武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

自然を満喫

公園には雑木林や小川など、むさしのの貴重な自然が、今もなお残っています。 季節の変化を感じたり、たくさんの生きものに出会ったり、公園の自然を満喫しよう!

自然を満喫

レンジャーミニ図鑑

むさしのの都立公園でみられる生きものの情報が満載のセルフガイドシート。 レンジャーミニ図鑑を持ってむさしのの都立公園へ自然観察にでかけよう。

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No.1

どんぐり木の実

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  1. No.18 武蔵野の公園で見られるちょっと怖い生き物
  2. No.17 武蔵野の公園で見られる動物
  3. No.16 武蔵野の公園で見られる赤トンボ
  4. No.15 武蔵野の公園で見られる秋の花
  5. No.14 武蔵野の公園で見られるトンボ
  6. No.13 武蔵野で見られるへび・とかげ・かめ
  7. No.12-2 武蔵野の公園で見られる初夏〜夏の樹の花
  8. No.12 武蔵野の公園で見られる初夏〜夏の草花
  9. No.11-2 武蔵野公園で゙見られる冬の昆虫
  10. No.11武蔵野の公園で見られる冬〜早春の花・実
  11. No.9-2 武蔵野の公園で見られるチョウ
  12. No.9 武蔵野の公園で見られるチョウ
  13. No.8 武蔵野の公園で見られる秋の実
  14. No.7 武蔵野の公園で見られる野菊
  15. No.6 武蔵野の公園で見られるきのこ
  16. No.5 武蔵野の公園で見られるバッタの仲間
  17. No.4 武蔵野の公園で見られるセミの仲間
  18. No.3 武蔵野で見られる野鳥
  19. No.1-2 武蔵野の公園で見られる春の樹の花
  20. No.1 武蔵野の公園で見られる春の草花

レンジャーこどもミニ図鑑

  1. No.1 どんぐり木の実

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樹木観察マップ

各公園のおすすめの樹木を紹介する樹木観察マップ。マップを持って公園の木を観察しながら歩いてみませんか。

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  1. 【武蔵野公園】 樹木観察マップ
  2. 【野川公園】 樹木観察マップ
  3. 【武蔵国分寺公園】 樹木観察マップ

パークレンジャーからのメッセージ

パークレンジャーが季節のオススメ情報や自然の見方をガイドします。

2018年7月28日(土)

ばったランドのバッタたち

今の季節、野川公園のばったランドでは、いろいろな種類のバッタを見ることができます。
梅雨の時にはほんの小指の先くらいの大きさだったバッタの子が、今では「キリッ」とした姿に♪

こちらは、ショウリョウバッタ。
雄は、飛びながらチキチキと鳴きます。
ショウリョウバッタ3(画像サイズ変更)

お次は、おんぶしていないオンブバッタ。
オンブバッタ2(画像サイズ変更)

コバネイナゴの幼虫、どこにいるかわかりますか?

ばったランドを歩くと、驚いてあちらこちらへピョンピョン飛んでいきます。

コバネイナゴ(画像サイズ変更)2

そして、ホシササキリ。

草むらで「ジージージー」と鳴きます。

ホシササキリ(画像サイズ変更)

最後は「ジギジギジギジギ」と鳴くササキリ。

写真は幼虫です♪

木がある所が好きで、湧き水広場近くのばったランドでよく見られます。

ササキリ幼虫(画像サイズ変更)2

毎日きびしい暑さが続いています。みなさま、熱中症にはお気をつけください。

そして、少し過ごしやすい午前中や夕方にでも、バッタたちに会いにきてくださいね。

2018年6月23日(土)

そっくりさんに気をつけて!

日々緑の色が濃くなっていく浅間山公園。

1年程前に森の若返りを図るために伐採した箇所も、

どんどん 芽吹いてきています。

s-DSCN2222

若返った木はまだやわらかく、樹液が出やすいという特徴があります。

枝元を見てみましょう。

s-DSCN2215

スズメバチが木をかじっている!

