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むさしのの都立公園

スミレの花

2019年3月31日(日)

パークレンジャー:浅野井

スミレの花

町の片隅でも、山道の傍でも、春風に揺れるスミレの花を見ることのできる季節になりました。

小さなかわいらしい花が目にとまるとなぜかほっとしますね。

「すみれの花咲くころ」の歌にもあるように「春を告げる花」として代表的な草花です。

日本のスミレは約60種。野川公園でも自然観察園などで、

武蔵野地域のスミレが数種類見られます。
野生のスミレの中で、道端などでも見かける一番身近なスミレはタチツボスミレでしょう。

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茎の根本の方にある葉がクシの葉のように細かく切れ込んでいます。

関東地方の平地では、この葉がタチツボスミレの目印です。
今年はコスミレが一気に咲いて早くも見頃となりました。

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大きめの花と少し長い葉。コスミレという名ですが決して小さくありません。
さて、スミレの花がこんなにも人をひきつけるのは、理由の一つにその花の形があるような気がします。

茎の先に一つだけついて風に揺れるその形は、とても独特です。

スミレの花を横から見ると袋のようになっている部分が上に持ち上がっています。

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図鑑によると、これが大工さんが使う墨壺に似ているので「墨入れ」→「すみれ」になったという説もあるそうです。

袋の部分は墨でなく蜜がたくさん入っているのでしょう。

そう思ってスミレをじっと見てみると、なんだか不思議になってきました。

「ここに蜜が入っていたら、袋の底が上を向いているから蜜がどんどん出てきてしまうのではないか」

「この中はどうなっているのだろう」

そんな疑問も浮かんできます。
そこでスミレを一つだけそっとめくってみてみました。

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すると、袋の中に蜜はありませんでした。かわりにおしべの下から伸びた細い管のようなもの…。

この中に蜜がはいっているのでしょうか。
残念ながら今回は蜜を確認はできませんでしたが、

スミレの花は思ったよりずっと精巧な作りでした。きっと虫たちに上手に花粉を運んでもらうための工夫がこらされているのでしょう。
かわいいだけでなく、一筋縄ではいかないスミレ。これからも目が離せません。

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