武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

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公園には雑木林や小川など、むさしのの貴重な自然が、今もなお残っています。 季節の変化を感じたり、たくさんの生きものに出会ったり、公園の自然を満喫しよう!

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  11. No.9-2 武蔵野の公園で見られるチョウ
  12. No.9 武蔵野の公園で見られるチョウ
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  15. No.6 武蔵野の公園で見られるきのこ
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  19. No.1-2 武蔵野の公園で見られる春の樹の花
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2016年3月31日(木)

タチツボスミレの戦略

サクラも開花して、春本番!

木々の新緑も目立つようになってきましたね。

 

この時期はついつい上を見上げながら歩いてしましますが、足元にもご注目!

じっくりみるとかわいい花がたくさん咲いています。

 

ここでは地際でよく見られるタチツボスミレをご紹介。

花の形もかわいいですが、どうしても目がいってしまうところがあります。

それは下の花びらにある、色が濃い模様の部分。

これは蜜標(みつひょう)と言って、蜜があることを虫に伝えるサインですが、

人にとっても魅力があるのかもしれません。

では、どこに蜜があるかというと、花の後ろに出っ張っているところ。

距(きょ)と言って、スミレの種類を見分ける為に重要な部分でもあります。

断面をみてみると、奥が袋状になっていて蜜が溜まるようになっているのがわかります。

この蜜を吸う為に花に顔を潜らせると体に花粉がつくという仕組みです。

タチツボスミレはこうやって花粉を運んでもらえるように工夫しているのですね。

 

みなさんもぜひ桜だけでなく、足元の植物たちも観察してみてくださいね。

 

*サービスセンター窓口や掲示板で、レンジャーミニ図鑑も無料で配布しています。

2016年2月13日(土)

いま見よう 武蔵野の冬鳥たち

節分も過ぎて、遠くから来た冬鳥たちも、すっかり公園に慣れた様子。

今が観察にはとてもいい時期です。

この冬は暖かい日が多かったためか、冬鳥が少ないとの声も聞きますが、武蔵野の公園ではいろいろな鳥が見られますよ。

 

太いクチバシとぎょろっとした目。スズメを一回り大きくしたようなシメが、地面に落ちた木の実をパチパチ割って食べています。エノキの下などでよく見られるようです。

 

シメのメスは、オスよりも色合いが淡く、優しいかんじがします。暖かい襟巻をしているようで、羨ましくなりますね。

 

イカルはシメに似てクチバシが大きく、硬い木の実の種を割って食べるので、同じような場所で見られます。大きさはシメが19cmほどなのに対し23cmですからだいぶ大きいですね。この時期に武蔵野の公園では、30羽ほどの群れで見られることが多いようです。

 

公園で一番見つけやすい冬鳥は、このツグミでしょうね。

芝生の上を歩いてすっと背筋を伸ばす姿がよく見られます。こんな風に明るい森の中へ入り、落ち葉の下からミミズを引っ張り出したりもします。

 

キクイタダキは日本で一番小さい野鳥で、重さは1円玉5枚分しかありません!

頭の上が黄色いのが名前の由来です。

これが見られたらラッキーですよ。この冬、野川公園にはやってきたようです。

 

モズは秋から冬に目立つ鳥です。ずんぐりしたスズメのようですが、クチバシの先はするどく曲がっており、他の野鳥を襲って食べてしまうこともあります。木の3mほどの高さのところで、下をうかがい、何か生き物がいれば飛びかかります。

 

モズもメスは優しい色合いをしています。大きさはオスメス同じです。

 

一年中いるヒヨドリですが、葉の落ちた森の中では観察しやすいですね。年を越して残ったサンシュユの実を食べていました。

 

カワヅザクラが咲くと、まっさきにメジロがやってきて蜜を吸います。チュルチュルチュルチュル、長く続く鳴き声です。

冬から春の公園では野鳥観察がおすすめです。少し寒さも緩んできたようですが、暖かくしてお出かけください。

2016年1月31日(日)

寒いからこそ!

