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むさしのの都立公園

ハチだ!?ドローンだ!?その正体は・・

2020年10月31日(土)

ハチだ!?ドローンだ!?その正体は・・

朝晩の冷え込みが少しずつ強くなり、徐々に木の葉も色づいてきました。

 

武蔵野公園や野川公園の野川沿い、浅間山公園のような雑木林では、

秋のノギクの小さな花を楽しむことができます。

 

こちら浅間山公園のシラヤマギク。

シラヤマギク

茶色の多くなってきた森の中で、白い花が一際目を引きます。

今年は11月中頃まではこの姿を楽しむことができそうです。

 

近くで見ていると、花から花へと飛び回っている昆虫が目につきました。

 

花から花へ~というと、みなさんチョウを思い浮かべるでしょうか。

スジグロシロチョウ夏♂ (3)

こんな感じ。

スジグロシロチョウが花にとまって、ゆったりと花の蜜を吸っています。

 

ところが、飛び回る虫の中には、

まったくとまる様子がない種類がいるようです。

オオスカシバ

透明な翅を持ち、縞模様の身体を持ち・・・

ハチかな?と思ったら、どうも様子が違います。

 

これは花壇の花を訪れたオオスカシバという種類。

実はハチではなくこの姿でうまく化けて、身を守っていると言われています。

 

ホシホウジャクとカリガネソウ

こちらは自然観察園のカリガネソウを訪れたホシホウジャク。

翅は透明ではないものの、縞模様がスズメバチを思わせます。

 

ホウジャクとは漢字で書くと「蜂雀」。

文字通り「ハチのようなスズメガ」ということです。

つまり、これらはガの仲間なのです

 

この2種の写真、翅がブレているのが分かるでしょうか。

レンジャーが写真を撮るのを失敗したから・・・ではありません!

 

実はこれらは、空を飛びながら花の蜜を吸うのです。

吸収口

この「へ」の字型に曲がっているのが口です。

 

ヘリコプターやドローンのように、空中で静止しながら、

一生懸命に口を伸ばして花の蜜を吸う。

 

花には虫が集まるだけあって、その虫を食べようとする生きものも多く集まります。

オオカマキリやジョロウグモなど・・・。

ホウジャクガの仲間は、止まらずにはばたき続けることで、

このリスクを減らすことになっているようです。

 

ホバリングには、素早く翅を動かす能力が必要とされており、

ホウジャクガの仲間は1秒間になんと90回!まさに目にも止まらぬスピードです。

写真がブレた理由がお分かりいただけたでしょうか?

 

最新機器にも負けない高度な飛翔能力と、よく見るとつぶらでかわいい瞳。

時には晩秋の小さな花の前で足を止めて、

そんなギャップを楽しませてくれる昆虫たちを観察してみませんか。

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