武蔵野地域にある都立公園のオフィシャル情報を発信しています。

むさしのの都立公園

浅間山公園 オフィシャルブログ

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2017年3月28日

おひさしぶり!

各地でソメイヨシノの開花の便りが聞こえてきますが、

浅間山公園でも春の名物が出始めました。

ムサシノキスゲが顔をだしています。

現状で15cmほど。

例年よりも少し早そうな印象なので、

極端に寒くなければ、4月末の「キスゲフェスティバル」の頃には

見ごろをむかえることでしょう。

 

キスゲの芽を観察していると、樹上から聴き覚えのある声!

見上げると、イカルの声でした。

 

今年は、

アトリや、

シメはたくさん見られたのですが、

イカルを目にする機会はありませんでした。

 

3月になって、ようやくこの冬はじめてのお目見えとなりました。

昨年は当たり年で、たくさんいたのですが、本当に今年はさっぱり。

また来てくれてうれしいよ♪

 

さえずりの練習をしているのか、とても美しい声が響きます。

さえずりと言うと、ウグイスなら「ホ~ホケキョ」、

シジュウカラなら「ツツピ~ツツピ~」ですが、イカルの場合は、

「▲〇×◆▲××~~♪」すみません、何と表現してよいのやら・・。

「イカルコキ~」などとする説もありますが、どうにも・・。

でも!とっても美しい声なんです。

 

まだしばらくは楽しめそうですので、早春の野草の芽吹きを探しながら、

イカルたちの声に耳を傾けてみませんか?

季節の花、緑、生きもの| もやん

2016年12月20日

雑木林に舞う、白い冬の精

12月に入り、雑木林の風景が茶色一色に変わってきました。

冬晴れの朝には、褐色からオレンジとなり、とってもきれいです。

 

落ち葉をサクサク踏みながら歩いてみると、

陽だまりの中に、時折白いものが舞い上がるのを目にすることができます。

 

とまったところをよく観察すると、どうやら小さなガのようです。

この虫の名は、「クロスジフユエダシャク」。

名前の通り、冬にしか出てこない「フユシャク」と呼ばれる仲間の1種です。

見ると、と~~ってもゆっくり飛んでいます。

北風が吹くと、ひゅ~~っと飛ばされていく姿を見ることも。

こんな様子で生きていけるのでしょうか??

 

実は、「フユシャク」の仲間は寒さが厳しくなり、

カマキリやトンボ、トカゲなどといった肉食動物が

冬眠についたころ活動を開始します。

しかも、活動時間のメインは、鳥たちの寝静まった夜間です。

(ただし、「クロスジフユエダシャク」など一部の仲間は日中に行動します。)

 

なるほど、敵に襲われる心配が少ないため、こんなにのんびり飛んでいるのですね。

 

逃げる必要がなくなったとき、フユシャクは究極の省エネ方法を編み出しました。

それがこれです。

これが、クロスジフユエダシャクのメスの姿。

なんと!ガのトレードマークでもある翅がほとんどありません・・。

 

フユシャクは成虫になった後、食べることをしないため、

敵から逃げる必要がなければ、ほとんど動かなくてよいのです。

 

そのため、動き回るのは、結婚相手を探すオスだけで、

メスは動き回るのをやめてしまいました。

そうして、次第に翅を退化させていったと言われています。

 

ある意味、効率よく生きるための、究極の形なのかもしれません。

 

翅がなく、目立たないメスを探すのはなかなか難しいですが、

オスがたくさん集まっていれば、観察のチャンス!

近くにメスがいるかもしれません。

 

ひらひらと白い妖精のようなオスが舞っていたら、

近くの木の幹などを探してみてください。

 

およそガとは思えない、メスを観察できるかもしれません。

省エネ中の隠れ上手のメスとかくれんぼで勝負です♪

 

 

 

季節の花、緑、生きもの| もやん

2016年11月17日

コナラの木でブドウゼリー発見!?

秋も終盤を迎え、浅間山の木々もだいぶ色づいてきました。

 

オレンジ色になりつつあるコナラの木を近くで見ていると、

隙間につるっとした質感のブドウのような小さな塊を見つけました。

ブドウのような、ナマコのような、なんとも言えない形をしています。

そっとさわってみると、寒天のようなつるふわっとした肌ざわりです。

 

近くを見ると、答えがわかりました。

緑色の小さな虫が、コナラの皮の隙間を忙しそうに動き回っていました。

この虫はクヌギカメムシの仲間。

名前の通り、クヌギやコナラなど、どんぐりの木に集まるカメムシです。

 

横から見ると、おなかがぷっくり・・。

先ほどのブドウのような形の塊は、このカメムシが産んだ卵だったのです。

 

 

肌触りが寒天のようだったのですが、実際に卵はゼリー状のもので覆われています。

このゼリーが、厳しい寒さから卵を守ります。

しかも、それだけでなく、

春先に卵が孵った時に、幼虫の最初のごはんになるのです。

 

 

このブドウゼリーのような形は、あったかベッド兼やわらか離乳食なのです。

 

 

おかあさんカメムシのパンパンのお腹には、

こんなに愛情たっぷりな秘密兵器が詰まっていたのですね。

 

 

紅葉が間もなくピークを迎えますが、浅間山を歩く際は、

葉っぱだけでなく、木の幹も観察してみてください。

 

 

子どもたちのために、せっせと動き回るクヌギカメムシのおかあさんの姿を

見かけることができるかもしれません。

 

季節の花、緑、生きもの| もやん

2016年10月29日

足もと注意!