今年は暖かかったかと思えば急に冷え込んだりと、寒暖の差が大きいですね。

季節は大寒を過ぎ、一年で一番寒いと言われる時期を迎えています。

今回は、そんな寒い季節ならではのものをご紹介します。

 

それは『霜柱』です。

最近は植物の方も有名になってきましたが、今回は本物の霜柱の方です。

 

「なんだ、霜柱か」と思うなかれ。

じっくり探すと、意外と面白いんですよ。

 

こちらの写真の霜柱は、先日の雪の数日後に見つけたものです。

よく見ると、上から2/3くらいのところで2段になっています。

 

これは、前日にできた霜柱が日中も融けきらずに残り、気温が下がる夜にその下に新しい霜柱ができたために、こうなったようです。

他にも、成長しすぎてくるんと丸くなったり、とても太くなったりと、様々な顔を見せてくれます。

 

段状になった霜柱を探すなら、建物の陰など一日中陽の当たらない場所がおススメです。

気温の低い朝の内に探すのがポイント。

 

寒い季節だからこそ見られるものをたくさん見つけると、出かけるもの楽しくなりますよ。

家でぬくぬくも良いですが、たまにはちょっと早起きして、冬を楽しんでみてください。

 

2015年12月27日(日)

おしくらまんじゅう作戦!?(昆虫が苦手な方は閲覧にご注意ください)

いよいよ冬本番。

 

ツグミやジョウビタキなど冬鳥たちの姿が目立つようになってきました。 

 

その反面、普通に歩いていると、昆虫たちの姿を見かけることは少なくなっています。 

 

完全に姿を消してしまったのでしょうか?

いえいえ、何もいないように見えて、実はたくましく生命をつないでいるのです。

木の隙間や、石の下など、小さな生きものが隠れられるところを探してみると、

意外なほど多くの昆虫やクモたちに出会うことができます。 

 

時には、何十・何百という数の昆虫たちが固まって寒さを凌いでいるシーンに出会うことも。

 

木の隙間には、たくさんのヨコヅナサシガメ!

 

木を紹介する樹名板の裏側には・・・

 

ヤニサシガメがうじゃうじゃ!

 

子どもたちが取り付けた巣箱の中には・・・

 

ナミテントウの大群!

なぜこのように塊をつくるのでしょうか。

哺乳類や鳥だったら、寄り添っていると暖かいのは分かりますが・・。

 

 

 

 

いくつかありますが、このような説が有力です。

 ①たくさんの仲間が集まって隙間を塞ぎ、風が通らなくするため。

 ②春になって動き出した時に、交尾相手を効率よく見つけるため。

 ③敵に襲われた時、集団で臭いを出し、敵を撃退するため。

どれも説得力がありますが・・・。

 

コナラの葉の裏に、越冬場所を探すマルカメムシが集団でいるのを見つけたので、

試しに指でつついてみました。

 

う~~ん強烈・・。

 

私個人としては、③を押したい気持ちになりました。

 

 

生きものの行動には、ほとんどの場合厳しい自然を生き抜くための理由があります。

ただ単に「いた!」と見るだけでなく、

「なんでこんなに集まっているんだろう」「この生きものはなんでここにいるんだろう」と

考えながら見てみると、生きものたちはより多くのことを教えてくれます。

 

昆虫たちがあまり動かない冬だからこそ、一歩進んだ観察をしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年11月30日(月)

謎の赤い実の正体

秋も一段と深まり、朝晩冷え込むようになってきましたね。

林の中を歩いていると、足元は落ち葉で埋まっています。

 

その落ち葉の隙間には、たくさんのどんぐりが!

 

どんぐりは子供たちに大人気!公園を訪れては、両手いっぱいに拾って帰ります。

そんなある日、子ども達がどんぐりと一緒に赤い実のようなものを見つけてきてくれました。

 

「これな~に?」と子供たちが差し出したものは、下の写真のようなものでした。

 

大きさは5mm前後ととても小さく、形はまん丸。そして、その赤い色はとても魅力的です。

近くを探すと、クヌギの葉にくっついているものが見つかりました。

 

試しに半分に割ってみると、中からは卵や幼虫が出てきました。

じつは、この木の実のようなものの正体は「虫こぶ」と呼ばれるものです。

(※虫こぶというのは、虫が葉っぱや花などに産卵することで、彼らの「すみか」に作り替えたもの)

この虫こぶは「クヌギハマルタマフシ」といい、中にいたのはクヌギハマルタマバチの卵と幼虫です。

 

通常、虫こぶは葉っぱなどに出来ると離れることはありませんが、この虫こぶはある程度大きくなると、葉っぱから離れて地面に落ちます。

(ただ、その理由などはまだよくわかっていないようです。)

 

虫の生き抜くための驚くべき工夫が、この虫こぶにはいっぱい詰まっているのかもしれません。

 

皆さんも虫こぶを見つけた時にはぜひ一度観察してみてください。新しい発見があるかもしれませんよ。

2015年10月29日(木)

花カタチ、なんでこんなカタチなの?

