2015年12月24日
クリスマス☆ガイドウォークを開催しました!
冬の澄んだ青空が広がった12月20日。もう少しで待ちにまったクリスマス!
今回、パークレンジャーがサンタクロースに変身して、
クリスマスガイドウォーク「昆虫たちの冬越しのすがたを見に行こう!」を
開催しました!
夏や秋にたくさん観察した昆虫たちは、冬の間どんな姿で、どこにいるのでしょう?
みんなで観察に出かけました。
早速、「オオカマキリの卵のう」を発見!
オオカマキリは、卵で冬を越すのですね。
でも、こんなに風があたる場所、寒くないのかな?
触ると、まるで硬いスポンジのようです。
お母さんカマキリは、秋、枯枝などに逆さまにつかまり、
おしりから出した粘液を泡立てて、その中に卵を産みます。
粘液が乾くと、固まってスポンジのようになり、寒さや乾燥から卵を守ります。
こちらは去年の卵のうを、半分に切ってみたもの。
真ん中にあるのが卵です。
まるで、ダウンジャケットのように卵を暖かく包み込んでいるのですね。
これなら、厳しい冬にも耐えられそう!
お母さんが子ども達に残した心のこもったプレゼントです。
そして次は、樹名板の裏をのぞいてみると・・・
「わあああ!」とみんなビックリ仰天。
クヌギカメムシの卵から、ヨコヅナサシガメの幼虫など様々な昆虫が
身を寄せ合って寒さに耐えていました。
こんなわずかな隙間も、彼らにとっては大切な冬のお家になります。
また、ばったランドの草はらでは、越冬するクビキリスをみんなで探しました。
多くのバッタの仲間は、土の中や草の茎に卵を産んで越冬しますが、
クビキリギスは成虫で冬を過ごし、春から初夏にかけて産卵し夏に孵化します。
厳しい寒さが続く間は、枯草の下や草の株元でじっと春を待ちます。
「はやく暖かくならないかな~」って声が聞こえてきそう。
冬の間、姿がなかなか見えない昆虫たちですが、
厳しい寒さに耐えながら、次の季節へ命を絶え間なく
つないでいることが分かりました。
小さな命ですが、とても逞しく力強く感じます。
ぜひ、みなさんも冬の昆虫と出会いに公園に遊びに来てください。
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