武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

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2017年1月31日(火)

パークコーディネーター:矢口

霜柱の名所は関東平野?!

ただいま、季節は寒の内、一年で一番寒いと言われる時期を迎えています。

今回は、そんな寒い季節ならではのものをご紹介します。

 

それは『霜柱』です。

霜柱は、土があればどこにでもできるというものではありません。

関東ではよく見られますが、それは「関東ローム層」という土の層があるからなのです。

「関東ローム層」とは、関東地方を広く覆う地層で、富士山を中心とした火山の噴火で出た火山灰が元になっています。所謂、赤土です。

この土は、隙間が多く保水性も良いため、霜柱ができるのに最適な土なのだとか。

また、関東では冬は晴天が多く雪があまり積もらないため、土が露出しており、霜柱の観察しやすいのです。

 

寒い日が続くと、前日にできた霜柱が日中も融けきらずに残り、2段、3段になることも。

他にも、成長しすぎてくるんと丸くなったり、くっついてとても太くなったりと、様々な顔を見せてくれます。

 

寒い季節だからこそ見られるものをたくさん見つけると、出かけるもの楽しくなりますよ。

 

 

2016年12月28日(水)

パークコーディネーター:天野

野鳥の群れ

紅葉の時期が終わり、冬がやってきました。

葉が落ちて梢がすっきりすると、野鳥観察には絶好の時期になります。

 

 

これはシメという鳥で、スズメより一回り大きく、あごひげのような模様があり、冬期は嘴がうっすらピンク色になっています。

 

こちらはアトリ。今年はアトリの当たり年で、数十羽から百羽くらいの群れを見ることが出来ます。

 

野鳥の群れを観察していると、一種類ではなく、複数の種が集まっていることがあります。これは「混群(こんぐん)」といって、晩秋から冬にかけて、シジュウカラ等のカラ類で多く見られます。

 

黒いネクタイのような模様が特徴のシジュウカラ。むさしのの都立公園では一年通して観察することが出来ます。最も身近な野鳥の一種です。

 

こちらはキツツキ科のコゲラ。背中のゼブラ模様が素敵です。カラ類の混群の中に一緒にいることもあります。

 

鳥たちがなぜ混群を作るのか、まだはっきりとは解明されていないようですが、一説には「多くの目」だけでなく、「多様な目」を活かしていると言われています。

例えば、樹上を動き回るシジュウカラは、上空の危険を察知することが得意ですが、木の幹を上下に移動することが多いコゲラは、地上の危険に敏感です。

このように、野鳥はその種類によって、採餌場所や警戒範囲等が異なる為、一種で群れを作るよりも広範囲に目が届くのかもしれません。

 

公園にお越しの際は、ぜひ野鳥や周囲の自然も観察してみてくださいね。

 

※今年は野鳥の間で鳥インフルエンザが流行しています。野鳥の死体をもし発見しても、触らないようにしましょう。公園内で見つけた場合は、管理所までご連絡下さい。

2016年11月30日(水)

パークコーディネーター:天野

常緑樹の冬芽

今年はあちこちの雪の便りが早く、公園でも一気に落葉の時期になってきました。

木の種類を見分けるには、葉をみるのが一番分かりやすいのですが、

落葉樹では、冬に葉っぱがありません。

そんな時には冬芽が樹種を特定する役目を果たします。

 

常緑樹では一年中葉をつけているので、冬芽で樹種を特定する必要はありません。しかし、常緑樹にも実は冬芽があります。

今回は、そんな常緑樹の冬芽をご紹介します。

これはシラカシの冬芽です。

魚のウロコのような小さな鱗片(りんぺん)によって包まれており、寒さに耐えているようです。

こちらはウバメガシの冬芽。

暖かいところに生育する樹種で、同じカシの仲間でシラカシよりもっと細かい鱗片でしっかり包まれています。こんな寒いところはいやだと言っているようです。

低木のヒサカキの冬芽です。

寒いところに強く、小さな葉が裸のままです。気温が少しでも暖かくなったら、すぐにでも大きくなりそうです。

林床に生育するアオキの冬芽です。

大きな鱗片でゆったりと包まれています。

ツバキの冬芽です。大きい方は花になり、小さい方が葉になるものです。

 

常緑樹も次の年のために冬芽を作ります。冬芽は花や実に比べると地味なものですが、樹種によって、いろいろな形のものがあります。

花のない時期に、このような冬芽を観察するのも楽しいと思います。

 

 

2016年10月29日(土)

