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むさしのの都立公園

浅間山公園 オフィシャルブログ

2016年10月29日

足もと注意!

秋本番を迎え、朝晩が肌寒くなってきました。

 

 

この時期の晴れ間の暖かい日差しは、生きものたちにとっても貴重なようで、

晴れた日のお昼頃は、色々な生きものが園路に出てきます。

 

 

その中にむらさき色に、キラっと光る昆虫を見つけました。

この丸くかわいい虫の名前はセンチコガネ。

 

 

正面から見てみましょう。

前脚は少し太くなっていて、まるでスコップのようです。

 

 

なぜ、「センチ」という名前がついているのでしょう?

1cm、2cmの「センチ」?

センチメンタルの「センチ」?

 

実は、英語が日本に伝わる、ずっと前から「センチコガネ」と言われていました。

したがって、上のような「センチ」の語源ではなさそうです。

 

 

この名前の由来になったのは、「雪隠(せっちん)」という言葉が

なまってのことだと言われています。

 

「雪隠」を今の言葉に直すと、「トイレ」のこと。

つまり「トイレのコガネムシ」という意味です。

 

なぜにトイレ・・?

それは、トイレにあるものを食べるから。

センチコガネはいわゆる「フンコロガシ」の仲間。

動物のフンなどを切り取り、土に埋めて幼虫を育てます。

なるほど、だから前脚がスコップのようになっていたのですね。

 

 

もう少し歩いていくと、こんな風景に出会いました。

力尽きたスズメバチを、センチコガネが一生懸命つついています。

 

このように動物のフンや死んでしまった生きものを鋭く見つけ、

食べて片付けてしまうのです。

 

これが、センチコガネが「森の掃除屋さん」と呼ばれる所以です。

 

 

タヌキなどが冬越しのためにたくさん食べ、たくさんフンをしたり、

寒くなってさまざまな昆虫たちが力尽きてしまったりするこの時期は、

センチコガネたちは大忙し。

 

園路でもたびたび見かけることがあります。

 

公園をおさんぽする際には、足元で森の掃除屋さんたちが仕事中かも

しれないので、踏んでしまわないように、気をつけてあげてくださいね!

季節の花、緑、生きもの| もやん