武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

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2017年5月28日(日)

元気な虫たち

5月後半、新葉が日に日に色濃くなり、公園の風景はほぼ緑一色になります

今日は、朝から小雨の空模様。

すぐに雨はあがったものの、曇り空で湿度の高い天気は、梅雨に入ったかのようです。

こんな日は、来園者が少ないこともあるのか、のびのびと動き回る昆虫たちの姿を見ることができます。

 

まずは、テングチョウ。

ウツギの花で、吸蜜中です。

写真1:テングチョウ

次は、コムラサキ。

水辺を歩いていると、頭上を元気に飛び回っていました。

写真2:コムラサキ

そして、ツマグロヒョウモンの雄。

ムラサキツメクサの花にとまり、吸蜜する場所を探しています。

写真3:ツマグロヒョウモン

また、この時期に草むらでよくみるバッタの子どもたち。

葉の上でジッとしている姿は、可愛らしく見えます。

写真4:ヒメギスの幼虫

写真5:ヤブキリの幼虫

お天気の良い日には、もっともっとたくさんの昆虫たちに出会うことができます。

虫たちが元気になるこれからの季節、昆虫観察に出かけてみませんか?

 

2017年4月30日(日)

春は黄色い花が多い?

季節は進み、既に初夏の陽気です。

むさしのの都立公園では、あちこちで黄色い花が咲いています。

 

 

ヘビイチゴ、

ヘビイチゴ

カントウタンポポ、

カントウタンポポ

ジシバリ、

ジシバリ

そしてキンラン…。

キンラン

強くなっていく陽射しを集めるように、黄色い花が輝いています。

 

こうして見ると、春の花には黄色いものが多くあるのがよく分かります。

その理由にはいろいろな説があり、一説には昆虫を呼ぶためとも言われています。

 

植物にとって、花を咲かせる一番の目的は自分の子孫(タネ)をつくることです。

タネを作るのに必要な花粉が運ばれてくる方法はいろいろありますが、多くは昆虫が運びます。

そのため、花は昆虫を惹き付けるための工夫をするのです。

 

その工夫の一つが色です。

早春にいち早く活動を始める昆虫にはアブやハエの仲間が多く、これらの虫たちは黄色い色に敏感だといわれています。

そのため、春には黄色い花が多く咲くのだそうです。

 

確かに、写真を撮っている間、こんな様子をよく見かけました。

タンポポとアブ

みなさんも、ちょっと足を止めて、花をのぞいてみませんか。

2017年3月29日(水)

小さな、小さな

春になりました。

皆さんはどんなところで春の訪れを感じるでしょうか。

 

膨らみ始めた木の芽、

コブシの花、

ヤナギの芽吹き…。

そして足元では、小さな小さな花たちが開き始めます。

まだ、草丈の高くなる前が小さな草花の咲きごろ見ごろ。

野川の土手や公園内の芝生では、この時期よくこんな光景が見られます。

 

オオイヌノフグリです。

顔を寄せてみると、こんな花。

 

咲き出しは冬のうちですが、たくさん咲くのはやはり春風を少し感じるようになってから。

日の光を目いっぱい浴びて、小さいながらも精一杯咲き誇っています。

 

花の小ささに写真のピントがうまく合わず、

もう一度少し時間をあけて撮影しようと思ったら、

もう青いじゅうたんは儚く消えていました。

午後の日が傾いて、花はみんな閉じかけていたのです。

その時の花の写真がこちら。

上の写真と比べると、おしべが動いていることがわかります。

一日の終わりに花を閉じるとき、雄しべが雌しべにくっついて

自分で受粉すると言われています。

昼間は虫を待っているようですが、まだ寒い時期に昆虫が少な受粉ができなかったときのために保険をかけているようです。

 

さて、このオオイヌノフグリは古くから日本にあったのではなくユーラシア・アフリカ原産の帰化植物です。

この仲間の日本の植物はイヌノフグリ。

 

花が開いても3ミリ。「小さな小さな」春の花の中でもよりミニサイズ。

花を楽しむのにもルーペがいりそうです。

 

この花は今や全国的に少なくなってしまった貴重な植物です。

なんとか本当に絶滅しないように環境を守りたいものです。

 

2017年2月28日(火)

#むさしのの都立公園, パークレンジャー / パークコーディネーター:金本

大発明のヒント!

