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武蔵野公園 オフィシャルブログ

2014年7月30日

夏の生きものガイドウォーク~武蔵野公園をレンジャーと歩こう~

6月29日、パークレンジャーによるガイドウォークを開催しました。

晴れ間が見られるほど梅雨らしからぬ好天で、小さなお子さんをはじめ17名もの方々が参加してくださいました。

梅雨の晴れ間には、雨上がりを待っていた昆虫たちが活発に活動します。今回はそんな虫たちの暮らしを観察しに行きます。

 

始まってすぐ、若いタラノキでたくさんのアブラムシが見つかりました。アブラムシをよく観察していると、アリと一緒にいる姿が確認できます。

アブラムシの仲間は植物の汁を吸うため栄養がたくさんあります。さらに体が柔らかいため、テントウムシなどの敵に狙われることが多くなります。そこでアブラムシは体から甘い蜜を出し、アリに食べさせます。そうしてアリは餌をくれるアブラムシを守ろうとするのです。

生きものどうしはこうして関係し合って暮らしています。

 

ゆっくりと飛んでいるのはジャコウアゲハ。

幼虫はウマノスズクサという毒のある草を食べ、体内に毒を溜めこみます。そうしてこのチョウは成虫になっても毒を持ち、敵におびえることなくゆっくりと飛ぶことができるのです。植物の性質を利用した生き残るための戦略を見ることが出来ました。

 

続いて、クヌギの木で参加者の方がヒカゲチョウの仲間を見つけてくれました。

 

よく見るとスズメバチやカナブンも飛び回っています。

 

カブトムシなどの昆虫が集まる樹液が出ていました。樹液はどうやって出てくるのでしょうか。

最初はカミキリムシが木をかじって卵を産みつけます。その時に開いた穴から樹液が出てくるのですが、それだけでは足りません。次に、スズメバチが巣の材料を得るために樹液で濡れた木の皮をかじり、穴が広がります。そうしてたくさんの虫が集まれる場所ができるのです。カミキリムシやスズメバチも自然の中では大切な役割を果たしているんですね。生きものの意外な一面に皆さん感心されていたようでした。

 

最後に前日に発見されたアオダイショウの幼蛇を観察しました。

まだ小さく身体の模様を毒蛇に似せているようです。このようなヘビが生きていけるのは、その食べものとなるような小さな生きものがたくさんいるから。豊かな環境があるからこそ生きていける種類なのです。

 

今回見られたもの以外でも、生きものはそれぞれが大切な役割を持ち、つながり合って暮らしています。公園や自宅の周りで生きものを見かけたら、どんな暮らしをしているのか、じっくりと観察するともっと面白い一面が見えてきますよ。

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