2016年7月20日
ハチの威を借る・・・
梅雨の中休みの晴れたあつ~~い日。
ちょっと暑すぎ、木陰を歩きたいと、公園内のクワの木の下に入りました。
木陰はやはり、快適です♪
よ~~くクワの樹皮を見てみると、黄色と黒の虫がぺったりとついています。
うわっ、スズメバチだよ!
・・・と思いましたが、どうも違和感があります。
なにか翅がないような・・?
近くで見ると、こんな感じ。
やや長い触角、硬く閉じた翅。
色こそハチそっくりですが、この虫の名前は「トラフカミキリ」。
クワの木に集まる甲虫、カミキリムシの仲間です。
ここで、正真正銘のスズメバチの仲間を見てみましょう。
う~~ん、本当にそっくり。
スズメバチの仲間は、自分には毒があり、危険であることを敵に知らせるため、
わざと黄色と黒の縞模様という、とても目立つ体色をしていると言われています。
トラフカミキリをはじめ、いくつかの昆虫は、この黄色と黒の色をマネすることで、
鳥などの天敵から身を守っているのです。
クワの木でトラフカミキリを見つけた時に、
「うわっ、スズメバチ!」と思ったら、
その時はトラフカミキリの術中にはまっているのです。
クワの木で黄色と黒の縞模様の虫を見かけたら、
ハチだった場合に刺されないよう、遠巻きに、
本当にハチなのか、確認してみてください。
そこにいるのは、ハチの威を借るカミキリムシかもしれません。
※もしかしたら、本当にハチかもしれないので、決してさわらないでください。
公園内の昆虫は採集できません。そっと観察するだけにしてください。
季節の花、緑、生きもの| もやん