自分で傷をつけて樹液を出せるくらいやわらかいのです。

 

時には、気の早い、こんな昆虫の姿も。

s-DSCN2228

カブトムシ、お早いお目覚めです♪

 

その近くに、こんなチョウを見つけました。

s-アカボシゴマダラ

白と黒が目立つチョウ。ゴマをふったみたいに見えるので、

ゴマダラチョウ・・・と思ったアナタ!だまされてはいけません!

 

これは、中国原産のアカボシゴマダラという種類。

本当のゴマダラチョウはこちら。

s-ゴマダラチョウ (2)

日本産のチョウです。

よく見ると、ゴマダラチョウの方が黒い部分が多いですね。

 

実は姿だけでなく、暮らしもそっくり!

  • 幼虫はエノキの葉を食べる。
  • 成虫はカブトムシと同じく、クヌギなどの樹液を吸う。

共通点が多いので、同じ場所にいると、

生息場所や餌の奪い合いになってしまうことも。

 

ここで問題なのが、

ゴマダラチョウは年に1回しかチョウにならないのに対し、

アカボシゴマダラは年に3回以上もチョウになって出てくるのです。

 

先ほどの白味の強い個体は春に出てくるタイプ

s-アカボシゴマダラ (2)

対して、夏は名前の通り、赤い星が目立つタイプのものが現れます。

s-s-アカボシゴマダラ

このように、圧倒的に増えるスピードが早いため、

日本産のゴマダラチョウよりも、

よく見かける種類になってしまいました。

 

このアカボシゴマダラは、ほんの20年前にはいなかった種類です。

神奈川県の一部で、放されたものが原因で、

ここまで増えてしまったと言われています。

 

このままでは、競争に負けて、

ゴマダラチョウは姿を消してしまうかもしれません。

あまりにも悪影響が強いため、

2018年1月より、環境省に「特定外来生物」に指定され、

飼育することも、移動することもできなくなりました。

 

 

その他にも、人間に放されて、増えてしまった生きものも・・。

s-s-1.アカミミガメ

ミシシッピアカミミガメ(アメリカ出身)

 

s-ワカケホンセイインコ1

ワカケホンセイインコ(インド出身)

 

人間の都合で連れてこられて、

故郷から遠く離れて、暮らさざるを得なくなった生きものたち。

突然見知らぬ土地に連れてこられて、

「さあ、ここで暮らしなさい」と言われたら、

人間ならどう思うでしょうか。

 

外国出身の生きものの姿を見たら、どんな気持ちで暮らしているか、

少しの間、想像してみてあげてください。

 

そして、自宅で動物でも、植物でも、生きものを育てている方がいれば、

ぜひ最後までおうちでかわいがってあげてくださいね!

2018年5月31日(木)

巣立ちの季節です!

最近、公園を歩いていると、頭上から元気な声が聞こえてきます。

サクラの葉を揺らして、枝から枝に飛び回っているのは、シジュウカラのヒナ。

鳥たちは今、ちょうど巣立ちの時期を迎えています。

 

ところが、この時期、人が地面にいるヒナを見つけて、巣から落ちて弱っていると思い、 保護してしまうことがよくあります。しかし、そのヒナは迷子になったり、弱っているわけではありません。

実は、巣立ったばかりのヒナのほとんどは、すぐに上手く飛ぶことはできないのです。

地面に降りて、休憩したり親鳥が運んでくるエサを待ったりしていることが、よくあります。

写真①シジュカラ巣立ち雛

 

ヒナたちは、しばらくの間親鳥と一緒に暮らし、エサの取り方や飛び方などを学びながら成長していきます。

そんな巣立ちビナを保護することは、親子を引き離すことになってしまうのです。

頑張る親鳥に心配をかけないためにも、ケガのないヒナには手を出さないで、遠くからそっと見守ってあげてください。

写真②えさ

2018年4月27日(金)

