武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

武蔵野公園 オフィシャルブログ

スタッフの紹介

名前   :もやん

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2016年7月16日

野川沿いの「ミチオシエ」

梅雨の合間の晴れ間には、強い日ざしが降り注ぎ、

夏の気配が強く感じられるようになりました。

皆様、熱中症にはくれぐれもご注意ください。

 

少しでも涼しい場所を散歩すべく、川を吹き抜ける風を感じながら歩くのも

楽しい季節になってきました。

 

ゆっくりおさんぽをしていると、

時折足元をスイーッスイーッと飛び回る、小さな虫を目にすることがあります。

 

道端の草にとまりました。

 

この昆虫の名は「トウキョウヒメハンミョウ」

地面を素早く歩き回り、小さな生きものをとらえて食べる、地表のハンターです。

 

大きな目に、獲物をとらえるためのキバも見えており、

「生粋のハンター」という顔つきをしていますね。

 

このハンミョウの仲間は、川沿いなど開けた場所に多く、

人間など大きな動物が近づくと、開けたほうへ開けたほうへと

スイーッスイーッと飛んでいく習性があります。

それでも近づいていくと、木陰に逃げ込んだりする姿が見られます。

 

人間が歩く⇒スイーッと10数m前へ飛んでいく⇒人間が歩く⇒スイーッと・・・

これを繰り返すため、あたかも「こっちにおいでよ」と

呼びかけているようだと感じ、「ミチオシエ」という別名がつきました。

 

野川沿いを歩いていると、どんどん前に飛んでいき、

最後は木陰や草むらに入って見えなくなります。

まるで、「そこは暑いよ。ちょっと木陰に入ってやすんだら??」と

呼びかけているかのよう。

 

夏日が予想される日には、あまり無理せず、

ハンミョウたちの誘いにのって、木陰のベンチで一休みするのが

良いのかもしれませんね!

 

 

 

 

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2016年6月30日

薫風に揺れる薄桃色

公園内南側の樹林内にある「ニリンソウ群生地」。

4月のはじめには、ニリンソウが咲き乱れ、

私たちの目を楽しませてくれていました。

ニリンソウは5月ごろには花も実も終わり、

6月頭には、来年春まで長い眠りにつきます。

今は葉もなくなり、すっかり眠り込んでしまいました。

 

見どころが終わるのが早いな・・・と思いきや、

他の季節にもたくさんの花が楽しめます。

今見頃なのがチダケサシ。

薄いピンク色の花が風に揺れています。

もっと近くで見てみましょう。

 

夏に向かって、濃い緑色が増えてくる中、

薄い色は特に目を引きます。

 

色に誘われたのか、テングチョウも吸蜜に来たようです。

 

もうすぐアキカラマツの花が咲き始め、

そのあとはホトトギスの仲間が花をつけ始めます。

 

他にもさまざまな花を楽しむことができますので、

公園をおさんぽする際には、ぜひのぞいてみてください。

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2016年6月8日

昆虫酒場クヌギ♪

梅雨に入り、じめじめし始めたこの頃。

 

武蔵野公園の苗圃では、クヌギの木から昆虫が大好きな

樹液が出始め、にぎわってきています。

昼間に目につくのは、チョウたち。

羽化したばかりの鮮やかなオレンジ色を放つヒオドシチョウ。

 

樹皮にうまく溶け込むサトキマダラヒカゲ。

 

黒と白だけかと思いきや、黄色い口が鮮やかなゴマダラチョウ。

 

 

ほかには、気の早いこんな虫の姿も。

おはようございます・・・。

 

これから梅雨明けにかけて、クヌギの昆虫酒場はにぎわいを増していきます。

苗圃をおさんぽしているときに、すっぱいにおいがしたら、

近くにクヌギの樹液が出ているかもしれません。

そっと近づいて観察してみてくださいね。

 

※観察中に、樹液にスズメバチの仲間が来ているのを見かけることがあります。

モンスズメバチや

チャイロスズメバチなど。

 

ちょっと怖いと思うかもしれませんが、

スズメバチは木の皮をかじって樹液を出す、という働きをしている

大切な自然の仲間です。

人通りの多い場所に巣がなければ、公園では駆除していません。

 

必要以上に近づかなければおそってきませんので、見かけたら、

そっと離れて、刺激しなければ大丈夫です。

 

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2016年4月30日

白い花のレストラン

サトザクラの時期も終わりに近づき、

公園には初夏の雰囲気が漂ってきました。

淡いピンク色の花から、主役は白い花に変わりつつあります。

白い房状の花がたくさんついているのはイヌザクラ

こちらはウワミズザクラ。

どちらも有名な「サクラ」の遠い親戚です。

こちらはサワフタギ。背丈の低い木なので、

目の前で花の色とかおりを楽しむことができます。

苗圃に多く植えられているが、このコデマリ。

小さな花がたくさん集まって咲いています。

 

キレイな白色とかおりを楽しむべく、近くで観察していると

「ぶ~~ん」「ぶ~~ん」という音が・・。

よく見ると無数のコガネムシが、花の蜜を求めて乱舞しています!

