武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

自然を満喫

公園には雑木林や小川など、むさしのの貴重な自然が、今もなお残っています。 季節の変化を感じたり、たくさんの生きものに出会ったり、公園の自然を満喫しよう!

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むさしのの都立公園でみられる生きものの情報が満載のセルフガイドシート。 レンジャーミニ図鑑を持ってむさしのの都立公園へ自然観察にでかけよう。

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  5. No.14 武蔵野の公園で見られるトンボ
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  10. No.11武蔵野の公園で見られる冬〜早春の花・実
  11. No.9-2 武蔵野の公園で見られるチョウ
  12. No.9 武蔵野の公園で見られるチョウ
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  1. 【武蔵野公園】 樹木観察マップ
  2. 【野川公園】 樹木観察マップ
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パークレンジャーからのメッセージ

パークレンジャーが季節のオススメ情報や自然の見方をガイドします。

2018年9月30日(日)

野川公園自然観察センター バッタ展示中!

気温が下がってきて、秋らしい気候になってきました。

最近は雨続きで来館者も少ない野川公園自然観察センターですが、

現在、バッタ展示を実施中です!

DSC_7188-min

センターの外では、「ばったランドのバッタしらべ」を行っています。みなさんに園内の「ばったランド」で見つけたバッタにシールを貼ってもらい、どの種類のバッタが多く見られているのかを調査する仕組みです。

今のところ、ヒメギス、オンブバッタ、コバネイナゴが多く見られているようです!

DSC_7177-min

センターの中では、「あつまれ!ばったランドの虫たち」を展示中!

ここでは生きたバッタたちを見ることができます。

外ではなかなか見ることができない姿が見られるかも!

名称未設定-5

脱皮中のツチイナゴ

DSC_7202-min

脱皮したバッタたちの皮も展示しています。脚や触角の先まできれいに脱いでいます。

よーく見てみると、頭の後ろあたりから白い糸のようなものが出ています。

実はこれ、呼吸をするための器官である「気門」という穴の中の皮、つまり内臓の皮なんです。

こんなところまで脱皮するとは驚きです。実際に見てみると、他にもいろいろな発見があるかもしれませんよ!

 

このように、自然観察センターのバッタ展示では、バッタたちをじーっくり観察することができます。

また、晴れていれば園内の「ばったランド」で、いきいきと跳びまわるたくさんのバッタたちを観察することもできます。

「バッタのことが知りたい!」「バッタを見つけた!」という方は、ぜひ自然観察センターにお越しください。皆様のご来館お待ちしています!

2018年8月31日(金)

ハチの威を借るアブ!?

浅間山公園の雑木林の中に設置されたトイレに入る際、

ちょっと見上げてみると、天井あたりに、

小さなツボのようなものがぶら下がっていることがあります。

s-ドロバチ類の巣

まぁ、なんてアンティークでおしゃれなトイレ♪

 

いえいえ、この小さなツボは、つい先日まではなかったのです。

実はこれドロバチの仲間がつくったハチの巣。

s-オオフタオビドロバチ

竹筒や家の壁などに巣をつくるハチです。

 

※ハチそのものや、巣に触らない限り、刺されることはありません。

天井に巣をつくる程度であれば、危険は全くないため、

浅間山公園では大切な生態系の一員として扱い、

巣の撤去はしていません。

もし、ハチが幼虫のために巣にエサを運んでいたら、

そっと見守ってあげてください。

 

これは、巣のヌシが近くにいるな・・と探してみると、

いました!

s-ハチモドキハナアブ遠目

クヌギの樹液に集まっているようです。

 

観察していると、目線の高さまで下りてきたので、

じっくり見てみると・・。

s-ハチモドキハナアブ

ん~~~???

 

違和感を覚えた方、大正解です!