秋本番を迎え、朝晩が肌寒くなってきました。

 

 

この時期の晴れ間の暖かい日差しは、生きものたちにとっても貴重なようで、

晴れた日のお昼頃は、色々な生きものが園路に出てきます。

 

 

その中にむらさき色に、キラっと光る昆虫を見つけました。

この丸くかわいい虫の名前はセンチコガネ。

 

 

正面から見てみましょう。

前脚は少し太くなっていて、まるでスコップのようです。

 

 

なぜ、「センチ」という名前がついているのでしょう?

1cm、2cmの「センチ」?

センチメンタルの「センチ」?

 

実は、英語が日本に伝わる、ずっと前から「センチコガネ」と言われていました。

したがって、上のような「センチ」の語源ではなさそうです。

 

 

この名前の由来になったのは、「雪隠(せっちん)」という言葉が

なまってのことだと言われています。

 

「雪隠」を今の言葉に直すと、「トイレ」のこと。

つまり「トイレのコガネムシ」という意味です。

 

なぜにトイレ・・?

それは、トイレにあるものを食べるから。

センチコガネはいわゆる「フンコロガシ」の仲間。

動物のフンなどを切り取り、土に埋めて幼虫を育てます。

なるほど、だから前脚がスコップのようになっていたのですね。

 

 

もう少し歩いていくと、こんな風景に出会いました。

力尽きたスズメバチを、センチコガネが一生懸命つついています。

 

このように動物のフンや死んでしまった生きものを鋭く見つけ、

食べて片付けてしまうのです。

 

これが、センチコガネが「森の掃除屋さん」と呼ばれる所以です。

 

 

タヌキなどが冬越しのためにたくさん食べ、たくさんフンをしたり、

寒くなってさまざまな昆虫たちが力尽きてしまったりするこの時期は、

センチコガネたちは大忙し。

 

園路でもたびたび見かけることがあります。

 

公園をおさんぽする際には、足元で森の掃除屋さんたちが仕事中かも

しれないので、踏んでしまわないように、気をつけてあげてくださいね!

季節の花、緑、生きもの| もやん

2016年10月11日

アザミのレストランは大にぎわい!

10月に入っても、雨の多い日が続きますね。

 

ただ、そんな時期だからこそ、たまの晴れ間には、

にぎやかな様子を見ることができるのです。

 

雨上がりの晴れ間に、「チャンス!」と思い、

昆虫調査も兼ねて浅間山をじっくり回ってみました。

 

 

前山の尾根道からはこんな風景も。

ビル群の隙間からのぞいているシルエットは富士山。

11/21には、富士山の頂上に夕陽が沈む「ダイヤモンド富士」が

この場所から見られます。

 

建設中のビルのクレーンが富士山にかかってしまっているのが残念ですが・・。

早くビルが完成してくれるといいですね~~。

 

 

日当たりのよい山すそに目を向けると、紫色の花々が目につきます。

ノハラアザミ、タイアザミなど、アザミ類がまさに見頃。

 

 

初秋の花々が咲き終わり、咲いている花が少なくなっている今、

アザミの花はたくさんの昆虫たちが集まっています。

人が近づいてもおかまいなし!夢中で顔をつっこんでいるのは

キンケハラナガツチバチ。

もともと黄色っぽい毛が多い種ですが、もはや毛なのか花粉なのかわかりません。

 

 

チョウも飛んできました。

白と黒のコントラストが目立つ、メスグロヒョウモン。

メスは白黒ですが、オスは名前の通り、黄色と黒のヒョウ柄をしている、

なかなか派手なチョウです。

 

他にも、ミドリヒョウモン、ツマグロヒョウモン、アカタテハやキタテハなど、

秋ならではのチョウが飛び交っています。

 

 

番外編としてはこんな昆虫も。

ノハラアザミの花の周りをアキアカネが飛び回り、

ひとしきり飛んだあと、葉先にとまって休んでいました。

 

アザミの花に集まる虫を食べにきたのでしょうか。

カマキリやクモなどの肉食動物も、

アザミの花で見かけることが多くなります。

 

 

花が少ないこの時期だからこそ、咲いている花にはたくさんの昆虫が集まります。

観察するにはチャンスなのです。

 

澄んだ秋の空がのぞいた際には、

浅間山で紫色の小さなレストランをのぞいてみてください。

 

 

季節の花、緑、生きもの| もやん

2016年9月30日

ぬくぬくしたい・・・

朝晩はだいぶ涼しく感じるようになってきました。

 