パークコーディネーター:矢口

かわいいノギクは人気者

澄んだ空に秋の風。

公園ではノギクの花が次々と咲き始めています。

清らかでかわいいノギク。

でも、かわいいだけではなく大事な役割を担っているんです。

秋が深まるにつれて次第に花は少なくなっていきますが、

キクの仲間は晩秋まで咲き続け、昆虫たちの大事な食べ物となります。

では、ノギクの仲間にどんな昆虫たちが来ているのかちょっとみてみましょう。

ベニシジミです。

チョウの口は長いストローで、それを筒の中につっこんでいます。

この白い小さなノギクには、ベニシジミのようなシジミチョウの仲間が来ているのをよくみかけました。

ノギクの花はたくさんの小さな花が集まって

それが一つの花のように見えています。

中央に筒のようになった花々。この小さな筒の中に蜜や花粉があります。

周囲に並ぶ白い花びらはかざりの役割をしています。

かざりをつけて昆虫たちにアピールしているのですね。

蜜の入った筒の長さが短そうなので、シジミチョウなどの小さなチョウにちょうどいいのかもしれません。

ハナアブの仲間キゴシハナアブです。

目がまるでキクの花を写しているのかのようですが、

このアブはいつでも黄色い目をしています。

黄色い目と目の間に下向きにちょこっと出ているのが口。

この口で蜜をなめたり花粉をなめたりしています。

ちょっとぼけてますが、筒の中に口をつっこんでいるのがわかりますか。

これはハチの仲間です。

花を抱え込んで食事中です。

毛がたくさん生えていて花粉をいっぱい運んでくれそうに見えますね。

このノギクは「ユウガギク」という名前ですが

チョウもハナアブもハチも集まっていました。

小さな花がたくさん集まっているキクの花は

昆虫にとってきっと魅力的なのでしょう。

花は虫と共に、虫は花と共に進化してきました。

キク科はとても進化のすすんだ植物と言われています。

ノギクのかわいらしさのかげには昆虫をひきつけて花粉をはこんでもらう

したたかな戦略が隠れています。

花が生きているから虫も生きていけて

虫が生きているから花も生きていけるのですね!

キクの花を見かけたら、訪れている虫たちもそっと見てみてください。

2016年9月30日(金)

#むさしのの都立公園, クモ, パークレンジャー / パークコーディネーター:パークレンジャー

縦糸と横糸で織り成すもの

台風が過ぎて、だいぶ涼しくなってきました。

虫たちの声も、セミからコオロギへと主役交代。

 

 二十四節気の「白露」(大気が冷え、露が出来る頃)を過ぎ、

朝晩の寒暖差から、しっとりした空気が公園に漂っています。

今回はそんな時期ならではの雑木林の楽しみ方をご紹介。

  

特に雨上がりの晴れた朝がオススメ!

朝一番に公園を歩いていると、水滴をたくさんまとい、

木々の合間に光る糸を目にすることが出来ます。

 

雑木林を吹き抜けてくる風に揺られると、

日光の当たり具合が変わり、このように七色に見えることも。

 

形を見るとよく分かりますが、これはクモの巣に水滴がびっしりと付着した姿。

 

ジョロウグモなど円網(放射円状に糸を張るタイプのクモの巣)をつくるクモが、

大きな成体になるこの時期は、朝露に濡れるクモの巣も非常に見応えがあります。

 

どんな風に水滴がついているのか、近くで見てみました。

 

全面にびっしりと水滴がついている訳ではないのが分かります。

 

まるく広がる横糸にはびっしりとつき、

枝や草にくっつき、支えになっている縦糸にはほとんどついていません。

不思議に思い、糸に触れてみると、

横糸はべとべとしているのに対し、縦糸は滑らかな感じがしました。

どうやらクモの巣を形づくる糸の中には、いくつかの種類がありそうです。

 

 

実は、クモは様々な機能を持った何種類もの糸を使い分けています。

例えば、

 ●獲物をつかまえるための粘液つきの横糸

 ●クモの足場となる滑らかな縦糸

 ●円網をつくるときの基礎となる丈夫な枠糸

 ●クモの命綱となる牽引糸

その他、巣の中心に戻るための目印となる糸、卵を保護するための糸など。

 

このような用途の違う多様な糸を組み合わせ、

獲物をとらえるために周到に編み上げられた罠が、クモの巣なのです。

  

寒暖の差が激しく、クモが大きいこの時期は、朝露に彩られた巣を楽しむだけでなく、

クモの巣の構造を観察するうえでも、とても大きなチャンスです。

 