眼がドロバチに比べると大きく、触角も短い。

よく見ると翅の下に変な突起もあります。

 

この虫は「ハチモドキハナアブ」といって、

ハチではなくハエ・アブの仲間です。

名前の通り、毒針を持つハチに姿を似せて、

身を守っていると言われています。

 

毒針を持つハチを、鳥やカエルが食べると、

それはそれはひどい目に・・・。

そうなったら、その鳥やカエルは同じ柄の虫は食べなくなるようです。

 

そこを巧みに利用し、毒のある虫に化けるように進化した昆虫なのです。

 

ハチや毒ヘビ、ドクガ。

聞いただけで恐ろしく、見たくもない人も多いかもしれません。

 

ただ、そのほとんどは、人間が手を出さなければ襲ってこないものです。

むやみに嫌わず、彼らを怒らせない距離感で、

そっと見守ってあげてください。

 

そうすれば、巧みに姿を変えてきた、

そっくりさんたちに出会えるチャンスにめぐり逢えるかもしれませんよ!

2018年7月28日(土)

ばったランドのバッタたち

今の季節、野川公園のばったランドでは、いろいろな種類のバッタを見ることができます。
梅雨の時にはほんの小指の先くらいの大きさだったバッタの子が、今では「キリッ」とした姿に♪

こちらは、ショウリョウバッタ。
雄は、飛びながらチキチキと鳴きます。
ショウリョウバッタ3(画像サイズ変更)

お次は、おんぶしていないオンブバッタ。
オンブバッタ2(画像サイズ変更)

コバネイナゴの幼虫、どこにいるかわかりますか?

ばったランドを歩くと、驚いてあちらこちらへピョンピョン飛んでいきます。

コバネイナゴ(画像サイズ変更)2

そして、ホシササキリ。

草むらで「ジージージー」と鳴きます。

ホシササキリ(画像サイズ変更)

最後は「ジギジギジギジギ」と鳴くササキリ。

写真は幼虫です♪

木がある所が好きで、湧き水広場近くのばったランドでよく見られます。

ササキリ幼虫(画像サイズ変更)2

毎日きびしい暑さが続いています。みなさま、熱中症にはお気をつけください。

そして、少し過ごしやすい午前中や夕方にでも、バッタたちに会いにきてくださいね。

2018年6月23日(土)

そっくりさんに気をつけて!

日々緑の色が濃くなっていく浅間山公園。

1年程前に森の若返りを図るために伐採した箇所も、

どんどん 芽吹いてきています。

s-DSCN2222

若返った木はまだやわらかく、樹液が出やすいという特徴があります。

枝元を見てみましょう。

s-DSCN2215

スズメバチが木をかじっている!

自分で傷をつけて樹液を出せるくらいやわらかいのです。

 

時には、気の早い、こんな昆虫の姿も。

s-DSCN2228

カブトムシ、お早いお目覚めです♪

 

その近くに、こんなチョウを見つけました。

s-アカボシゴマダラ

白と黒が目立つチョウ。ゴマをふったみたいに見えるので、

ゴマダラチョウ・・・と思ったアナタ!だまされてはいけません!

 

これは、中国原産のアカボシゴマダラという種類。

本当のゴマダラチョウはこちら。

s-ゴマダラチョウ (2)

日本産のチョウです。

よく見ると、ゴマダラチョウの方が黒い部分が多いですね。

 

実は姿だけでなく、暮らしもそっくり!

  • 幼虫はエノキの葉を食べる。
  • 成虫はカブトムシと同じく、クヌギなどの樹液を吸う。

共通点が多いので、同じ場所にいると、

生息場所や餌の奪い合いになってしまうことも。

 

ここで問題なのが、

ゴマダラチョウは年に1回しかチョウにならないのに対し、

アカボシゴマダラは年に3回以上もチョウになって出てくるのです。

 

先ほどの白味の強い個体は春に出てくるタイプ

s-アカボシゴマダラ (2)

対して、夏は名前の通り、赤い星が目立つタイプのものが現れます。

s-s-アカボシゴマダラ

このように、圧倒的に増えるスピードが早いため、

日本産のゴマダラチョウよりも、

よく見かける種類になってしまいました。

 

このアカボシゴマダラは、ほんの20年前にはいなかった種類です。

神奈川県の一部で、放されたものが原因で、

ここまで増えてしまったと言われています。

 

このままでは、競争に負けて、

ゴマダラチョウは姿を消してしまうかもしれません。

あまりにも悪影響が強いため、

2018年1月より、環境省に「特定外来生物」に指定され、

飼育することも、移動することもできなくなりました。

 

 