徐々に暖かいと感じる日が増えてきました。

フデリンドウなど春に花を咲かせる植物が顔を出し始めています。

しかし、木々の芽吹きはまだまだといったところ。

 

見通しのいい雑木林では、葉のある時期には分からなかったものが

見つけられることがあります。

木の上にハンドボールくらいの丸いものが。

 

昨年使われたと思われるスズメバチの巣。

大きさからするとコガタスズメバチでしょうか。

 

 木の上だけでなく、時には低木の中の、観察しやすいところで見つかることも。

そんな時は、ハチの巣の中身を観察するチャンス!

え?大丈夫?

安心してください。123月の寒い時期には、

スズメバチは冬眠しているのでお留守なのです。

暑い時期には、間違ってものぞかないでくださいね・・。

 

さぁ、一部の壊れたところがあったら、中を見てみましょう。

六角形の部屋が連なり、それが幾重にもきれいに折り重なっています。

この六角形の連なりは「ハニカム構造」と呼ばれ、無駄なスペースがなく、

最も軽く、最も丈夫な構造と言われています。

※ハニカム(honeycomb)とは、英語で「ハチの巣」という意味

 

実はこの形、軽くて丈夫、という点に目をつけ、

レーシングカーのボディの構造などの技術開発に活用されています。

 

このように、生きものからヒントを得た技術は、

「生体模倣技術(バイオミメティクス)」と呼ばれ、

他にも、トンボの翅の軽さに着目して宇宙服の素材を研究したり、

カワセミの頭の形と飛び方に着目して新幹線の形を研究したりと、

最先端技術に応用されることも。

 

公園をのんびり歩くのも楽しいですが、

「なんでこんな姿をしているのだろう?」

「なんでこんな動きをしているのだろう?」

時にはじっくりと考えながら観察してみてください。

 

もしかしたら、大発見をする発明家になれるかもしれませんよ。

2017年1月31日(火)

パークコーディネーター:矢口

霜柱の名所は関東平野?!

ただいま、季節は寒の内、一年で一番寒いと言われる時期を迎えています。

今回は、そんな寒い季節ならではのものをご紹介します。

 

それは『霜柱』です。

霜柱は、土があればどこにでもできるというものではありません。

関東ではよく見られますが、それは「関東ローム層」という土の層があるからなのです。

「関東ローム層」とは、関東地方を広く覆う地層で、富士山を中心とした火山の噴火で出た火山灰が元になっています。所謂、赤土です。

この土は、隙間が多く保水性も良いため、霜柱ができるのに最適な土なのだとか。

また、関東では冬は晴天が多く雪があまり積もらないため、土が露出しており、霜柱の観察しやすいのです。

 

寒い日が続くと、前日にできた霜柱が日中も融けきらずに残り、2段、3段になることも。

他にも、成長しすぎてくるんと丸くなったり、くっついてとても太くなったりと、様々な顔を見せてくれます。

 

寒い季節だからこそ見られるものをたくさん見つけると、出かけるもの楽しくなりますよ。

 

 

2016年12月28日(水)

パークコーディネーター:天野

野鳥の群れ

紅葉の時期が終わり、冬がやってきました。

葉が落ちて梢がすっきりすると、野鳥観察には絶好の時期になります。

 

 

これはシメという鳥で、スズメより一回り大きく、あごひげのような模様があり、冬期は嘴がうっすらピンク色になっています。

 

こちらはアトリ。今年はアトリの当たり年で、数十羽から百羽くらいの群れを見ることが出来ます。

 

野鳥の群れを観察していると、一種類ではなく、複数の種が集まっていることがあります。これは「混群(こんぐん)」といって、晩秋から冬にかけて、シジュウカラ等のカラ類で多く見られます。

 

黒いネクタイのような模様が特徴のシジュウカラ。むさしのの都立公園では一年通して観察することが出来ます。最も身近な野鳥の一種です。

 