秋に咲くツリフネソウ。連日、いろんな虫が訪れ大賑わいでした。

 

さてこの花、とても特徴的なカタチをしていますね。

生け花に使われる花器の釣舟に似ていることから、

「ツリフネソウ」という名がつけられたと言われています。

 

でも、わざわざこんなカタチでなくても・・・と思いますが、

実はちゃんと理由があります。

 

ツリフネソウは、受粉をするためにマルハナバチなどの昆虫を利用します。

彼らを呼び寄せるために、花のカタチを工夫し、花びらの下の方を大きくしました。

「よっこいしょ!どれどれ蜜はあるかな?」

マルハナバチは、写真のように花を訪れると蜜を吸うために

口からストローのような管を伸ばします。

そして、蜜を花の後ろのすぼんだところにたっぷり用意してます。

マルハナバチの口は、長く伸びるので蜜を上手に吸えます。

蜜を吸っている間に、花の入口付近にしかけた花粉が

彼らの背中につくような仕掛けになっています。

本当によく出来ていますね。

あっ、またハチが入りましたよ!

ハチの背中あたりに白く見えるのが、雄しべです。

「なんか背中がムズムズするけど、気のせいかな?」

こうして、上手に花粉が運ばれていきます。

 

でも自然の中にはいろいろ虫がいます

ホバリングをしながら長い口を伸ばして、雄しべや雌しべに触れず

蜜だけゲットしたホシホウジャク。

「長い口があると便利だぜ!」

その他にも、花よりも体が大きく蜜が吸えない大型のクマバチなどは

花のおしりに穴をあけて蜜を吸います。

「花粉も運んでよね!!」ってツリフネソウが怒っていそうですね☆

 

よく見ると、花のカタチも種類によって千差万別。

なんでこの形なんだろう?と疑問を持って調べてみると

いろいろな生きものとのつながりが見えてとても面白いです。

 

みなさんもぜひ公園に来て、いろいろな花を観察してみてくださいね!

2015年9月29日(火)

公園できのこ観察!

いよいよ秋めいてきましたね!

公園にはいろいろなきのこが出ています。

色も形もおもしろく、どこか不思議なきのこたち。今が観察のチャンスです!

雨の後、森の中で落ち葉の溜まったところを見てください

「きのこの国」が見つかるかも!

小さなランプのようなハリガネオチバタケ

乾くとすぐしなびてしまいます

 

うわあ、これは大帝国!

枯れ木に生えたイヌセンボンタケの群生です。

絶滅危惧種のタシロランに栄養をあげるきのこです。

このきのこのおかげで、葉もない、葉緑素もないタシロランは生きています。

 

これは美人のきのこですね

暗いところに、ぽっと灯りがともったように立っていました。

ひだは最初白く、後でピンク色になりますからベニヒダタケという名が付いています。

 

これはよく見るきのこです

枯れ木の根元などに出る硬くて大きなきのこコフキサルノコシカケです。

自分の傘の上にも、周りの葉っぱに茶色い胞子がいっぱい付いています。

「粉を吹く」ように見えるので名前がついたきのこです。

 

これもきのこですよ!

ちょっとした斜面の下などにいっぱいあります。

真ん中のまるいところを押すと、茶色い胞子をプッと出します。

ツチグリというきのこです。

雨が降ると下の花びらのような部分が開き、晴れて乾燥すると閉じて胞子の袋をつぶします。雨、晴れ、雨、晴れ、そのたびに開いたり閉じたりしながら斜面を降りてくるのです。

そして晴れたらプッツ!晴れたらプッツ!

歩くきのこですね!