「馬の背」の生き物たち

最近は気温が上がり、早くも初夏の訪れを感じる今日この頃。都立狭山・境緑道の「馬の背」も緑に覆われ、様々な花や生き物を楽しむことができます。

うまのせ

「馬の背」は、都立狭山・境緑道が石神井川をまたぐ辺りにある、約200mの緑豊かな土手です。馬の背中のような形をしているので、このように呼ばれています。ここでは100年近くもの間草刈りが続けられてきて、昔ながらの武蔵野らしい草地の風景が今でも残っています。

ウマノアシガタ

 

今の時期の馬の背ではウマノアシガタが見頃!あちこちで花を咲かせています。

よく見ると5枚の花びらには少し光沢があり、背の高い黄色い花が風にゆられる姿がとても可憐です。

ウマノアシガタ②

 

クサボケ

クサボケの花も咲いていました。

地表近くに咲く鮮やかな橙色が目立ちます。

アゲハチョウ

こちらはアゲハチョウ。花を探しながら草地をふわふわと舞っていました。

他にもミツバチやナナホシテントウなどたくさんの虫たちが見られるようになり、緑道はとっても賑やか!晴れた日には、緑道をお散歩してみてはいかがですか?よく探してみれば、いろいろな花や生き物たちに出会えますよ!

チラシ

4/30(月・祝)には、「馬の背」に咲く春の花や生き物たちの魅力をご紹介する「春の狭山・境緑道ガイドウォーク」を開催します。

この頃には、他の花々や生き物たちに会えるかも?皆様のご参加お待ちしております♪

詳細はこちらから!

 

2018年3月31日(土)

ルーペでみたい春の花

野川公園でも桜が満開!

あたたかな日差しを浴びながら、満開のサクラの下でお花見…。

今の季節にしかできない、ぜいたくな時間の使い方ですね♪

 

自然観察園でも、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオシマザクラが満開です!

でも自然観察園に来たら、ぜひ足元にも目を向けてみてください!

足元をよーく見ると、小さくて目立たない草花たちも、それぞれ個性的な花を咲かせているのに気づきます♪

 

まずは、つい最近咲き出したフデリンドウ。

茶色の落ち葉のなかに咲く青い花は、そこだけ光が当たって輝いているようです♪

写真1 フデリンドウ

 

つぎは、イヌノフグリ。

イヌノフグリの花は、身近にあるオオイヌノフグリの約半分(2~4mm)!

まぶしい陽ざしの中、目を凝らしてみないと見逃してしまいそうです。

写真2 イヌノフグリ

 

 

お次は、カテンソウ。

花点草という和名のとおり、雄花も雌花も点のように(?)とても小さい!

写真3 カテンソウ

 

最後は、レンプクソウ。

頭部に5つ花が集まっているので、ゴリンバナ(五輪花)とも呼ばれます。

黄緑色で目立たない花ですが、中をそっとのぞくと黄色の葯が見えて、咲いているのが分かります♪

写真4 レンプクソウ

木も草も春本番の自然観察園。

ぜひルーペをもって、小さな花たちを見に来てください!

2018年2月27日(火)

木のお肌、ちょっと拝見!

 

今年は暦の上の春を過ぎてからも寒さが厳しく、思わず背中が丸まってしまいます。

こんなときは、寒風の中堂々と立つ樹木の姿に身が引き締まる思いがします。

 

武蔵野の公園の木は、葉を落として冬を過ごす木の仲間が多いです。

葉も花もついていませんが、それでも樹皮の感じなどに様々な違いがあり、個性的です。

 

一里塚にも使われていた身近な樹木、エノキは、横じま模様が特徴です。

写真1(エノキ)

武蔵野の雑木林に代表的なコナラです。

縦に割れ目が入ります。また、樹皮が盛り上がっているところが白っぽい縦筋に見えます。

写真1(コナラ)

 