その他にも、人間に放されて、増えてしまった生きものも・・。

s-s-1.アカミミガメ

ミシシッピアカミミガメ(アメリカ出身)

 

s-ワカケホンセイインコ1

ワカケホンセイインコ(インド出身)

 

人間の都合で連れてこられて、

故郷から遠く離れて、暮らさざるを得なくなった生きものたち。

突然見知らぬ土地に連れてこられて、

「さあ、ここで暮らしなさい」と言われたら、

人間ならどう思うでしょうか。

 

外国出身の生きものの姿を見たら、どんな気持ちで暮らしているか、

少しの間、想像してみてあげてください。

 

そして、自宅で動物でも、植物でも、生きものを育てている方がいれば、

ぜひ最後までおうちでかわいがってあげてくださいね!

2018年5月31日(木)

巣立ちの季節です!

最近、公園を歩いていると、頭上から元気な声が聞こえてきます。

サクラの葉を揺らして、枝から枝に飛び回っているのは、シジュウカラのヒナ。

鳥たちは今、ちょうど巣立ちの時期を迎えています。

 

ところが、この時期、人が地面にいるヒナを見つけて、巣から落ちて弱っていると思い、 保護してしまうことがよくあります。しかし、そのヒナは迷子になったり、弱っているわけではありません。

実は、巣立ったばかりのヒナのほとんどは、すぐに上手く飛ぶことはできないのです。

地面に降りて、休憩したり親鳥が運んでくるエサを待ったりしていることが、よくあります。

写真①シジュカラ巣立ち雛

 

ヒナたちは、しばらくの間親鳥と一緒に暮らし、エサの取り方や飛び方などを学びながら成長していきます。

そんな巣立ちビナを保護することは、親子を引き離すことになってしまうのです。

頑張る親鳥に心配をかけないためにも、ケガのないヒナには手を出さないで、遠くからそっと見守ってあげてください。

写真②えさ

2018年4月27日(金)

「馬の背」の生き物たち

最近は気温が上がり、早くも初夏の訪れを感じる今日この頃。都立狭山・境緑道の「馬の背」も緑に覆われ、様々な花や生き物を楽しむことができます。

うまのせ

「馬の背」は、都立狭山・境緑道が石神井川をまたぐ辺りにある、約200mの緑豊かな土手です。馬の背中のような形をしているので、このように呼ばれています。ここでは100年近くもの間草刈りが続けられてきて、昔ながらの武蔵野らしい草地の風景が今でも残っています。

ウマノアシガタ

 

今の時期の馬の背ではウマノアシガタが見頃!あちこちで花を咲かせています。

よく見ると5枚の花びらには少し光沢があり、背の高い黄色い花が風にゆられる姿がとても可憐です。

ウマノアシガタ②

 

クサボケ

クサボケの花も咲いていました。

地表近くに咲く鮮やかな橙色が目立ちます。

アゲハチョウ

こちらはアゲハチョウ。花を探しながら草地をふわふわと舞っていました。

他にもミツバチやナナホシテントウなどたくさんの虫たちが見られるようになり、緑道はとっても賑やか!晴れた日には、緑道をお散歩してみてはいかがですか?よく探してみれば、いろいろな花や生き物たちに出会えますよ!

チラシ

4/30(月・祝)には、「馬の背」に咲く春の花や生き物たちの魅力をご紹介する「春の狭山・境緑道ガイドウォーク」を開催します。

この頃には、他の花々や生き物たちに会えるかも?皆様のご参加お待ちしております♪

詳細はこちらから!

 

2018年3月31日(土)

ルーペでみたい春の花

野川公園でも桜が満開!

あたたかな日差しを浴びながら、満開のサクラの下でお花見…。

今の季節にしかできない、ぜいたくな時間の使い方ですね♪

 

自然観察園でも、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオシマザクラが満開です!

でも自然観察園に来たら、ぜひ足元にも目を向けてみてください!

足元をよーく見ると、小さくて目立たない草花たちも、それぞれ個性的な花を咲かせているのに気づきます♪

 

まずは、つい最近咲き出したフデリンドウ。

茶色の落ち葉のなかに咲く青い花は、そこだけ光が当たって輝いているようです♪

写真1 フデリンドウ

 

つぎは、イヌノフグリ。

イヌノフグリの花は、身近にあるオオイヌノフグリの約半分(2~4mm)!

