2017年7月25日
ミズキの虫養い
※昆虫が苦手な方ご注意ください。
春に白い花を咲かせていたミズキの実が、膨らんでいます。
緑の実から熟してきた濃い紫まで、色あいも美しくなってきました。
丸い実は、もしかすると春の花にも増して昆虫の大好物。
この木が好きなカメムシが多いのです。
今日も、美しいアカスジキンカメムシが、夢中になってミズキの実にしがみついていました。
こちらは、エサキモンキツノカメムシのお母さん。
背中のハート模様が可愛いカメムシです。
写真では分かりにくいですが、体の下に卵を抱いて守っています。
子育てカメムシとして知られ、お母さんカメムシは、
おいしいごはんになるミズキの木を選んで卵を産み、
卵~一齢幼虫まで、その場を離れず世話を続けます。
驚かさなければカメムシ臭を出したりはしないので、
静かに観察してみてください。
虫養いとは、腹の虫を養う=お腹が減ったときに食べるもの、
のことなのですが、この季節のミズキの木を見ると、
文字通り虫を養っているなあと思います。
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