こちらはキツツキ科のコゲラ。背中のゼブラ模様が素敵です。カラ類の混群の中に一緒にいることもあります。

 

鳥たちがなぜ混群を作るのか、まだはっきりとは解明されていないようですが、一説には「多くの目」だけでなく、「多様な目」を活かしていると言われています。

例えば、樹上を動き回るシジュウカラは、上空の危険を察知することが得意ですが、木の幹を上下に移動することが多いコゲラは、地上の危険に敏感です。

このように、野鳥はその種類によって、採餌場所や警戒範囲等が異なる為、一種で群れを作るよりも広範囲に目が届くのかもしれません。

 

公園にお越しの際は、ぜひ野鳥や周囲の自然も観察してみてくださいね。

 

※今年は野鳥の間で鳥インフルエンザが流行しています。野鳥の死体をもし発見しても、触らないようにしましょう。公園内で見つけた場合は、管理所までご連絡下さい。

2016年11月30日(水)

パークコーディネーター:天野

常緑樹の冬芽

今年はあちこちの雪の便りが早く、公園でも一気に落葉の時期になってきました。

木の種類を見分けるには、葉をみるのが一番分かりやすいのですが、

落葉樹では、冬に葉っぱがありません。

そんな時には冬芽が樹種を特定する役目を果たします。

 

常緑樹では一年中葉をつけているので、冬芽で樹種を特定する必要はありません。しかし、常緑樹にも実は冬芽があります。

今回は、そんな常緑樹の冬芽をご紹介します。

これはシラカシの冬芽です。

魚のウロコのような小さな鱗片(りんぺん)によって包まれており、寒さに耐えているようです。

こちらはウバメガシの冬芽。

暖かいところに生育する樹種で、同じカシの仲間でシラカシよりもっと細かい鱗片でしっかり包まれています。こんな寒いところはいやだと言っているようです。

低木のヒサカキの冬芽です。

寒いところに強く、小さな葉が裸のままです。気温が少しでも暖かくなったら、すぐにでも大きくなりそうです。

林床に生育するアオキの冬芽です。

大きな鱗片でゆったりと包まれています。

ツバキの冬芽です。大きい方は花になり、小さい方が葉になるものです。

 

常緑樹も次の年のために冬芽を作ります。冬芽は花や実に比べると地味なものですが、樹種によって、いろいろな形のものがあります。

花のない時期に、このような冬芽を観察するのも楽しいと思います。

 

 

2016年10月29日(土)

パークコーディネーター:矢口

かわいいノギクは人気者

澄んだ空に秋の風。

公園ではノギクの花が次々と咲き始めています。

清らかでかわいいノギク。

でも、かわいいだけではなく大事な役割を担っているんです。

秋が深まるにつれて次第に花は少なくなっていきますが、

キクの仲間は晩秋まで咲き続け、昆虫たちの大事な食べ物となります。

では、ノギクの仲間にどんな昆虫たちが来ているのかちょっとみてみましょう。

ベニシジミです。

チョウの口は長いストローで、それを筒の中につっこんでいます。

この白い小さなノギクには、ベニシジミのようなシジミチョウの仲間が来ているのをよくみかけました。

ノギクの花はたくさんの小さな花が集まって

それが一つの花のように見えています。

中央に筒のようになった花々。この小さな筒の中に蜜や花粉があります。

周囲に並ぶ白い花びらはかざりの役割をしています。

かざりをつけて昆虫たちにアピールしているのですね。

蜜の入った筒の長さが短そうなので、シジミチョウなどの小さなチョウにちょうどいいのかもしれません。

ハナアブの仲間キゴシハナアブです。

目がまるでキクの花を写しているのかのようですが、

このアブはいつでも黄色い目をしています。

黄色い目と目の間に下向きにちょこっと出ているのが口。

この口で蜜をなめたり花粉をなめたりしています。

ちょっとぼけてますが、筒の中に口をつっこんでいるのがわかりますか。

これはハチの仲間です。

花を抱え込んで食事中です。

毛がたくさん生えていて花粉をいっぱい運んでくれそうに見えますね。

このノギクは「ユウガギク」という名前ですが

チョウもハナアブもハチも集まっていました。

小さな花がたくさん集まっているキクの花は

昆虫にとってきっと魅力的なのでしょう。

花は虫と共に、虫は花と共に進化してきました。

キク科はとても進化のすすんだ植物と言われています。

ノギクのかわいらしさのかげには昆虫をひきつけて花粉をはこんでもらう

したたかな戦略が隠れています。

花が生きているから虫も生きていけて

虫が生きているから花も生きていけるのですね!

