武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

そっくりさんに気をつけて!

2018年6月23日(土)

そっくりさんに気をつけて!

日々緑の色が濃くなっていく浅間山公園。

1年程前に森の若返りを図るために伐採した箇所も、

どんどん 芽吹いてきています。

s-DSCN2222

若返った木はまだやわらかく、樹液が出やすいという特徴があります。

枝元を見てみましょう。

s-DSCN2215

スズメバチが木をかじっている!

自分で傷をつけて樹液を出せるくらいやわらかいのです。

 

時には、気の早い、こんな昆虫の姿も。

s-DSCN2228

カブトムシ、お早いお目覚めです♪

 

その近くに、こんなチョウを見つけました。

s-アカボシゴマダラ

白と黒が目立つチョウ。ゴマをふったみたいに見えるので、

ゴマダラチョウ・・・と思ったアナタ!だまされてはいけません!

 

これは、中国原産のアカボシゴマダラという種類。

本当のゴマダラチョウはこちら。

s-ゴマダラチョウ (2)

日本産のチョウです。

よく見ると、ゴマダラチョウの方が黒い部分が多いですね。

 

実は姿だけでなく、暮らしもそっくり!

  • 幼虫はエノキの葉を食べる。
  • 成虫はカブトムシと同じく、クヌギなどの樹液を吸う。

共通点が多いので、同じ場所にいると、

生息場所や餌の奪い合いになってしまうことも。

 

ここで問題なのが、

ゴマダラチョウは年に1回しかチョウにならないのに対し、

アカボシゴマダラは年に3回以上もチョウになって出てくるのです。

 

先ほどの白味の強い個体は春に出てくるタイプ

s-アカボシゴマダラ (2)

対して、夏は名前の通り、赤い星が目立つタイプのものが現れます。

s-s-アカボシゴマダラ

このように、圧倒的に増えるスピードが早いため、

日本産のゴマダラチョウよりも、

よく見かける種類になってしまいました。

 

このアカボシゴマダラは、ほんの20年前にはいなかった種類です。

神奈川県の一部で、放されたものが原因で、

ここまで増えてしまったと言われています。

 

このままでは、競争に負けて、

ゴマダラチョウは姿を消してしまうかもしれません。

あまりにも悪影響が強いため、

2018年1月より、環境省に「特定外来生物」に指定され、

飼育することも、移動することもできなくなりました。

 

 

その他にも、人間に放されて、増えてしまった生きものも・・。

s-s-1.アカミミガメ

ミシシッピアカミミガメ(アメリカ出身)

 

s-ワカケホンセイインコ1

ワカケホンセイインコ(インド出身)

 

人間の都合で連れてこられて、

故郷から遠く離れて、暮らさざるを得なくなった生きものたち。

突然見知らぬ土地に連れてこられて、

「さあ、ここで暮らしなさい」と言われたら、

人間ならどう思うでしょうか。

 

外国出身の生きものの姿を見たら、どんな気持ちで暮らしているか、

少しの間、想像してみてあげてください。

 

そして、自宅で動物でも、植物でも、生きものを育てている方がいれば、

ぜひ最後までおうちでかわいがってあげてくださいね!

single