これも武蔵野の公園や雑木林に多いムクノキです。

縦に細かくさけるはがれ方が特徴です。

写真3(ムクノキ)

 

樹木は上に伸びるだけでなく、太くなっていきます。

内側から成長していき、外に行くほど古い材質になります。

外側に水や養分を通す大事な部分があるのですが

一番外側の樹皮は細胞が死んではがれ落ちていったり、木を保護するためにコルクのようなものに変化します。そのはがれた部分や、コルクのように変化した部分などが、木の種類によっていろいろな模様を作ります。

 

この、木の表面がでこぼこしていたり、はがれかけていたりするのを利用して

寒い冬を乗り切る生き物もいます。

 

写真4(カメムシ卵)

クヌギカメムシの卵です。

クヌギやコナラの木の樹皮の割れ目に卵を産みます。

卵はゼリー状の物質に守られて、寒い冬を乗り切ります。

その他にも、ヤナギの割れ目にチョウの幼虫がひっそり冬越ししていたり、

はがれかけのケヤキの樹皮にはクモの仲間がじっとしていたりします。

 

虫たちが動き出すにはまだ寒い日が続いていますが、

梅の花が咲き出しています。

 

写真5(ウメ)

厳しい寒さを過ごしてきた生き物たちにも、もうすぐ過ごしやすい季節が訪れそうです。

2018年1月31日(水)

小さな土職人

先日の大雪の名残はあちこちに残り、厳しい寒さが続いています。

 

雪景色の中だと、一際目立つのが、この丸太の山。

s-エコスタック

ここは「エコスタック」といって、公園内の雑木林の手入れをした際に

発生した木材を、生きもののすみかとするために活用したものです。

でも、この寒い季節、果たしてどんな生きものがいるのでしょうか?

 

エコスタックに近寄ってみると…。

ん?雪がこびりついている??

s-かいがらたけ

これは、カイガラタケ類といって、キノコの仲間です。

キノコたちは、森の中で非常に重要な役割を果たしています。

キノコが生えると、枯れ木は次第にやわらかくなっていきます。

そうすると、多くの昆虫たちがすめるようになるのです。

 

次に、だいぶやわらかくなった「朽木」を動かしてみました。

s-朽木

なにやら、朽木や土のところにボロボロにかじられたようなトンネルが・・。

s-かみ砕かれた・・

その下を見ると…。

出ました!!

裏返すと

丸々としたカブトムシの幼虫がワラワラと!

s-幼虫

野球ボールくらいはありそう??

 

カブトムシのいた辺りを見てみると・・。

かみ砕かれた木屑と、1cmくらいの四角い塊。

s-カブフン

一つをつまんでみました。

s-フン

これは、カブトムシの幼虫のフンです。

 

試しに崩してみました。

s-くだいてみた

まるで土のよう。

実はこれ、本当に土の材料となるのです。

 

カブトムシは朽木や落ち葉などを細かく砕き、土にかえす役割を果たす生きもののひとつ。

 

その流れは、こんな感じです。

①まずはキノコが生えて、柔らかくなる。

②次に硬い枯木を好む昆虫が食べ進む。(キクイムシなど)

③その次に、比較的やわらかい朽木を好む昆虫が食べる。

(クワガタムシ、カミキリムシ、シロアリなど)

④やわらかく腐ったものを好む生きものが食べる。

(カブトムシ、コガネムシ、ミミズなど)

⑤その他目に見えないカビやバクテリアなどが分解する

 

こうして、硬かった木は、多くの生きもののつながりの中で、

土に還っていくのです。

s-成虫

成虫になれば、木々から食べものをもらっているカブトムシも、

幼虫の頃は土をつくって、木々に返している。

そんな「土職人」とも言える役割を果たしているのです。

 

公園では、来園者の皆さんに危険がない場所であれば、

あえてこういった枯れ木や朽木は除去していません。

その下では、土職人たちがせっせと働いているかもしれないからです。

 