 

芝生にヒトヨタケが出ていました。一晩で溶けてしまうからヒトヨタケ!

こんなふうに!

 

 

いろいろなきのこありますよ!

秋の公園で、楽しいきのこ観察いかがですか?

 

 

2015年8月30日(日)

展示づくりで大立ち回り!

8月13日から野川公園自然観察センターにて、特別展『パークレンジャーが大好きなえほん』が始まりました。

展示本体の様子は、↓をご覧いただくとして、今日はこの特別展開始前日の様子をちょっとだけ、写真でお伝えします。

http://musashinoparks.com/blog_nogawa/2015/08/21/

お気づきの方も多いかもしれませんが、野川公園自然観察センターの展示は、そのほとんどがパークレンジャーの手作りです。(「パークレンジャーって何?」という方は、ぜひ展示を見に来てください!)

そして、大きな展示替えの直前には、大抵、こんな大工作が繰り広げられています。

「切った張ったの大立ち回り」ならぬ、「切った貼ったの大物作り」です。

(この「大工作」に至るまでに、これまたたくさんの「あーでもないこーでもない」があるんですが…。)

 

切って…、

貼って…、

整えて…。

大々的に模様替えが行われ、今回の展示も、力いっぱいオススメできる出来となっています。

 

絵本には、各レンジャーからのおススメポイントも付いています。

お子さんだけでなく、大人の方もぜひ、遊びに来て絵本を手に取ってみてください!

「これ楽しい!」「あ、懐かしい…」そんな絵本に出会えるかもしれませんよ。

 

2015年7月22日(水)

梢の宝石

夏の日差しがまぶしい日には、たくさんの昆虫たちが活動します。

 

一際目立っていたのがこのタマムシ(ヤマトタマムシ)。

宝石のような金属光沢を持ち、太陽の光に当たると一層輝いて見えます。

 

気になるのは、こんなに目立つ色をしていて、

鳥などに襲われてしまわないかということです。

 

タマムシは、本来はエノキやケヤキのなど樹木の梢周辺を飛び回ったり、

葉を食べたりしています。

葉の上にとまった様子を見てみましょう。

周りの木の葉を見ると、タマムシほどではないけれど、光沢があるのが分かるでしょうか。

この光沢は「クチクラ」というワックスのような層で、日光や水の侵入を防ぐために、多くの木や草が発達させています。

艶のある葉にうまく溶け込むことで、タマムシは鳥などの敵から隠れているのです。

 

虫が金属光沢を持つ理由には、それ以外にも

 ●光を反射して目くらましをする。

 ●光ると鳥が的をしぼれない。

 ●光っているものを、鳥が食べものと認識しない。

など、諸説あります。

いずれにせよ、この人間にとって美しく感じる色は

鳥にとっては少々厄介な色だったようです。

 

 

木や草の先を見てみると、他にも金属光沢を持った昆虫たちがたくさんいます。

コアオハナムグリ

アカスジキンカメムシ

カラスアゲハ

 

これから日差しが強くなる夏にかけて、金属光沢を持つ昆虫たちが増えてきます。

公園を歩く際には、隠れ上手な小さな宝石さがしにチャレンジしてみませんか。

2015年6月25日(木)

万華鏡のような花

梅雨に入りましたが、雨の中でも生き物はたくましく生きていますね。

 

今林内を歩いていると、ホタルブクロの花が咲いています。

名前の由来には諸説ありますが、一説には、ホタルを花の中に入れて遊んだことにあるようです。昔の自然がどれだけ豊かだったかが想像できますね。

(※写真のホタルブクロは白色ですが、花の色には個体差があり、赤紫色の方が一般的かもしれません)

 

花の中にはこんなものが混じっていました。

これは咲くのを失敗したわけではなく、開花前のつぼみの状態です。

 

開花した花をひっくり返して下から見てみると…

 

外側からみる模様とは違い、紫赤色の斑点が目立ちます。

これは蜜標(みつひょう)といって、虫に蜜があることを伝えるサインです。

のぞきこむとまるで万華鏡のようで、虫だけでなく、私たちも引き込まれてしまいそうな魅力がありますね。

 

そんなホタルブクロは、今見頃を迎えています。

ぜひ皆さんも観察してみてくださいね。