2021年8月5日
おうちで植物観察会~2021年8月編①~
新型コロナウイルス感染症拡大により、
昨年から中止が続いている自然観察園の人気イベント『植物観察会』。
「いつ再開するの?」「再開が待ち遠しい!」といった皆様の声を聞き、
再開までの期間、皆様が自然観察園の植物を自宅から楽しめるブログ企画
『おうちで植物観察会』を行うことにしました!
この企画では、
ボランティアさんが作成してくださっている「花だより」
(自然観察センターにて配布中!)から
現在見ごろの植物を3つ紹介します。
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現在の自然観察園は、夏を代表する色鮮やかな花が終わりに近づき、
夏から秋にかけて咲く控えめな色姿の花が多くなってきました。
その花々の中から見ごろの花を3つご紹介いたします♪
①センニンソウ
学名:Clematis terniflora
科名:キンポウゲ科
つる性の植物で、
自然観察園では出入口左側奥のドウダンツツジに覆い被さって見られます。
一見白い花びらが4枚あるように見えますが、
この部分は花びらではなく萼(がく)です。
センニンソウは漢字では「仙人草」と書きます。
花が終わり、実ができたとき、実の一部にたくさんの毛がつくため、
それを仙人のひげに見立てたと言われています。
テッセンやクレマチスと同じ仲間です。
②ヤブラン
学名:Liriope muscari
科名:クサスギカズラ科
自然観察園の林の中にたくさんの見られる常緑の植物です。
地面にへばりついて、細長く濃い緑色の葉をたくさん伸ばし、
夏から秋にかけて、淡い紫色の小さな花を穂のようにつけます。
ひとつひとつの花は小さくあまり目立ちませんが、
たくさんの花が咲き揃うとその姿は見事です。
それほど珍しい植物ではないので、どこでもたくさん見られます。
クサスギカズラ科という科名は聞き慣れないかもしれません。
以前はユリ科とされていましたが、
植物の分類法が変わり、クサスギカズラ科に変わりました。
③クサギ
学名:Clerodendrum trichotomum
科名:シソ科
クサギは高さ数mになる樹木です。
夏になると、葉の先に、5枚に分かれた白い花びらを持った
ラッパのような形の花をたくさんつけ、とても華やかな姿になります。
クサギは漢字で「臭木」と書きます。
葉などをもんで匂いを嗅ぐと、独特の匂いがすることからこの名前がつけられました。
その一方、花は甘い香りを漂わせ、チョウなどの虫たちが集まってきます。
実が熟すと青緑色になり、やや赤みを帯びてくる萼(がく)との色合いが独特で
面白いものです。
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実際の植物観察会は、残念ながらまだ再開の見通しが立ちませんが、
こちらのブログを通して、引き続き自然観察園の植物情報を発信していきます!
どうぞお楽しみに♪
ボランティア| ほーぷ