皆さんも、何かの機会に朽木の中の生きものを見かけた際には、

そっと埋め戻してあげてください。

そうすれば、森の土が豊かになり、

次の夏には、立派な成虫のカブトムシに出会えるかもしれません。

2017年12月28日(木)

こもれび広場の戦い

とある冬の日のこと。武蔵国分寺公園のこもれび広場では、子どもたちが寒さに負けず、無邪気に走り回っていました。そんな子供たちの頭上で、冬の厳しさを物語るような鳥たちの戦いが、人知れず繰り広げられていました。

 

広場の真ん中には大きなカキノキがあります。その実を食べに、一羽の鳥がやってきました。

ツグミ1

ツグミです。おいしそうにカキを食べています。

はるか北のシベリアの地から渡ってきたばかりで、その疲れを癒すため栄養補給の真っ最中のようです。

11月には木を埋め尽くさんばかりに実っていたカキも、熟して枝から落ちたり、動物たちに食べられたりしてあっという間になくなり、もう数個しか残っていません。せっかく見つけた数少ないカキを他の生きものに取られまいと、辺りを気にしながら食べ進めています。

ツグミ2

そこにヒヨドリがやってきました。カキはヒヨドリの大好物でもあり、物欲しそうにツグミの方を眺めています。

そんなヒヨドリに気づき、食べるのをやめて警戒するツグミ。お互いの間に緊張が走ります。

と、次の瞬間!

ツグミ3

我慢できなくなったヒヨドリが急接近!

「ぼくにもカキをくれ!」と言わんばかりに、大声をあげながらツグミを追い払おうとします。

しかし、このカキは木に残った最後のごちそう。ツグミはこれしきでは動じません。大きく口を開け、姿勢を低くし、首を振って威嚇のポーズ!「このカキはやらん!」と、怖い顔でヒヨドリをにらみつけます。

ツグミ4

・・・

あまりに怖いツグミの顔に圧倒され、固まってしまったヒヨドリ。どうしようか一瞬考えましたが…

ツグミ5

「に、にげろ~!」

カキは諦めて飛び去ってしまいました。今回はツグミの勝ちだったようです。

ツグミ6

カキを勝ち取ったツグミ。その表情は勇ましく、まるで勝利のおたけびをあげているようです。負けてしまったヒヨドリは、野鳥の森に飛んでいきました。また飛び回って他の食べ物を探すのでしょう。

ツグミ7

最後は仲間と一緒にカキを分けあっていました。この後カキは、ツグミたちにそのほとんどを食べられ、残りをヒヨドリや他の鳥が食べつくし、この日のうちに全てなくなってしまいました。

 

冬は動物たちにとって、食べ物の少ない厳しい季節。鳥たちは食べ物を求めて飛び回り、時には生き残るために戦います。

もし散歩中などに実のなっている木があったら、ぜひ足を止めて見てみてください。

鳥たちが繰り広げるドラマチックな瞬間を目撃できるかもしれません!

2017年11月30日(木)

花壇の球根、その生まれ故郷は…?

日に日に気温が下がっていくこの頃ですが、公園では、あちこちの花壇の植え替えが進んでいます。

 

この時期楽しみなのが、秋植えの球根たち。

ほこほこした土の上に置いた球根は、エネルギーがぎゅっと詰まっていて、今にもはち切れそうです。

写真1_球根①

 

ところで、みなさんはこの球根植物たちが元々どこの地域に生育しているか、ご存じですか。

写真2_球根②

秋に植える球根は、その多くが地中海周辺の原産です。例えばチューリップやヒヤシンスは、地中海沿岸のトルコ辺りが原産地と言われています。

他にも、スイセン、ムスカリ、スノードロップ、クロッカス、アネモネ…。

秋植え球根の多くが、地中海周辺の、比較的標高の高い地域が原産と言われています。

 

写真3_ムスカリ

 

写真4_クロッカス
写真5_アネモネ

 

