2017年7月11日
こもれびの中で
武蔵野公園の南西側に位置する、運転試験場北側の雑木林。
センボンヤリやフデリンドウが群生するなど、
公園内でも最も山野草が豊かな場所のひとつです。
ところがこの場所、シラカシやケヤキが大きくなり過ぎ、
森が暗くなってしまいました。
そこで、山野草や雑木林らしい樹木を保全するため、
昨年の冬に、大きくなり過ぎた木を間伐。
だいぶ林床に光が届くようになりました。
ギンランが数を増やし、これまで記録のなかった絶滅危惧種が確認されるなど、
山野草にはいい効果が表れているようです。
この場所に光が入るようになったことで、
その近くにもうれしい変化が!!
くじら山裏の樹林にも、こもれびが届くようになりました。
光が当たるようになった場所を見てみると・・・。
チヂミザサの隙間から、ツンツンと頭を出しているのはオトギリソウ。
光を浴びて、一気に芽を出したのか、小さな黄色いつぼみが一面に見られます。
満開までは、あと1週間程度かかりそうです。
ちょっと気の早い株が花をつけていました。
薄暗い林床にあって、一際映える鮮やかな黄色ですね!
ひとつひとつは小さな黄色い花ですが、これだけの数がまとまって開花すれば、
黄色いじゅうたんのような風景が見られることでしょう。
雑木林を吹き抜ける涼しい風を求めて、樹林の中を歩く際には、
こもれびを喜ぶように姿を現した、足元の小さな花にも注目してみてください。
季節の花、緑、生きもの| もやん