見つけたら、巣を壊さない程度に、そっとさわり、

クモの糸の違いを体感してみてください。

 

2016年8月31日(水)

パークコーディネーター:パークレンジャー

夏から秋へ、「行き合いの空」

立て続けに台風に見舞われている東京です。

みなさまのお住まいの地域は、ご無事でしょうか。

 

今年の8月31日は「二百十日(にひゃくとおか)」に当たります。

「二百十日」とは立春から数えて210日目のことで、季節の移り変わりの目安となり、台風や暴風など天気が荒れやすいとされている時期なのです。

 

気温が高い夏のような日があっても、暦の上ではもう秋。

空を見上げても、夏の雲と秋の雲が混在しているような様子を見ることができます。

このような、隣り合う2つの季節を行き交う空を「行き合いの空(ゆきあいのそら)」と呼びます。

新古今和歌集の夏歌には

『夏衣 かたへ涼しくなりぬなり 夜やふけぬらむ ゆきあひの空』(前大僧正慈円)

という歌もあり、古くから使われてきた趣のある言葉です。

台風明けには、この「行き合いの空」と呼べるような空模様が良く見られます。

季節の変わり目の短い間だけ見られる空ですので、この機会にぜひ目を向けてみてください。

2016年7月27日(水)

パークコーディネーター:パークレンジャー

生きものを探しに公園へGO!

梅雨が長引いていて、なかなかすっきりしない天気が続いていますが、

生きものを見ているともう夏がすぐそこまで来ているのがわかります。

 

この時期は、ここに生きものがいるよ、というサインがたくさんあります。

今日は生きもの探しのコツをここでいくつかご紹介します。

 

まずは初級レベルからスタート!誰でも見つけやすいのが、緑の中でひと際目立つ色鮮やかな花です。例えば、ヤブガラシというツル植物。

1つの花は直径5mmほどと小さいですが、オレンジやピンク色が目立ちます。

花が見つかったら、花に集まる生きものを探してみましょう。

周囲を見回してみると…

マメコガネのカップルを発見!下がメスで、上がオスですが、どうやらメスは花の蜜に夢中のようです。

 

中級レベルは、少し意識をしないと見つからない葉っぱの食べ痕。

じっと見るといろいろな形の食べ痕が見つかりますよ。

写真左のつる植物はウマノスズクサですが、なにやら葉っぱが欠けています。

そして、よく見てみるとその付け根に黒いものが…

裏を覗いてみると、ジャコウアゲハの幼虫が2匹もいました!

葉っぱを食べていた大きい幼虫の頭から出ているオレンジ色の角は、臭角(しゅうかく)と言われ、威嚇のサインです。

臭角が出ていたら、そっとしておいてあげましょう。

 

最後は上級レベル。上を見上げてじっくり見ないと見逃してしまう木の実です。

これはハクウンボクの木の実ですが、大きな穴が開いていますね。

周りを見渡してみると…

エゴヒゲナガゾウムシのメスを発見!体長は3~6mmでとても小さいですが、

一生懸命穴を掘っています。じつはこのあと、メスはこの穴の奥に卵を産みます。

 

こんな生きものたちを見つけられるようになれば、あなたも生きもの探しマスターです!

 

自然の中で、力強く生きている植物や動物は、見ればみるほどおもしろい!

公園はそんな生きものであふれています。この夏は、ぜひ本物の自然に触れに来てくださいね。

 

2016年6月24日(金)

パークレンジャー, ヒバカリ / パークコーディネーター:パークレンジャー

その日ばかりの・・

梅雨に入り、公園にはしっとりとした空気が漂ってきています。

 

人間は蒸し暑く感じてしまうことも多いですが、

この季節が大好きで、活発に動き回る生きものがいます。

 

今回はそのうち1種をご紹介!

※ヘビが苦手な方は、閲覧にご注意ください。

 

雨上がりの、とある涼しい日。

雑木林のある公園で、落ち葉の下から園路へと這い出してくる、

小さく細長い生きものを見つけました。

名前を「ヒバカリ」といいます。

このヘビはまだ子どものようで、

大人の手のひらに軽くおさまってしまうくらいの大きさです。

大人になると、こんな感じ。

色はやや茶色く変わるものの、それほど大きくならず、

長さは約50cmくらいです。

 

なぜ「ヒバカリ」という

変わった名前がついているのでしょうか。

 

一説には、かつては毒ヘビだと信じられており、

「咬まれると、その日ばかりの命」という話から、

「日ばかり→ヒバカリ」となったと言われています。

 

しかし、このヒバカリというヘビ、

毒は全く持っていないのです。

もしかしたら、他の毒ヘビと混同したのかも?

