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むさしのの都立公園

晩秋に響く、小さな体の大きな主張

2018年11月30日(金)

晩秋に響く、小さな体の大きな主張

日々イロハモミジの色づきが濃くなってきている晩秋の武蔵野公園。

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野川沿いで昆虫類の調査をしていると、突然樹上から大きな声が!

「ケレケレケレケレケレ~~~~~!!」

 

何事かと思い探してみると、声の主がこっちを見ていました。

モズ

 

声の正体はモズ。スズメよりも一回り大きなサイズの小鳥です。

この声は「高鳴き」といって、

主になわばりを主張する際に聞くことができます。

 

ずっと大きな声で鳴いていますが、何か気に障ることをしたかな・・?

気になって見てみると、近くの木の枝に虫の姿が見られました。

・・ん?何か様子が変です。

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うわ!コバネイナゴが枝に突き刺さっている!

どうやらモズはこれを主張していたようです・・。

 

なんて残酷な・・、と思うかもしれませんが、

これは「モズのはやにえ」といって、

獲物を枝に刺すという、モズ類特有の行動です。

 

●厳しい冬に備え、干物にして保存食をつくっている

●なわばりを主張するための目印

●脚の力が弱く、獲物を押さえられないため、枝に刺して食べる途中

 

このように、はやにえをつくる理由には諸説あり、

まだはっきりとしていません。

 

さっきの怒り方を見ていると、個人的には②が有力かなと思えてきます。

「なによ!それは私のよ!!私のなわばりよ!!!」と

言っているようで・・。

mozu2

この時期はモズが山から下りてきて、

盛んにはやにえをつくっている姿が見られます。

 

枝にはやにえを見かける機会も増えますので、

見かけたら「ケレケレケレ~~~!!!」と怒られないように、

少し観察したら、そっと離れてあげてくださいね。