一番多いのが鮮やかなグリーンメタリックな「コアオハナムグリ」。

白い花によく映えます。

黒いボディにクリーム色の紋が入るのが「クロハナムグリ」。

ぱっと見ると、ハナバチと間違えてしまいそうです。

こちらは「アシナガコガネ」。スラッとした脚で

器用に花につかまって蜜をなめています。

サワフタギには「ヒラタアオコガネ」も来ていました。

 

気温もぐんぐん上がり、生きものたちの活動が活発になってきました。

花と一緒に、そこに集まる昆虫にも目を向けると、

もっとたくさんの色を楽しむことができます。

 

お散歩の際は、ぜひ近くでじっくり観察してみてください。

※ハチが寄ってきた場合には、そっとその場を離れれば大丈夫です。

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2016年4月16日

スプリングエフェメラル

春真っ盛り。

ソメイヨシノはもう花を散らしてしまいましたが、

サトザクラの仲間はちょうど見ごろです。

サービスセンター前では、カンザンがとてもいい雰囲気!

もうしばらくは楽しませてくれそうです。

 

サクラもいいのですが、武蔵野公園を歩く際には、

見上げるだけでなく、下にも注目してみてください。

そこには、春しか見られない鮮やかな色が、

絨毯のように広がっています。

明るい林床で、他の植物をかき分けて顔を出すのは、

薄い青紫色のフデリンドウ。

紫色なら一面に広がるタチツボスミレも負けていません。

 

続いて、ちょっと木陰に目を向けると、

しっとりとした林床には、ニリンソウの白一色に染まる場所があります。

こちらはマルバスミレ。ニリンソウよりも少し乾いたところで、一面に広がります。

 

ニリンソウやフデリンドウ、スミレ類が一斉に花をつけるのは、

一年のうちで、木々の葉が茂っていない春先のみの場合が多いのです。

ニリンソウとフデリンドウに至っては、木の葉が茂る5月の終わりには、

花だけでなく、葉までなくなり、翌春まで眠りについてしまいます。

 

このように、春先にしか現れない生きものたちのことを

「スプリングエフェメラル(春の儚いもの)」と言い、

出会うチャンスはわずかしかありません。

 

春先の武蔵野公園をおさんぽする際には、

ぜひ足元の儚い生きものにも目を向けてみてください。

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2015年8月23日

アカトンボの季節

夏が終わりに近づき、武蔵野公園にももうすぐアカトンボの季節がやってきます。

ミヤマアカネ。翅のまんなかに色がつくのが特徴です。

アカトンボの代表種、アキアカネ。今は山の上の涼しいところにいますが、

もうすぐ公園でも見られるようになります。

こちらはショウジョウトンボ。

正確にはアカトンボの仲間ではありませんが、きれいな紅色には見とれてしまいます。

こちらはウスバキトンボ。

これも正確にはアカトンボの仲間ではありませんが、

草むらの上を優雅に飛び回っています。

 

 

アカトンボの仲間は、最初から真っ赤なのではなく、

成熟し、繁殖期に入ると赤く変わっていきます。

 

 

これからの時期は、トンボに注目して、季節の移り変わりを感じてみてください。

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2015年7月29日

樹液のレストラン

梅雨が明け、天気の良い日が続きます。

人間にとっては暑すぎる日が続きますが、夏の昆虫たちは活発に活動しています。

特に賑わっているのは、クヌギの樹液。

 

カブトムシやクワガタなどの大きな甲虫をはじめ、たくさんの昆虫が集まります。

 

大型甲虫以外にも

ゴマダラチョウなどのチョウ類や

カナブン

クロカナブン

ヨツボシケシキスイなどの小型甲虫も見られます。

そして、よくいるのがこの昆虫。

スズメバチの仲間も来ています。

 

このスズメバチはエサを取りに来ているだけで、

人間が不用意に近づかなければ、襲ってくることはありません。

 

スズメバチは木を齧って樹液を出すなど、自然の中で重要な役割を担っています。

公園では、彼らを生態系の大切な一員であると考え、人通りの多い場所でなければ、特に駆除は行っていません。

スズメバチがいた場合は遠巻き(5mほど離れる)に観察し、飛んで近づいてきた場合は、刺激しないようそっと離れてください。

 

樹液に集まる昆虫の活動は今がピーク!