植物、特に草本は、厳しい気候の時期には、環境の変化に強い球根やタネで過ごし、気候が和らいでから葉や茎を伸ばします。

この「厳しい気候」の一つが、寒さです。

地中海周辺の植物たちは、多くが寒さから身を守るために、この時期を球根で過ごすのです。

 

そして、もう一つの「気候の厳しい時期」が乾燥です。

多くの植物にとって、とても重要なのが水です。ところが、地中海周辺の気候は夏が乾期に当たり、乾燥が厳しい時期が長く続きます。そのため、植物たちはこの時期、水分を逃さないために、葉を落とし球根のまま過ごします。

そして、気候の厳しい場所に生える植物だからこそ、条件が整うと時期を逃さぬように、一斉に咲くのです。

 

では、何故、タネではなく球根なのでしょうか。

もちろん、これらの植物たちも、タネをつけます。ただ、先程も言ったように、厳しい時期を球根で生き抜くとなると、一年の多くを葉がない状態で過ごさなければなりません。葉は、植物を成長させるための栄養をつくる大事な部分です。その葉がないと、植物はなかなか成長できません。つまり、タネから成長するには、多くの時間とエネルギーが要るのです。

一方球根には、タネよりもたくさんの栄養を蓄えることができます。タネから育つよりも早く、成長することができるのです。

 

球根植物は、一斉に咲くことで季節の移り変わりをはっきりと感じさせてくれる、とても魅力的な植物たちです。公園や街中で見かけたら、彼らの生まれ故郷のことも考えてみると、花壇の見方がちょっと変わるかもしれません。

2017年10月29日(日)

手乗りスズメバチ!?

秋が深まり、どんぐり拾いが楽しめるようになってきました。

そんな中、夏の名残が感じられる風景も。

s-樹液とスズメバチ

スズメバチがコナラの樹液を一生懸命になめていました。

 

さすがにカブトムシやクワガタは見られなくなりましたが、

スズメバチやタテハチョウの仲間にとっては、

樹液のレストランはまだまだごちそうのようです。

 

しかし、さすがに寒いのか、動きが少々にぶい・・?

s-日向ぼっこスズメ

観察していると、日向ぼっこをはじめました。

「う~、さぶさぶ…」という声が聞こえてきそうです。

 

どうにものんびりしているので、チャレンジ!

s-手乗りスズメバチ!

じゃ~~~ん!!!手乗りスズメバチ!

 

「なんて命知らずな!!!」「けしからん!!」

などと怒らないでください。実は、上の写真とは別個体です。

 

よく見かけるのは、上のスズメバチだと思います。

2匹のスズメバチは、どこが違うでしょうか?

 

答えは…

  • 普通のスズメバチがお腹の先がとがっているのに対し、手乗りの子は平たい。
  • 普通のスズメバチは触角が短いが、手乗りの子は長い。

 

という特徴があります。では、もう一度、別の角度から…。

s-スズメバチ

こちら普通のスズメバチ。

 

s-オスアップ拡大

こちらさっきの手乗りスズメバチ。

 

実は、この手乗りをしている個体は、オスのスズメバチ。

それに対し、通常飛び回っているスズメバチは、すべてメスなのです。

 

スズメバチが刺す時の針は、メスの産卵管が変化したもの。

オスのスズメバチは、産卵管は持っていません。

なので、オスのスズメバチは刺すことができないのです。

 

だから手乗りをしても大丈夫だったのですね。

s-オス顔アップ拡大

心なしか、なんだか穏やかそうな顔に見えてきますね~~。

 

 

ただし、オスメスの見分け方は、

慣れないととても難しいものです。

 

みなさんは、手乗りに挑戦するのは

レンジャーと一緒のときだけにしてください。

 

普段公園を歩く際は、スズメバチを怒らせない程度に、

どんな形をしているのか、どんな顔をしているのか、

そっと見守ってあげてくださいね。

 

森の仲間スズメバチと、

また一歩仲良くなれるかもしれませんよ!

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