まぶしい陽ざしの中、目を凝らしてみないと見逃してしまいそうです。

写真2 イヌノフグリ

 

 

お次は、カテンソウ。

花点草という和名のとおり、雄花も雌花も点のように(?)とても小さい!

写真3 カテンソウ

 

最後は、レンプクソウ。

頭部に5つ花が集まっているので、ゴリンバナ(五輪花)とも呼ばれます。

黄緑色で目立たない花ですが、中をそっとのぞくと黄色の葯が見えて、咲いているのが分かります♪

写真4 レンプクソウ

木も草も春本番の自然観察園。

ぜひルーペをもって、小さな花たちを見に来てください!

2018年2月27日(火)

木のお肌、ちょっと拝見!

 

今年は暦の上の春を過ぎてからも寒さが厳しく、思わず背中が丸まってしまいます。

こんなときは、寒風の中堂々と立つ樹木の姿に身が引き締まる思いがします。

 

武蔵野の公園の木は、葉を落として冬を過ごす木の仲間が多いです。

葉も花もついていませんが、それでも樹皮の感じなどに様々な違いがあり、個性的です。

 

一里塚にも使われていた身近な樹木、エノキは、横じま模様が特徴です。

写真1(エノキ)

武蔵野の雑木林に代表的なコナラです。

縦に割れ目が入ります。また、樹皮が盛り上がっているところが白っぽい縦筋に見えます。

写真1(コナラ)

 

これも武蔵野の公園や雑木林に多いムクノキです。

縦に細かくさけるはがれ方が特徴です。

写真3(ムクノキ)

 

樹木は上に伸びるだけでなく、太くなっていきます。

内側から成長していき、外に行くほど古い材質になります。

外側に水や養分を通す大事な部分があるのですが

一番外側の樹皮は細胞が死んではがれ落ちていったり、木を保護するためにコルクのようなものに変化します。そのはがれた部分や、コルクのように変化した部分などが、木の種類によっていろいろな模様を作ります。

 

この、木の表面がでこぼこしていたり、はがれかけていたりするのを利用して

寒い冬を乗り切る生き物もいます。

 

写真4(カメムシ卵)

クヌギカメムシの卵です。

クヌギやコナラの木の樹皮の割れ目に卵を産みます。

卵はゼリー状の物質に守られて、寒い冬を乗り切ります。

その他にも、ヤナギの割れ目にチョウの幼虫がひっそり冬越ししていたり、

はがれかけのケヤキの樹皮にはクモの仲間がじっとしていたりします。

 

虫たちが動き出すにはまだ寒い日が続いていますが、

梅の花が咲き出しています。

 

写真5(ウメ)

厳しい寒さを過ごしてきた生き物たちにも、もうすぐ過ごしやすい季節が訪れそうです。

2018年1月31日(水)

小さな土職人

先日の大雪の名残はあちこちに残り、厳しい寒さが続いています。

 

雪景色の中だと、一際目立つのが、この丸太の山。

s-エコスタック

ここは「エコスタック」といって、公園内の雑木林の手入れをした際に

発生した木材を、生きもののすみかとするために活用したものです。

でも、この寒い季節、果たしてどんな生きものがいるのでしょうか?

 

エコスタックに近寄ってみると…。

ん?雪がこびりついている??

s-かいがらたけ

これは、カイガラタケ類といって、キノコの仲間です。

キノコたちは、森の中で非常に重要な役割を果たしています。

キノコが生えると、枯れ木は次第にやわらかくなっていきます。

そうすると、多くの昆虫たちがすめるようになるのです。

 

次に、だいぶやわらかくなった「朽木」を動かしてみました。

s-朽木

なにやら、朽木や土のところにボロボロにかじられたようなトンネルが・・。

s-かみ砕かれた・・

その下を見ると…。

出ました!!

裏返すと

丸々としたカブトムシの幼虫がワラワラと!

s-幼虫

野球ボールくらいはありそう??