そんな朝には、ベンチに腰掛け、

暖かい光を浴びながら、ゆっくり過ごすのも公園の楽しみ方のひとつです。

 

ゆったりとした時間を過ごしていると、近くの柵の上に

じ~~っとしている生きものの姿を見つけました。

身体をピンと張り、全身で日光を受け止めようとしているのはニホンカナヘビ。

ヘビと名前にありますが、トカゲの仲間です。

ざらざらしている質感で、ちょっと精悍な顔つきに見えます。

 

もう少し横を見ていると、別のトカゲもいました。

こちらはヒガシニホントカゲ。

つるっとした質感で、顔も丸くどこか温和な印象を受けますね。

 

ちなみに、大人のヒガシニホントカゲは全身茶色ですが、

小さいときはこんな色をしています。

しっぽが青くなっているのは、ここを目立たせて、

敵の攻撃をしっぽにひきつけている間に、頭やお腹を守って逃げるためだと

言われています。

 

ニホンカナヘビやヒガシニホントカゲのような爬虫類は、

身体を温めなければ、機敏に動けません。

 

そこで、日のよく当たる場所で、日光浴をしているのです。

 

昼夜の寒暖差が激しいこの季節は、

日向ぼっこをして体温を上げているトカゲを観察するには、

もってこいの季節。

 

ベンチで日光浴をしているときにトカゲを見つけたら、

のんびり一緒に日光浴をするか、

驚かさないように、そっと観察してみてください。

 

季節の花、緑、生きもの| もやん

2016年7月30日

ササの葉に乗る黒ウサギ??

浅間山公園では、野鳥やタヌキなどに配慮し、

ササ藪をあえて残している場所があります。

 

今回は、そんなササの上にいた、かわいい虫をご紹介。

 

園路脇のササの上に、鮮やかな黄緑色のイモムシを見つけました。

顔がなにか黒っぽく見える・・?

 

近づいて見てみると、

まっ黒な頭には、2本のツノのようなものがあり、

まるで黒ウサギのような顔をしています。

何かかわいく見えてきますね♪

 

近くで観察していると、驚かせてしまったのか、

身体をまっすぐにして、動かなくなってしまいました。

頭を下げて、黒いところを目立たなくして・・。

「ぼくはササです。ここにはいません・・」と猛アピール!

 

驚かせてごめんなさい・・。でも、バレバレな気もするよ・・?

 

このイモムシの名前は「クロコノマチョウ」。

成虫になるとこんな感じ。

周囲の落ち葉にうまく溶け込んでいます。

 

かわいさなら幼虫が上、隠れ上手なら成虫が上のようですね。

 

クロコノマチョウの幼虫は、本来ススキなどの方が好きなのですが、

たまたま成虫になる場所をさがしていたのでしょうか。

 

じっくり注意してみていると、こんなラッキーな出会いがあるかもしれませんよ!

季節の花、緑、生きもの| もやん

2016年7月16日

白い花まっさかり!~ヤマユリ~

梅雨の合間の晴れ間には、強烈な夏の日差しを感じられるようになりました。

緑がどんどん濃くなっているように感じられます。

 

樹上の緑に対して、

林床では鮮やかな白色が目につくようになっています。

 

小金井街道沿いでまず出迎えてくれるのは、

長い茎に無数の花をつけたオオバギボウシ。

 

 

まるで白いすだれがさがっているようです。

 

 

そこから少し奥に入っていくと、

ひときわ大きく、鮮やかな白い花が咲き誇っているのを、楽しむことができます。

背丈が1m近くもあり、まさに高らかに「咲き誇って」います。

 

 

中には、一株で10輪以上の花をつける見事な大株の姿も。

 

 

5月のムサシノキスゲもそうでしたが、

今年は例年よりも、咲く時期が早いようで、7月中ごろが最盛期となりそうです。

 

お見逃しのないように、お楽しみください♪

季節の花、緑、生きもの| もやん

2016年6月18日

初夏のトンボたち

6月1日に、前山のふもとに新しい広場が開園しました。

 

まだ芝生の養生中で、入れないところも多いですが、

ベンチなどがあり、ゆっくり過ごすことができます。

この広場のすみに、新しく池ができました。

浅間山では、まとまった水場が少なく、

トンボやカエルの生息地がないことが課題でしたが、

今回それを解決する方法として設置されました。

水の調整など、本格的に水がたまるのはまだこれからですが、

先日の雨で、さっそく少し水が溜まりました。

そこには早速水辺が好きな生きものの姿が。

真っ赤に色づいたショウジョウトンボ。

 

青みがかった夏の代名詞、オオシオカラトンボ。

 

芝生のうえには、たくさんのウスバキトンボ。

 

中には、早くも産卵に使い、暮らしの場として使っているトンボもいます。

クロスジギンヤンマが産卵に来ていました。

 

これからの季節は、さらにトンボの種類が増えてきます。

雑木林を歩き終わったら、ぜひ広場にも足を運んでみてください。

季節の花、緑、生きもの| もやん

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