スズメバチに気を付けつつ、ゆっくり公園を歩きながら観察してみませんか。

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2014年10月30日

「小さな秋み~つけた!」秋のガイドウォークを開催しました

10月12日秋晴れの中パークレンジャーによるガイドウォークを開催しました。

秋ならではの種や昆虫を、見るだけでなく、触る・かぐなど身体中の感覚を使って観察しに行きます。

すぐに大きなジョロウグモの巣が見つかりました。クモの巣をさわってみると・・。

ネバネバの糸とくっつかない糸があるのが分かります。こうしてクモは自分がくっつかずに生活出来るのですね。

 

続いて、いろいろな草が種をつけているのが見つかりました。

真っ赤な実は鳥にアピールして運んでもらう作戦。柔らかな綿毛は風で運んでもらう作戦。

洋服を見ると、びっしり種がついています!おもしろいのでくっつけてあそんでみました。

動物にくっついて、遠くに運んでもらう作戦です。

「このトゲトゲがマジックテープのヒントになったのですよ」。生きものをよく観察すると、発明のヒントになるかもしれませんね!

 

木のうろからたくさんのニホンミツバチが出入りしています。

おとなしいハチなので、そっと観察することにしました。

たくさんのハチが蜜を集めに同じ方向に飛んでいく。どうやって花の場所を知るのでしょうか。ちょっと想像してみます。

音で伝える・・・、でもハチはセミみたいに鳴きませんよね?

みんなで一緒に・・・、でも一匹ずつばらばらに飛んでいきますよね?

 

実はミツバチはジェスチャーで伝えていると言われています。花を見つけて帰ってきたら、巣の上でハチだけに「8の字」を描いたダンスを踊ります。ダンスの向きとスピードで、花の場所を伝えていると言われています。小さなハチのコミュニケーション能力に驚き、しばらく見とれてしまいました。

 

最後にハチが飛んでいった方向へいってみます。野川の近くの草むらで細長い「ショウリョウバッタモドキ」を見つけました。

少し背の高い草地を好むこのバッタは、昔は身近にいたそうです。しかし、現在武蔵野地域では、草地が激減し、絶滅が心配されている種類なのです。

公園ではこれらの種が生きていけるようにわざと草を残している箇所をつくっています。

 

今回は、生きものをしっかり観察すると楽しいことをお伝えしました。驚かさないようにじっくり見守ってあげてくださいね。ご参加のみなさま、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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2014年7月30日

夏の生きものガイドウォーク~武蔵野公園をレンジャーと歩こう~

6月29日、パークレンジャーによるガイドウォークを開催しました。

晴れ間が見られるほど梅雨らしからぬ好天で、小さなお子さんをはじめ17名もの方々が参加してくださいました。

梅雨の晴れ間には、雨上がりを待っていた昆虫たちが活発に活動します。今回はそんな虫たちの暮らしを観察しに行きます。

 

始まってすぐ、若いタラノキでたくさんのアブラムシが見つかりました。アブラムシをよく観察していると、アリと一緒にいる姿が確認できます。

アブラムシの仲間は植物の汁を吸うため栄養がたくさんあります。さらに体が柔らかいため、テントウムシなどの敵に狙われることが多くなります。そこでアブラムシは体から甘い蜜を出し、アリに食べさせます。そうしてアリは餌をくれるアブラムシを守ろうとするのです。

生きものどうしはこうして関係し合って暮らしています。

 

ゆっくりと飛んでいるのはジャコウアゲハ。

幼虫はウマノスズクサという毒のある草を食べ、体内に毒を溜めこみます。そうしてこのチョウは成虫になっても毒を持ち、敵におびえることなくゆっくりと飛ぶことができるのです。植物の性質を利用した生き残るための戦略を見ることが出来ました。

 

続いて、クヌギの木で参加者の方がヒカゲチョウの仲間を見つけてくれました。

 

よく見るとスズメバチやカナブンも飛び回っています。

 

カブトムシなどの昆虫が集まる樹液が出ていました。樹液はどうやって出てくるのでしょうか。

最初はカミキリムシが木をかじって卵を産みつけます。その時に開いた穴から樹液が出てくるのですが、それだけでは足りません。次に、スズメバチが巣の材料を得るために樹液で濡れた木の皮をかじり、穴が広がります。そうしてたくさんの虫が集まれる場所ができるのです。カミキリムシやスズメバチも自然の中では大切な役割を果たしているんですね。生きものの意外な一面に皆さん感心されていたようでした。

 

最後に前日に発見されたアオダイショウの幼蛇を観察しました。

まだ小さく身体の模様を毒蛇に似せているようです。このようなヘビが生きていけるのは、その食べものとなるような小さな生きものがたくさんいるから。豊かな環境があるからこそ生きていける種類なのです。

 

今回見られたもの以外でも、生きものはそれぞれが大切な役割を持ち、つながり合って暮らしています。公園や自宅の周りで生きものを見かけたら、どんな暮らしをしているのか、じっくりと観察するともっと面白い一面が見えてきますよ。

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