 

カブトムシのいた辺りを見てみると・・。

かみ砕かれた木屑と、1cmくらいの四角い塊。

s-カブフン

一つをつまんでみました。

s-フン

これは、カブトムシの幼虫のフンです。

 

試しに崩してみました。

s-くだいてみた

まるで土のよう。

実はこれ、本当に土の材料となるのです。

 

カブトムシは朽木や落ち葉などを細かく砕き、土にかえす役割を果たす生きもののひとつ。

 

その流れは、こんな感じです。

①まずはキノコが生えて、柔らかくなる。

②次に硬い枯木を好む昆虫が食べ進む。(キクイムシなど)

③その次に、比較的やわらかい朽木を好む昆虫が食べる。

(クワガタムシ、カミキリムシ、シロアリなど)

④やわらかく腐ったものを好む生きものが食べる。

(カブトムシ、コガネムシ、ミミズなど)

⑤その他目に見えないカビやバクテリアなどが分解する

 

こうして、硬かった木は、多くの生きもののつながりの中で、

土に還っていくのです。

s-成虫

成虫になれば、木々から食べものをもらっているカブトムシも、

幼虫の頃は土をつくって、木々に返している。

そんな「土職人」とも言える役割を果たしているのです。

 

公園では、来園者の皆さんに危険がない場所であれば、

あえてこういった枯れ木や朽木は除去していません。

その下では、土職人たちがせっせと働いているかもしれないからです。

 

皆さんも、何かの機会に朽木の中の生きものを見かけた際には、

そっと埋め戻してあげてください。

そうすれば、森の土が豊かになり、

次の夏には、立派な成虫のカブトムシに出会えるかもしれません。

2017年12月28日(木)

こもれび広場の戦い

とある冬の日のこと。武蔵国分寺公園のこもれび広場では、子どもたちが寒さに負けず、無邪気に走り回っていました。そんな子供たちの頭上で、冬の厳しさを物語るような鳥たちの戦いが、人知れず繰り広げられていました。

 

広場の真ん中には大きなカキノキがあります。その実を食べに、一羽の鳥がやってきました。

ツグミ1

ツグミです。おいしそうにカキを食べています。

はるか北のシベリアの地から渡ってきたばかりで、その疲れを癒すため栄養補給の真っ最中のようです。

11月には木を埋め尽くさんばかりに実っていたカキも、熟して枝から落ちたり、動物たちに食べられたりしてあっという間になくなり、もう数個しか残っていません。せっかく見つけた数少ないカキを他の生きものに取られまいと、辺りを気にしながら食べ進めています。

ツグミ2

そこにヒヨドリがやってきました。カキはヒヨドリの大好物でもあり、物欲しそうにツグミの方を眺めています。

そんなヒヨドリに気づき、食べるのをやめて警戒するツグミ。お互いの間に緊張が走ります。

と、次の瞬間!

ツグミ3

我慢できなくなったヒヨドリが急接近!

「ぼくにもカキをくれ!」と言わんばかりに、大声をあげながらツグミを追い払おうとします。

しかし、このカキは木に残った最後のごちそう。ツグミはこれしきでは動じません。大きく口を開け、姿勢を低くし、首を振って威嚇のポーズ!「このカキはやらん!」と、怖い顔でヒヨドリをにらみつけます。

ツグミ4

・・・

あまりに怖いツグミの顔に圧倒され、固まってしまったヒヨドリ。どうしようか一瞬考えましたが…

ツグミ5

「に、にげろ~!」

カキは諦めて飛び去ってしまいました。今回はツグミの勝ちだったようです。

ツグミ6

カキを勝ち取ったツグミ。その表情は勇ましく、まるで勝利のおたけびをあげているようです。負けてしまったヒヨドリは、野鳥の森に飛んでいきました。また飛び回って他の食べ物を探すのでしょう。

ツグミ7

最後は仲間と一緒にカキを分けあっていました。この後カキは、ツグミたちにそのほとんどを食べられ、残りをヒヨドリや他の鳥が食べつくし、この日のうちに全てなくなってしまいました。

 

冬は動物たちにとって、食べ物の少ない厳しい季節。鳥たちは食べ物を求めて飛び回り、時には生き残るために戦います。

もし散歩中などに実のなっている木があったら、ぜひ足を止めて見てみてください。

鳥たちが繰り広げるドラマチックな瞬間を目撃できるかもしれません!

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