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むさしのの都立公園

ハチの威を借るアブ!?

2018年8月31日(金)

パークレンジャー:金本

ハチの威を借るアブ!?

浅間山公園の雑木林の中に設置されたトイレに入る際、

ちょっと見上げてみると、天井あたりに、

小さなツボのようなものがぶら下がっていることがあります。

s-ドロバチ類の巣

まぁ、なんてアンティークでおしゃれなトイレ♪

 

いえいえ、この小さなツボは、つい先日まではなかったのです。

実はこれドロバチの仲間がつくったハチの巣。

s-オオフタオビドロバチ

竹筒や家の壁などに巣をつくるハチです。

 

※ハチそのものや、巣に触らない限り、刺されることはありません。

天井に巣をつくる程度であれば、危険は全くないため、

浅間山公園では大切な生態系の一員として扱い、

巣の撤去はしていません。

もし、ハチが幼虫のために巣にエサを運んでいたら、

そっと見守ってあげてください。

 

これは、巣のヌシが近くにいるな・・と探してみると、

いました!

s-ハチモドキハナアブ遠目

クヌギの樹液に集まっているようです。

 

観察していると、目線の高さまで下りてきたので、

じっくり見てみると・・。

s-ハチモドキハナアブ

ん~~~???

 

違和感を覚えた方、大正解です!

眼がドロバチに比べると大きく、触角も短い。

よく見ると翅の下に変な突起もあります。

 

この虫は「ハチモドキハナアブ」といって、

ハチではなくハエ・アブの仲間です。

名前の通り、毒針を持つハチに姿を似せて、

身を守っていると言われています。

 

毒針を持つハチを、鳥やカエルが食べると、

それはそれはひどい目に・・・。

そうなったら、その鳥やカエルは同じ柄の虫は食べなくなるようです。

 

そこを巧みに利用し、毒のある虫に化けるように進化した昆虫なのです。

 

ハチや毒ヘビ、ドクガ。

聞いただけで恐ろしく、見たくもない人も多いかもしれません。

 

ただ、そのほとんどは、人間が手を出さなければ襲ってこないものです。

むやみに嫌わず、彼らを怒らせない距離感で、

そっと見守ってあげてください。

 

そうすれば、巧みに姿を変えてきた、

そっくりさんたちに出会えるチャンスにめぐり逢えるかもしれませんよ!

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