キクの花を見かけたら、訪れている虫たちもそっと見てみてください。

2016年9月30日(金)

#むさしのの都立公園, クモ, パークレンジャー / パークコーディネーター:パークレンジャー

縦糸と横糸で織り成すもの

台風が過ぎて、だいぶ涼しくなってきました。

虫たちの声も、セミからコオロギへと主役交代。

 

 二十四節気の「白露」(大気が冷え、露が出来る頃)を過ぎ、

朝晩の寒暖差から、しっとりした空気が公園に漂っています。

今回はそんな時期ならではの雑木林の楽しみ方をご紹介。

  

特に雨上がりの晴れた朝がオススメ!

朝一番に公園を歩いていると、水滴をたくさんまとい、

木々の合間に光る糸を目にすることが出来ます。

 

雑木林を吹き抜けてくる風に揺られると、

日光の当たり具合が変わり、このように七色に見えることも。

 

形を見るとよく分かりますが、これはクモの巣に水滴がびっしりと付着した姿。

 

ジョロウグモなど円網(放射円状に糸を張るタイプのクモの巣)をつくるクモが、

大きな成体になるこの時期は、朝露に濡れるクモの巣も非常に見応えがあります。

 

どんな風に水滴がついているのか、近くで見てみました。

 

全面にびっしりと水滴がついている訳ではないのが分かります。

 

まるく広がる横糸にはびっしりとつき、

枝や草にくっつき、支えになっている縦糸にはほとんどついていません。

不思議に思い、糸に触れてみると、

横糸はべとべとしているのに対し、縦糸は滑らかな感じがしました。

どうやらクモの巣を形づくる糸の中には、いくつかの種類がありそうです。

 

 

実は、クモは様々な機能を持った何種類もの糸を使い分けています。

例えば、

 ●獲物をつかまえるための粘液つきの横糸

 ●クモの足場となる滑らかな縦糸

 ●円網をつくるときの基礎となる丈夫な枠糸

 ●クモの命綱となる牽引糸

その他、巣の中心に戻るための目印となる糸、卵を保護するための糸など。

 

このような用途の違う多様な糸を組み合わせ、

獲物をとらえるために周到に編み上げられた罠が、クモの巣なのです。

  

寒暖の差が激しく、クモが大きいこの時期は、朝露に彩られた巣を楽しむだけでなく、

クモの巣の構造を観察するうえでも、とても大きなチャンスです。

 

見つけたら、巣を壊さない程度に、そっとさわり、

クモの糸の違いを体感してみてください。

 

2016年8月31日(水)

パークコーディネーター:パークレンジャー

夏から秋へ、「行き合いの空」

立て続けに台風に見舞われている東京です。

みなさまのお住まいの地域は、ご無事でしょうか。

 

今年の8月31日は「二百十日(にひゃくとおか)」に当たります。

「二百十日」とは立春から数えて210日目のことで、季節の移り変わりの目安となり、台風や暴風など天気が荒れやすいとされている時期なのです。

 

気温が高い夏のような日があっても、暦の上ではもう秋。

空を見上げても、夏の雲と秋の雲が混在しているような様子を見ることができます。

このような、隣り合う2つの季節を行き交う空を「行き合いの空(ゆきあいのそら)」と呼びます。

新古今和歌集の夏歌には

『夏衣 かたへ涼しくなりぬなり 夜やふけぬらむ ゆきあひの空』(前大僧正慈円)

という歌もあり、古くから使われてきた趣のある言葉です。

台風明けには、この「行き合いの空」と呼べるような空模様が良く見られます。

季節の変わり目の短い間だけ見られる空ですので、この機会にぜひ目を向けてみてください。

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