川公園の南地区・北地区それぞれに
「生物多様性スポット」というフデリンドウの保護エリアがあり
多くの花を見ることができます。
天気が悪いと花を閉じるので、
天気の良い日を狙って観察に来ることをおすすめします。
②ヤマブキソウ
学名:Hylomecon japonica
科名:ケシ科
山野の林内に群落をつくって生育する、
高さ40cm程度になる植物です。
自然観察園内では、ひょうたん池の奥で群落をつくり、
ニリンソウやラショウモンカズラなどと並んで見られます。
低木のヤマブキに
花の形や色が似ていることからこの名前がついたと言われ、
クサヤマブキという別名もあるようです。
大きく鮮やかな色をしていて目立つ植物です。
③ウラシマソウ
学名:Arisaema thunbergii subsp. urashima
科名:サトイモ科
茶色く不思議な形をした花のようなものが見られます。今の時期、
これは花ではなく、葉っぱが変形してまるで花のように見える
「仏炎苞(ぶつえんほう)」というものです。
ウラシマソウの他に、ミズバショウも仏炎苞を持つことで有名です。
ウラシマソウは、
この仏炎苞から細長いひも状のものが伸びているのが特徴で、
浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に見えることから
この名前がついたと言われます。
自然観察園内では、ひょうたん池の奥で見られます。
また、近くにはムサシアブミという植物もあり、
これも仏炎苞を持っています。
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実際の植物観察会再開まで、
このブログを通して、自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