 

こちらヒバカリの頭。頭の後ろの白い模様が目立ちます。

 

こちらは毒ヘビのヤマカガシ。

頭の後ろの模様は確かに共通しています。

 ※ヤマカガシはとてもおとなしいヘビで、

  さわらなければ噛みつくことはありません。

  自然の大切な構成種であり、

  東京都の絶滅危惧種でもあるため、

  毒ヘビだからと言って、公園では駆除はしていません。

 

しかし、ヤマカガシが毒ヘビだと分かったのは、

ごく近年の話。

ヤマカガシとヒバカリを混同した説は弱そうです。

 

ヒバカリのつぶらなひとみに丸いあたま。

この顔が凶悪そうに見えるでしょうか。

 

 

まして、とてもおとなしいヘビで、

人を咬んだという話をほとんど聞きません。

どうしても、

毒ヘビと考えられていたとは思えないのです・・。

 

 

もう一説、こんな話があります。

ヒバカリはやや湿った涼しいところが大好きで、

暑い日中はほとんど姿を現しません。

 

夕方、涼しい時間になると、

田んぼの脇などに這い出してきます。

 

農作業をしていた人が、ヒバカリを見て、

「もうヒバカリが出る時間か。そろそろ帰らなきゃ」と

思ったこと多々あったそうです。

 

あたかも、ヒバカリが

「今日もお疲れ様。そろそろ暗くなるから帰りなよ」と

教えてくれているかのよう。

そんな出来事から、時間を教えてくれる「日計り」という

名前がついたともいわれています。

 

温和そうな顔を見ると、2つ目の説を推したくなりますね。

 

夕暮れ時に、つぶらなひとみのヒバカリを見かけたら、

 

「もう暗くなるよ。危ないからそろそろ帰りなよ」と

教えてくれているのかもしれません。

 

ちょっと観察したら、

明るいうちに、早めに帰宅するようにしたいですね。

 

 

 

 

 

2016年5月31日(火)

パークコーディネーター:パークレンジャー

はらぺこあおむし

※イモムシが苦手な方は、閲覧にご注意ください。

 

 

植物の葉がもりもり育ってくると、それを食べる虫たちも、活発に動き回るようになります。

 

今回ご紹介するのは、サンショウの葉を食い尽くす勢いでもりもりと食べている、こちら。

子供の頃、捕まえたという方も多いのではないでしょうか。

いわゆる「あおむし」と呼ばれる、ナミアゲハの幼虫です。

でも、この「あおい」姿はほんの一時のものなんです。

 

4月頃見かけたときは、まだこんな黒い姿をしていました。

黒地に白の模様とコントラストが強く、一見目立ちそうですが、これは鳥のフンに似せることで、逆に敵の目を惹かないようにしていると考えられています。

「あおむし」の印象が強いナミアゲハの幼虫ですが、その幼虫の時期のほとんどをこんな色で過ごすのです。

 

そして、天敵の目を躱し無事に育つと、彼らはやがて蛹になり、さらにはこんな姿を見せてくれます。

黒から緑、そして鮮やかな黄色へと、大胆に変身するナミアゲハ。

見つけやすいチョウですので、ちょっとだけでも気に留めてみてください。

 

2016年4月30日(土)

#むさしのの都立公園, パークレンジャー, ムラサキサギゴケ / パークコーディネーター:天野

ムラサキサギゴケの雌しべが動く!?

桜の季節も終わり、木々の緑がだいぶ濃くなってきましたね。

 

今日は草地の中で、淡い紫色が映える小さな花をご紹介。

一面に広がるこの植物はムラサキサギゴケです。

武蔵野の都立公園では、武蔵野公園の苗圃や野川公園のわき水広場など、少し湿った木陰などでよく見られます。

 

近くで見てみると、花の中から白色の突起物があることに気づきます。

 

これは雌しべで、突起物の先(柱頭と呼びます)が開いているのが特徴です。

この柱頭に触れてみると・・・

なんと、ゆっくり閉じてしまいました。

これは柱頭運動と言って、花粉がついた時に閉じて逃さないようにし、

確実に受粉をしようという戦略です。

植物も色々な工夫をしていますね。

 

皆さんも見つけた時は、ぜひ試してみてくださいね!

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